「キャッシュレス時代と乞食」―中国の場合― [2018年10月26日(Fri)]
「キャッシュレス時代と乞食」 ―中国の場合― 最近、日本でもキャッシュレス決済が注目を集めている。従来の現金やクレジットカードから、スマートフォンや電子マネーによるキャッシュレス化である。 この分野では、日本は他国に比べ大きく遅れをとっているようだ。 キャッシュレス決済の比率は、韓国89%、中国60%、オーストラリア59.1%、アメリカ45%に比べ、日本は18%〜20%らしい。 中国では、偽札の横行などで現金に対する信頼度が低く、スマートフォンの普及によるモバイル決済が急速に進んだ。そのため「現金を持ち歩く人はほとんどなく、スリが失業した」と以前のブログで書いたことがある。 最近の話だと、乞食も「カゴ」や「鍋」をおかず、QRコードを置いて、それにスマホを当てて喜捨してもらうらしい。 来日する中国人観光客の人気スポットである日光二荒山神社には、QRコード付の賽銭箱が設置されているという。神様も目を白黒させておられることであろう。 AIの進歩は第4次産業革命といわれているが、筆者のようにクレジットカードは何度も紛失するので神棚に置いてあり、スマホも持っていない現金主義者は、これからどうなっていくのだろうか。昔は「売掛けはお断り、現金のみ」の商店も多かった。時代は変わり「現金お断り、当店はキャッシュレス」という時代がそこまで来ているようだ。 |