「中国の小話「その154―市長の媚薬店?― [2018年02月23日(Fri)]
「中国の小話「その154 ―市長の媚薬店?― 最近、北京市は市内の景観を整備するため、違反看板の大規模な撤去を断行している。このため、整然とした美しい景観になってきたものの、学校、病院、ホテルなどの場所が分からないので不便な上、商店街、飲食街の活気がなくなったなど、長い習慣になれた市民からの反発も多い。 違反看板の強制撤去の行き過ぎを正そうとしたのか、今度は撤去工事に急にストップがかかり、北京中に撤去中で一部の文字が欠けた看板が目立つようになった。写真は北京大学医学院に付属する人民病院の建物。撤去前は屋根の上に「北京大学人民病院」となっていたが、「北京大」の3文字が撤去されたところで中止の命令がかかり、現在は「学人民病院」という恰好で、中国語の文法に従って読めば、「人民病院に学ぼう」という笑うに笑えない表現になっている。 この強制的な行政措置に不満を抱く市民は、市長を出しにした小話を作ってやり返した。 「北京市長春薬店」のという名の薬屋の看板撤去工事は、「北京」の二文字を撤去したところでストップがかかり、「市長春薬店」が残った。 (注:中国語の「春薬」は「媚薬」の意味。残った看板は「市長の媚薬店」に変わってしまった。) そのため店長への国内外のメディアのインタビューが殺到した。どのメディアも、「市長の媚薬店は一体いつ、どのような経緯で創業されたか?」と厳しく追及した。 店長は困り果てて脳梗塞を起こし、現在病院で応急手当中・・・。 |