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leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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「グローバルアピール2020」―ハンセン病と差別のない世界を目指して― [2020年02月10日(Mon)]
「グローバルアピール2020」
―ハンセン病と差別のない世界を目指して―


毎年1月の最終日曜日は「世界ハンセン病の日」で、世界各地で病気の制圧と偏見・差別のない世界を目指して啓蒙活動が行われる。

私自身のハンセン病との闘いは40年を超える。日本財団がハンセン病の特効薬であるMDTを1994年から5年間、5000万ドルを投じて世界中に無料配布した結果、330万人が病気から解放され患者は激減したが、今だ世界には多くの患者が存在すると推察している。MDTは現在、製薬会社のノバルティスが提供してくれている。

ハンセン病患者は勿論、回復者に対する偏見・差別も、残念ながら全世界で行われているのが現実である。日本政府の協力も得て、国連でハンセン病患者、回復者の差別撤廃の決議を193カ国、国連加盟国全ての賛同を得て2010年に可決されたが、それは私たちの闘いの一つの道具とはなり得るが、根本的解決にはなり得ない。人間が人間を差別する歴史は旧約聖書までさかのぼり、差別の根は深く浸透している。

私は世界中の人々にハンセン病の正しい知識を知ってもらうにはどうしたら良いか。メディアやSNSも有効な手段ではあるが、世界の各界の指導者や団体の協力も重要と考え、毎年「グローバルアピール」を発表することにした。今年は第15回目で、オリンピック・パラリンピックも行われるので、国際パラリンピック委員会(加盟国161カ国)の賛同を得て、東京から世界に向けて発信した。

東京からの発信は今回が3回目で、1月27日、ANAインターコンチネンタル東京で開催された。毎年ハンセン病に強い関心を示されている安倍首相も国会開催中の中ご出席下さり、先般のハンセン病回復者の家族への補償金支払い決定を含め、思いを話された。

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長は、多少緊張気味の会場を和らげる軽妙なスピーチで参加者を笑わせた。

宣言文は、日本財団パラリンピックサポートセンターのマセソン美季さんと、車いすラグビー日本代表のキャプテン、池 透暢さんが読上げてくれた。音楽パフォーマンスでは、盲目のシンガーソングライターの木下航志さんによるピアノ演奏「Amazing Grace」が素晴らしく、聞きほれてしまった。

また、パラリンピアンの伊藤真波さんは、写真のように右手は肩からないが、肩硬骨を使って引く力強いヴァイオリン演奏には心底驚かされた。交通事故後に看護師となり、パラリンピアン(水泳)でヴァイオリンニストでもある真波さんの不屈の精神による努力の成果は、一人でも多くの人に鑑賞してもらいたいものだ。

バイオリンニストの伊藤真波さんの素晴らしい演奏に聴き惚れました.JPG


パラリンピックに出場する各選手は、それぞれの困難を克服したヒューマンストーリーの持ち主であり、我々日本人、特に未来を担う若者たちに素晴らしいメッセージを届け、勇気付けてくれることであろう。

翌日、私はインド・ニューデリーでの「ハンセン病の日」イベントに出席のため、日本を飛び立った。


「宣言文」

ハンセン病は治る病気です。しかし単なる病気ではありません。

多くの人びとがこの病による不名誉な烙印を押され、差別を受け、疎外されています。

人生において彼らの機会は制限され、完治した後でさえそれは続きます。

社会の偏見は、彼らの家族に対してもマイナスの影響を与えているのです。

国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラスポーツを通じ、よりインクルーシブな社会の実現を目指しています。

IPCの目的は、障がいのある人に対する社会的なバリアを取り除くことで、ステレオタイプに挑み、人々の行動に変革をもたらすことです。

多様性とインクルージョンは、IPCが守るべきものの中核です。

我々は、公平で公正な社会を創出することに全力を尽します。

パラリンピック・イヤーである2020年、我々は、社会的烙印と差別の撤廃を求め、ハンセン病回復者と立ち上がります。

私たちは共に、すべての人に尊厳と基本的な自由が尊重される社会の実現を追求していきます。
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