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「第67回世界保健機関(WHO)総会」 [2014年06月30日(Mon)]
「第67回世界保健機関(WHO)総会」


毎年、5月のWHO総会には出席している。30年前にハルフダン・マーラー事務総長(当時)が、アルマータ(カザフスタン)宣言で、『全ての人に健康を』を主張された。

それをサポートするため、世界各地で活躍する公衆衛生保健について活動する団体を表彰する『笹川健康賞』を創設した。この賞の特徴は、賞金は受賞者に与えるのではなく、その活動に使用することになっていることである。

総会でのスピーチは恒例となっているが、それよりも私にとって大切な仕事は、総会に集まってくる各国の保健大臣や保健省幹部、また、各国の選挙で選出された世界6地域のWHOの地域事務局長やWHO本部の幹部職員などとハンセン病対策について効率的にじっくりと話し合い出来る絶好の機会なのである。以前は笹川記念保健協力財団の紀伊国献三会長が代役を務めてくれていた時期もあったが、今はそうはいかなくなってしまった。そのため、日本ではゴールデンウィークといわれる5月のジュネーブ訪問は定例化してしまった。

今年のWHOでの面談者を列挙してみた。

5月20日
10:00 モロッコ アブデラブマネ・マアルーフィ保健省感染症局長
11:00 WHO南東アジア地域事務所 プーナム・シン事務局長
16:00 アンゴラ ホセ・ヴァン・ドゥネム保健大臣
17:00 フィリピン エンリケ・オナ保健大臣
19:00 ジュネーブ日本代表部 小田部陽一大使

5月21日(水)
12:30 世界看護師協会 シャミアン会長との昼食
15:00 WHO西太平洋地域 シン事務局長
15:30 ミャンマー ペ・テン•キン保健大臣
16:00 ブラジル ジャーバス保健副大臣
16:30 タンザニア ラシッド保健大臣
    ザンジバル ドゥニ保健大臣

5月22日(木)
11:00 WHOアフリカ地域  サンボ事務局長
11:30 コンゴ民主共和国 ヌンビ保健大臣
11:45 モザンビーク マングエレ保健大臣
12:45 WHO マーガレット・チャン事務総長
    WHO 中谷比呂樹感染症局長
14:00 WHOアメリカ地域 エティエネ事務局長
15:00 WHO中東地域 アルワン事務局長
16:00 中国衛生部 張 勇 副局長
18:15 スリランカ代表団

******************

「第30回笹川健康賞授賞式・第67回WHO総会」
―スピーチ―


2014年5月22日
於:スイス・ジュネーブ


笹川健康賞授賞式にてスピーチ.JPG
笹川健康賞授賞式にてスピーチ


笹川健康賞は、WHOが掲げる「すべての人に健康を」という大義に賛同して1984年に設立されました。この30年間、本賞はプライマリ・ヘルスケアの分野において、ユニーク且つ革新的な活動を評価するというミッションを追求してきました。本賞が同分野におけるさらなる発展に寄与することを願っています。

笹川健康賞の趣旨を理解し、厳正・中立な選考をくださった選考委員の皆さまに心より感謝の意を表します。

本年は「Leprosy Control Foundation, Incorporated/Dominican Institute of Dermatology and Skin Surgery “Dr. Hubert Bogaert Diaz”:IDCP」が、ドミニカ共和国におけるハンセン病罹患率を減少させるという50年間の偉大な業績を評価され、今年の笹川健康賞を受賞されました。

IDCPは治療サービスにおける地方分権化を進め、コミュニティの参加を奨励しました。これにより、医療費が削減され、地方における意志決定を促進させ、さらには治療に従事する人々がより重要な役割を担うようになり、ハンセン病の早期発見・早期治療につながりました。
WHOハンセン病制圧大使として、長年にわたり、世界的なハンセン病との闘いに多大な貢献をされてきたIDCPに心より感謝申し上げます。

近年のIDCPの活動は多岐にわたっており、ハンセン病治療サービスに加え、皮膚疾患や感染症に対する総合的で専門的な治療を提供しています。彼らの最新の取り組みは「Embrace of Solidarity」というパイロットプロジェクトです。このプロジェクトは、既存の小児治療サービスの対象を広げ、病気の種類による治療格差を削減することで、様々な種類の皮膚病を患った子どもたちに対する小児治療の普及向上を目的としています。私は、この笹川健康賞の賞金が、彼らの取り組みを一層前進させてくれることを大変嬉しく思います。

この度、特に弱い立場に置かれている人々に対して、半世紀以上にわたり、質の高い医療を提供してこられた団体を支援できることに誇らしく思います。

今後も笹川健康賞を通じて、世界中で活躍する素晴らしい団体を支援できることを願っています。


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