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「世界一の葡萄(ぶどう)」―ルビーロマンと付加価値農業― [2020年09月04日(Fri)]
「世界一の葡萄(ぶどう)」
―ルビーロマンと付加価値農業―


先日、森喜朗オリ・パラ組織委員会会長から写真のような立派な葡萄・ルビーロマンを頂戴した。

一年に一度、山荘での夕食会以外お逢いすることも稀なのにご配慮を頂き恐縮するところですが、パラリンピックサポート活動を評価して下さり、気に留めて下さったのではと拝察している。

写真のように立派な葡萄は直径3.5cmの500円玉より大きく、約4.5cmもある種なしの巨大なもので、果皮は鮮やかな赤色で果肉は白色で柔らかく、酸味は少なく果汁は甘く、何とも高貴な品格のある葡萄である。石川県農業研究センターの長年に亘る苦心の成果で、農家との協力が実ったものである。久し振りに息子たち家族を呼びつけ、1人1粒ずつ戴いた。

500円と比較.jpg


かつて日米間にはオレンジ戦争があり、アメリカの安いオレンジが輸入されると和歌山県を中心に全国のミカン農家が全滅すると大騒動になったが、結果はそれほどの影響もなく、逆に日本のミカンは「テレビミカン」といわれ、テレビを見ながらポップコーンを食べるように日本製ミカンが好評であったこともあった。

サクランボの場合も、カリフォルニア産が安い価格で輸入されるとサクランボ農家は大打撃を受けると問題になった。しかし、佐藤錦をはじめ、農家の品種改良やりっぱな箱やケースに納められた日本産は、カリフォルニアのバラ積のサクランボを問題にしなかった。リンゴ「富士」は、中国では1個1000円で売られているという報道もあった。

日本の農家の方々の「こだわり」による品種改良と高品質の維持は果物だけではなく、米、野菜は勿論のこと畜産にまで及ぶ。個々の農家の取り組みは真剣で、生産者の品質に対する「こだわり」は、世界的に見て日本独特の秀れた文化であろう。

8月31日の日経新聞には、米の産地直送や加工品を手掛ける大潟村のあきたこまち生産者協会は、米の輸出について、従来の商社経由から佐川急便の物流網を使って商社を通さないことで販売価格を3〜4割安くすることに成功し、2021年にはパックご飯の新工場が稼動。米粉を使ったパスタや甘酒の生産も計画しているという。政府は農産物の輸出額を当面1兆円を目標にしているが、従来の単純な発想を捨て、各地で努力されている斬新な計画を強力に支援してもらいたいものである。酒作りには、日本古来から伝わる杜氏による製法も尊重されるべきではあるが、杜氏と必要としない「獺祭(だっさい)」は、既に世界的ブランドになっている。

今や日本の食糧自給率は40%を割っている。日本には秀れた米文化があるにもかかわらず、敗戦直後、占領軍のアメリカは米は健康に良くない、パン食こそ健康に秀れたものだと、日本の山間・僻地まで「キッチンカー」を派遣してパンの普及と小麦粉の料理方法を普及させた。その後遺症は、反論することもなく、小麦粉消費量は現在も増大している。

神代の昔から「米」は日本人の主食であり、全国の五穀豊穣の祭りは貴重な日本文化の伝統でもある。今一度、日本人は「米」の有難さを認識すべきではなかろうか。

日本財団が行った最近の日系人調査によると、日本人の特徴として「頑張る、 感謝、尊敬、もったいない」が最も多かった。幼い頃父母からよく言われた「農家の方が一年間ご苦労して作ってくれたお米は、一粒たりとも残してはなりません」とは、各家庭の子どもたちへの躾の原点であった。

食料自給率が40%弱の今、「フードロス」が話題になるのは如何なものか。我々は今一度、日本の秀でた食文化に「感謝、もったいない」の意識を再認識する必要があるのではないだろうか。



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