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笹川 陽平
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【私の毎日】10月11日(金) [2024年10月11日(Fri)]

10月11日(金)

6:30 財団着

8:30 財団内打合せ

10:00 赤阪清隆 ニッポンドットコム理事長

12:00 財団職員との意見交換ランチ会

14:00〜15:00 笹川平和財団

終日 打合せ、原稿書き、寄付金への礼状書き

「創立記念日」―挨拶− [2024年10月11日(Fri)]

「創立記念日」
―挨拶−


私の話は常に即興で、原稿がありませんので整合性のない筋道になる欠点があります。ただ、仕事に対する熱い情熱だけは汲み取って頂ければと思い、決して誉められた内容ではありませんが、記録のためにアップしました。

******************


2024年10月1日(火)
於:日本財団ビル2階


おはようございます。今日は少し違った観点で話をしたいと思います。実は近年休日が沢山増えており、ご承知の通り一年の約3分の1が休日です。加えて有給休暇もありますので、1年間で約140日休みがあります。この時間をどのように過ごすかが人生にとって重要ではないでしょうか。勿論ご家庭のある方はお子様の養育や家庭のこともあると思いますが、私の長い人生を振り返りますと、この休暇をうまく活用するのが大切だと思います。趣味をお持ちの方もいらっしゃるのでそれはそれで結構なことですし、家庭で過ごす時間をいかに上手に使うかということが、財団で働くうえで重要になってきます。財団の中には山登りの会、様々な趣味が一致する人が活動していると聞いており、大変結構なことだと思います。趣味の世界に生きる、例えばスポーツであったり旅行であったり、そうした充実度が財団での活動を充実させると思いますし、精神的にリラックスした時間があったことで意欲的に仕事ができるようになります。こうした休日の過ごし方いかんによって会社の仕事も捗るのではないでしょうか。と申しますのも、財団で働くことは、それぞれの生きてきた環境、社会環境が違う人が集まる中で、皆さんの考え、行動が一致することはありません。いわば、他人の集まりです。従って、人間関係で精神的にダメージ、悩み事が出てくるのは当たり前のことです。仕事をするうえで悩みがないことはあり得ません。すべての人と意見が一致することはなく、互いの相違をいかに縮めていくかが大切で、それには休日の過ごし方によってリフレッシュして、精神的な余裕を持つことが仕事の上でプラスになります。私は月曜日が楽しみで仕様がありませんでした。「また今日から仕事ができる」と充実した月曜日でしたが、中にはそうでない方もいらっしゃいます。なんとなく家で休日にテレビを見てスマホを見ているだけでは月曜日が辛くなるのではないかと思います。どうぞ休日をいかに有効に使うかについて今一度皆さんにお考えいただき、またそれを実行してほしいと思います。

日本財団は何遍も申し上げるように、世界で最もユニークに社会貢献活動をする組織であります。皆さんお気づきと思いますが、ホールディングスのような組織形態をもった財団は世界に類を見ません。ご承知の通り、ハフマンさんが英文で関連団体の一覧を作ってくださいましたが、こうした従前には日本国内は勿論のこと世界になかった組織を自ら作ってきた歴史があります。例えば、運動生理学を選手の中に取り入れていくということは30年前は考えられなかったことですが、いまや大谷選手の活躍の通りスポーツは科学であります。こうしたことを研究し実践していくために笹川スポーツ財団を作りました。また保健衛生の分野では笹川保健財団、少壮学者支援のための日本科学協会、障害者スポーツには日本財団パラスポーツセンター、広く国際活動するための笹川平和財団、シンクタンクの東京財団政策研究所などがあります。一般的なホールディングスは各会社からの配当金を吸い上げるものですが、我々は日本財団から資金を提供し、また自らが日本はもとより世界をつなぐ仕事をしています。こうした仕事が出来るのは世界で日本財団だけです。是非とも日本財団での仕事のみならず、こうした関係団体との協力を強化する必要もあります。関係団体とは、役員レベルの交流活動や共同事業を既に開始をしております。皆さんにおかれても、組織間の人間関係の確立、情報の共有を深めていただければ幸いです。

皆さんに前回もお願いしましたが、若い方々には鳥海さんが書いてくださった「日本財団はいったい何をしているのか」を読んでいただきたいと思います。近々9冊目が刊行されますが、これを絶対に皆さんに読んでほしいと思います。これは生きた教科書です。なんとなく上司に言われたことをやっているだけでは十分ではありません。何遍も皆さんに申し上げていますが、私はダーウィンの進化論の信者であり、どんな強力な組織、優秀な頭脳が集まった集団であっても、時代の変化をしっかり見極めて対応する能力がなければ必ず衰退します。ですから、我々の組織は、未来志向で常に変化、変化、また変化をしていかなければなりません。皆さんにお願いしたいのは、未来志向のためには過去をしっかり知らなければなりませんので、この本だけは今年中に全て読んでいただき「こうした基礎のもとに発展してきたのだ。では次に何をすべきなのか」ということを考えていただくことを期待したいと思います。

