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「インドにおけるハンセン病活動」その2 [2010年05月07日(Fri)]

左から2番目の男性はハンセン病という病名を知らされてない


「インドにおけるハンセン病活動」その2


インドでのハンセン病制圧活動に従事してから最近の5年間で23回目のインド訪問となった。

ハンセン病はインド政府、WHO、関係者の努力で2005年に制圧に成功した。しかし、今まだ世界の年間の新規患者 213,036人のうち134,184人はインドで発生しており(2008年)、油断大敵。各州政府の活動が低下しないよう陳情と現場視察を繰り返してきた。

今回の訪問州・ビハールは人口約1億人(2009年3月の推計値)、識字率47%、犯罪、貧困、全てが最低の数字で、インド人にとってビハールというとそれだけで顔を顰める人もいるほどである。しかし近年、有能な首相に恵まれ、昨年の経済成長率は11%と好調である。

インドは国家レベルのハンセン病制圧(人口1万人に1人以下)には成功したが、州レベルではビハール、ウェストベンガル、ジャールカンド、チャッティスガール、ダドラ&ナガールハベリ(連邦直轄領)の5州はまだ未達成である。

首都パトナから一時間ほどのヘルスセンターを訪問した。医院長に「患者を探し出すソーシャルワーカーの活動はどうでしょう」と問うと、「そんなものはいない。ハンセン病は誰でも知っている。啓蒙活動に成功したから患者は自分でここに来るよ」と自信たっぷりの説明。しかし、50代の男性患者に聞いてみると、病名も知らされずに治療を受けている。妻も同病だがヘルスセンターには来たがらないという。

たった一人の患者との問答で、この地域のハンセン病対策が不十分であることがわかった。更に、保健省には17のハンセン病担当官の空席があることもわかり、保健省の面子を汚すことなく上手に早急に改善することを要請した。

書類上の報告と実際の状況との落差は、現場を視察しないと判らない。
最高責任者の保健大臣に直訴できるのも、外国人である私の特権かも知れない。
大いにこの特権を活用して、インドのハンセン病患者の治療と回復者の差別と人権回復に努めたい。



(次回5月10日は、「カラスとの闘い」です)
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コメント
疾病は患者本人だけでなく周りと社会の理解と愛がなくてはいえないものだとおもいます。益々のご活動、心より応援申し上げます。
Posted by: さかもと未明  at 2010年05月09日(Sun) 18:12

 人口1億人の州、というだけでインドの大きさが分かりますね。しかし、国家レベルでの制圧と地域レベルでのそれがここまで乖離しているのも、大人口のインドならでは、なのかもしれません。この段階まで来ると、国家単位ではなく、特に大人口国の場合は地域単位での制圧が目標ですね。なかなかに事は簡単ではないようです。
 健闘をお祈りいたします。
Posted by: 橋本 靖明  at 2010年05月07日(Fri) 10:36