リオのハンセン病施設 [2006年06月26日(Mon)]
「リオのハンセン病施設」 ホスピタル・フレイ・アントニア教会は、1752年、リオの海岸に面した丘の上に建設された。岸壁にたむろするハンセン病患者を収容し、病院の役割も果たしてきた。現在4人の回復者が、看護師つきの清潔な教会内で生活している。 アントニオ教会で84年間生活しているリディアさん リディアさん(女性)は、1926年3月29日、7歳で収容され、現在91歳である。実に84年の長きに亘ってここで生活してきた。 かつて教会は海に面していたが、今は埋め立てられ、隣接地にはガスタンクが設置され、海は遠くなって美しい風景が失われたと、教会の責任者は嘆いていた。 84年前に15cmだった松が今はこんな大木に リディアさんの最も大切なものは、収容された時、父親が教会の庭に植えた15cmほどの松の木であるという。 84年間で巨木になったこの木は、教会の前庭に一本だけ悠然と立っていた。彼女の人生の難関辛苦を全て知っているのだろう。 ※ アップした雑感は、6月9日から21日までハンセン病制圧活動のためブラジルを訪問した時に感じたことを書いたのものです。 |