学校で学問として習ったことは、語学は勿論大きく役に立っていると思いますが、その他はあまり実社会では役に立ちません。なんとなく仕事をするのではなく、常に好奇心を持っているか否かが人生の分かれ道になると思っています。物理的な年齢で年を取っているか若いかは関係ありません。若い人でも精神的年寄りは沢山います。それは常に好奇心を持って生活をしているかしないかの差です。年齢を重ねても精神的に若い人もいますし、若くても好奇心が無くなってしまってなんとなく日々を生きている、という人は既に老人の域に達しています。日本財団に勤める皆さんにはこうしたことがなく、好奇心に満ちあふれ、議論をし、未来志向の財団として世界に冠たる日本財団はどうあるべきかを常に考えて働いていただいていると思っています。昨日の続きの今日ではなく「明日に向かって何をするか」。これが社会貢献をする日本財団であり世界に冠たるユニークな組織体なのですから、皆さんに大いに期待をしております。

やることは沢山あります。「やはり日本財団の職員は一味も二味も違うな」と言われるようになってください。好奇心をもって社会を見て、社会課題を見つけ出し、社会課題の解決を成功させるモデルを作ることで、これを国家や行政が真似をする。日本財団が成功例をつくることで、国が政策として真似をしていく、つまり国や行政の最先端を日本財団が活動する、こうした事例は既に沢山あります。これが日本財団の大きな存在意義と理解しています。自分たちがここに入るときの夢をぜひ実現いただきたいと思います。初心を思い出し「なぜここに入ったのか」、それを日本財団で実現してください。そのためには人間関係でややこしいことも出てきます。どこの組織でもあります。それは耐えていかなければなりません。その中で精神的な強靭さを身につけることで、柔軟な対応ができる人間になってきます。耐えることによって、竹ではありませんが、困難を乗り越えることで節が出来、成長します。良いことばかりでは成長しません。辛いことや嫌なことを乗り越えてこそ「成長した」と実感があるわけで、そうしたことを自らに言い聞かせて頂くことが重要と思います。

未来志向で、日本財団は世界の社会貢献財団のリーダーシップを持った組織であることを心の中で誇りに思いながら才能を発揮いただき、好奇心を忘れずに活動してください。ありがとう!

【私の毎日】10月10日(木) [2024年10月10日(Thu)]

10月10日(木)

6:30 財団着

8:00 スピーチ打合せ

9:00 関連団体役員会議(ニッポンドットコム)

10:30 井上泰子様

12:00 財団職員との意見交換ランチ会

13:00 財団内打合せ

13:30 平野喜幸 元れんげ国際ボランテア会(ARTIC)ヤンゴン事務所代表

14:00 野尻明裕 FTIコンサルティング シニアマネジングディレクター

15:30 四方敬之 駐マレーシア日本国大使

16:00 鈴木 浩 駐英国日本国大使

終日 打合せ、原稿書き、寄付金への礼状書き

【私の毎日】10月9日(水) [2024年10月09日(Wed)]

10月9日(水)

6:30 財団着

9:00 財団内打合せ

11:00 中村 亮 外務省南部アジア部長

13:00 船越 眞 株式会社東京BMC代表取締役社長

14:00 丸山市郎 駐ミャンマー日本国大使

17:00 アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(IUC)奨学金授与式

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新たに奨学生となった皆さんと


18:00 IUC奨学生懇親会

終日 打合せ、原稿書き、寄付金への礼状書き

「稲垣吾郎、草g剛、香取慎吾さん」―新しい地図結成7周年− [2024年10月09日(Wed)]

「稲垣吾郎、草g剛、香取慎吾さん」
―新しい地図結成7周年−


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新しい地図の3人(写真: 新しい地図公式HPより)


表題の三人は、当時権勢を誇った「ジャニーズ事務所」を退所後は、テレビ局から締め出され、厳しい隠れた芸能界、放送業界の掟(おきて)によって、あのNHKすらこの掟に従ったように、三年以上にわたりテレビ出演はゼロであったと思う。にもかかわらず、三人は落胆もせず、それぞれの個性を発揮して活躍されるのみならず、ファンクラブ「新しい地図」は災害や障害者支援、猖獗を極めたコロナの医療関係者への支援等々、ファンの募金を基に社会貢献活動を開始。新しい芸能人の在り方を世の中に示してくれた。特に国際パラリンピック委員会の特別親善大使として東京パラリンピックでも大活躍された「新しい地図」は、ファンの皆さんと共に「Love Pocket Fund」を設立、9月24日現在777,999,150円もの寄付を日本財団にして下さっており、三人の意向のもと支援活動を行っている。心から感謝申し上げたい。多くの芸能人の皆さんにも是非「新しい地図」を参考に、災害や恵まれない方への社会貢献活動に参加されるよう期待したい。

