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「ちょっといい話」その52―新宿駆け込み餃子― [2015年06月26日(Fri)]

「ちょっといい話」その52
―新宿駆け込み餃子―


新宿・歌舞伎町のど真中に居酒屋『新宿駆け込み餃子(ギョーザ)』が開店し、先日、日本財団の職員と遅蒔きの開店祝を兼ねて訪問した。この店は、日本財団も提唱する刑務所出所者の再犯防止のために職場を提供し、社会復帰を促す事を目的に作られたものである。

店外、店内ともにコンセプトは「「江戸火消し隊!」
江戸火消し隊をコンセプトに.jpg


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火消しの鳶(とび)の纏(まとい)を中心にデザインされた店内は、手ごろな値段ということもあり、大いに賑わっていた。特に店名にした『餃子』は、焼き餃子、水餃子とも少し大き目で、B級グルメとしては一級品ではないだろうか。

店の名にもなった大きめの『餃子』は絶品!
200x200_square_37184274[1].jpg

37259290[1].jpg



この店の開店に協力し、出所者に働く喜びを教えてくれている玄 秀盛さんは、公益社団法人『日本駆け込み寺』の代表である。彼は多種多様な仕事を経験しており、僧侶になったこともある。その経験を生かし、新宿のど真中によろず悩み相談の『日本駆け込み寺』を開設した。

日本は法治国家ではあるが、多様化する社会においては法律でも警察でも解決できない問題が数多く存在する。家庭内暴力、息子の非行、引きこもり、高利貸への対応、自殺願望者等々、面談希望者は引きも切らず、ある年の大晦日に訪ねた時には三人の自殺願望者が待機しており、「何故か、大みそかは自殺願望者が多い」と苦笑いする。「何と説教するのか?」と尋ねたところ、まずじっくりと相手の話を聞いてやる。その上で「葬式には金が必要だよ」と言うと相手は不思議そうな顔をする。「死ぬのはいつでも死ねる。葬式の費用くらい貯金できたら死ぬことを考えたらどうか」というところから徐々に説得するそうだ。

暴力団員の息子の出所が近づき、「本人も足を洗いたいが、必ず連れ戻されてしまう。何とか助けてほしい」との母親の願いには、「もし暴力団が訪ねて来たらこの名刺の男が(玄 秀盛)が連れていったと言いなさい。息子さんには3年ほど東北地方で板前の修業をさせましょう」。玄さんの経験では、3年くらい身を隠すと立ち直えるものらしい。

玄さんの話はいつも生々しい。清々しい熱血漢で、一人の人を救うために全精力を傾ける。一人でも多くの悩める人々と正面から向き合い、問題解決のために依頼人と共に考え、支援してくれている。玄さんのような人を全国に100人位は作りたいものである。

玄さんの活動に共感する日本財団では、今までに
2011年  19,350,000円
2012年  41,090,000円
2013年  53,900,000円
2014年  56,060,000円
2015年  62,060,000円
合計   232,460,000円
の支援活動を行っている。

玄 秀盛さんに相談ご希望の方は、こちらをクリックしてください。

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コメント
正当な大人、社会人の見本があれば、人の心を動かす力になるという典型例を拝見しました。
Posted by: 松浦四郎  at 2015年06月26日(Fri) 08:22