「赤旗と共産党」 [2006年01月30日(Mon)]
「赤旗と共産党」 昨夜、インド駐在の赤旗記者と夕食を共にした。日本共産党は党員の老齢化と機関紙「赤旗」の部数減が言われて久しく、若手党員もかつての勢いを欠くのが現状である。 赤旗は、インド、アメリカ、中国など10カ国に特派員を配置しているそうだ。勿論、取材と記事は別問題であるが、記者はざっくばらんで明るく、熱心で好感が持てた。 私はなんとも思わないが、 記者は「以前なら二人で談笑するのは奇異な感じがしたでしょうね」と率直な感想を漏らした。 日本は現在も人物を右とか左とかで判断するところがある。 かつて、笹川良一がA級戦犯容疑(後日、裁判もなく釈放)で出頭する際、銀座の街頭で盛大な送別会が開催された。送別の辞は、かつての民社党の創設者、西尾末広氏であった。 翌朝の新聞で西尾氏は、「思想を売った」と批判されたが、「思想信条は違っても男の友情は変わらない」と反論された。 笹川の交友関係は広く、日本社会党の鈴木茂三郎氏、神近市子氏の書簡も残されている。 笹川はある点で宮本顕治氏を評価していた。極寒の地、網走刑務所で15年以上、転向もせず頑張り通した強靭な精神力に対してであった。 |