【私の毎日】10月8日(火) [2024年10月08日(Tue)]

10月8日(火)

6:35 財団着

8:00〜9:00 財団内打合せ

9:00 大野修一 社会変革推進財団理事長

10:00 日本財団理事会

13:00 工藤栄介 笹川平和財団参与

14:00 日本・中央アジア友好協会(JACAFA)奨学卒業生

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JACAFAのフェローの皆さんと


15:00 ヴルボスキ京子 JACAFA会長

終日 打合せ、原稿書き、寄付金への礼状書き

【私の毎日】10月7日(月) [2024年10月07日(Mon)]

10月7日(月)

6:25 日本財団着

9:10 日本財団発

9:48 東京発新幹線

12:15 新大阪着

12:45 遺言・遺贈セミナー会場着

13:00 昼食

13:45 遺言・遺贈セミナー挨拶

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遺言・遺贈セミナーの冒頭で挨拶


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多くの方にご参加いただいた


14:00 飯塚浩彦 産経新聞社取締役会長

14:20 産経新聞社インタビュー取材

15:15 新大阪発

17:45 東京着

産経新聞【正論】激動の時代、人材育成こそ急務 [2024年10月07日(Mon)]

激動の時代、人材育成こそ急務


産経新聞【正論】
2024年9月24日


世界は激動の時代を迎え、核を保有するロシア、中国、北朝鮮に囲まれた日本の安全保障は厳しさを増している。「国家の非常事態」と形容される少子化も急速に進み、経済もバブル崩壊後の「失われた30年」の長期低迷から立ち直っていない。

最近も「このままでは日本は滅びる」とした柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長の発言が反響を呼び、多くの人が、この国の将来に不安を持っている現実をうかがわせている。

<<代表選、総裁選の論戦に不満>>
こんな時こそ政治が、目指すべき国家像を示し、長期の構想と志を持って国づくりを支える人材の育成が急務と考え、折からの立憲民主党代表選と自民党総裁選に注目してきた。

岸田文雄首相の退陣のきっかけとなった政治とカネの問題や経済再生、物価対策、選択的夫婦別姓制度など現下の課題に発言が集まるのはともかく、国家観、有為な人材育成について積極的な論戦を望んでいただけに、いささか期待外れの感が否めない。

どう実現するのか具体策が見えないまま聞こえがいい政策が語られ、重要政策を実現する上で避けて通れぬ国民の負担増について、勇断を持って発言する候補がいなかった点にも不満が残った。
 
資源を持たないわが国にとって最大の財産は人材である。近年、次代を担う若者の内向き志向が強まり、国の将来を悲観視する傾向が強まっているのは憂慮すべき事態である。若手起業家の増加など新しい動きも出ているが、国としての取り組みが不十分と考える。議論を進めるために、ささやかだが日本財団や姉妹財団が最近スタートした2つの事業を紹介させていただく。

一つは笹川平和財団が英米両国のトップレベルの41大学への進学希望者を対象に進めている給付型奨学金制度。昨年7月、第1期生35人が決まり、英・ケンブリッジ大や米・ハーバード大へ留学した。4年間で1人当たり約5千万円の奨学金を給付し、世界レベルの問題を解決できる人材の育成を目指している。

<<世界の人材集める英米の強み>>
2022年度、海外に留学した日本人学生は約5万8千人とピーク時の半分になった。深刻な数字減もさることながら、初頭・中等教育のレベルは日本の方が高いと思われるのに、大学教育の成果となると英米の大学に圧倒的に劣る。

背景には、両国の大学が提供する恵まれた教育環境を目指して世界から優秀な人材が集まり、成果に寄与している現実がある。わが国には、昨年度、約28万人の外国人が留学しており、今後、取り組みを強化する参考になるのではないか。平和財団では、奨学生全員が寄宿舎に入り、世界から集まった学生と密な交流をすることでスキルを高めるよう求めている。

次いで今年、日本財団が米・ミネルバ大学と結んだ包括的連携協定。同大はオンラインで授業を実施し、各国を回りながら学ぶ革新的な教育で世界の超難関校の一つに数えられている。4年間で世界7カ国を回り、協定に伴い日本には1年間滞在の予定だ。来年秋には世界100カ国に上る多国籍の学生150人が来日し、東京で寮生活を送りながら国内各地を訪れ、わが国の歴史や文化などを学ぶ。

米国の政治学者ハンチントンは著書「文明の衝突」で日本を「独立の文明を持つ唯一の国」と定義、世界八大文明の一つに数えた。世界で急速な温暖化が進む中、自然と寄り添う日本文化に対する注目も高まっている。外国人留学生の目を通じ日本人学生がわが国の新たな課題や長所に気付くことも多いと期待している。

最後に戦後わが国が導入した小学校6年、中学、高校各3年の単線型教育制度にも一言。近年は偏差値教育も加わり、一段と画一的になった。全国的な教育水準を底上げしてきた効果もあり、一概に否定するつもりはない。

しかし、画一的な教育に馴染めない子供はいるし、イノベーションや将来の国づくりにつながる突出した才能は育ちにくい。近年、一部で見直しの動きもあるが、多様な選択肢があった戦前の複線型教育制度の方が、多彩な人材を育てる上で優れていたように思う。

「民」が取り組む人材育成事業は他にも多くあるが、民間組織としての限界もある。同時に国にも海外留学支援や各国の留学生を招く制度がある。海外に行くと、日本への留学経験者から卒業後の横のつながりの薄さを指摘する声も聞く。OBのネットワーク強化など、改善の余地は多分にあるのではないか。

<<国家百年の計は教育にあり>>
今月27日には自民党新総裁が決まり、早い時期に解散総選挙で国民の信を問う展開もありそうだ。

「国家百年の計は教育にあり」という。人材育成は、国の将来を左右する重大事項であり、時間をかけ国を挙げて議論されるべきテーマである。明るい日本の未来を切り拓くためにも、新しい指導者が本格的にこの問題に取り組まれるよう望んで止まない。

(ささかわ ようへい)

【私の毎日】10月4日(金) [2024年10月04日(Fri)]

10月4日(金)

6:30 財団着

7:15 ビデオメッセージ2本撮影

10:00 第二回アフリカ開発会議専門家会合

12:50 船越 眞 株式会社東京BMC代表取締役社長

13:00 田南立也 日本財団特別顧問

13:30 小野啓一 駐インド大使

14:30〜16:30 笹川平和財団

18:30 秋葉剛男 国家安全保障局長

終日 打合せ、原稿書き、寄付金への礼状書き

「フジモリ元大統領」―彼との思い出 その4− [2024年10月04日(Fri)]

「フジモリ元大統領」
―彼との思い出 その4−


フジモリさんは5年間の日本での亡命生活を送った後、2005年11月、私の留守中に、靖国神社で一緒に参拝した女性と共にロサンゼルス経由でチリに入国し逮捕される。その後ペルーに移送され、人権侵害への関与などで禁固25年が確定、リマ郊外の刑務所ではないが、塀に囲まれたわりと広いスペースの家に隔離収容された。

筆者は南米に行くたびにフジモリさんを訪問し激励した。いつもケイコさんの自宅を訪ね、お孫さんと一緒の慰問には大いに喜ばれ、ある時は豪華な昼食を持ち込み酒を飲んで話が弾むこともあったが、その後若干管理が厳しくなった。

フジモリさんは絵画に熱中されていた。当初の絵は明るいトーンであったが、数年後は暗い沈んだトーンの絵となっており、フジモリさんの心中の変化が、彼の話より絵画の方が明確に物語っていた。

日本財団の尾形理事長も再三再四南米出張の合間にお見舞いに参上した。23年12月釈放された時は大いに喜んだが、ガンが相当進行しており、心配していたところ、今年7月には次期大統領に立候補を表明して、SNSで元気に発信されていたので安心していたが、残念なことになってしまった。

日本のメディアはフジモリさんの大統領時代を「功罪相半ば」「独裁者批判」と報道したところもあったが、ガルシア前政権(1985-90年)は、経済政策の失敗により、ハイパーインフレ(90年:7,649%)、景気の後退(経済成長率90年:-4.9%)、さらには、累積対外債務及び債務未返済による国際金融社会との関係悪化等に象徴される深刻な経済危機を招致。汚職及び腐敗の横行、テロ多発(80年以降のテロによる死亡者は約2万8千名、物的被害総額は推定250億ドル)、麻薬の原料となるコカ葉栽培と密輸業者及びテロ組織の結託により社会不安と国際社会の憂慮が増大。このような経済・社会不安を背景に実施された90年の大統領選挙では、大衆の支持を基盤に日系二世アルベルト・フジモリ氏が大統領に当選。大統領在任中の約10年間、混乱した経済の立て直し、「センデロ・ルミノソ(SL)」など左翼ゲリラによる治安悪化対策等々、彼の業績は地元では貧困層を中心に高い評価であった。それは、フジモリ退任後はペルーの政治は今日まで混乱を極め、わずか5年間で6人の大統領が就任したことからもわかる。ペルー政府はフジモリ大統領のために三日間国民が喪に服すことを決めた。改めてフジモリ大統領のご冥福をお祈りいたします(終)。
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