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慢性疼痛向けの在宅用反復経頭蓋時期刺激装置の治験 [2016年05月22日(Sun)]
医療系の情報サイトm3より引用させていただきます。

慢性疼痛向けrTMS装置、在宅用治験
阪大が帝人ファーマと共同開発

化学工業日報2016年4月11日 (月)配信 神経内科疾患脳神経外科疾患その他

 大阪大学大学院医学系研究科・脳神経機能再生学の齋藤洋一特任教授らの研究グループは、在宅用反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)装置「TEN−P11」の医師主導治験を開始した。脳卒中などの後遺症で起こる慢性疼痛を治療する装置で帝人ファーマと共同開発した。2018年にも医師主導治験を完了し、帝人ファーマが医療機器として承認申請する計画。
 rTMSは、患者の頭部におかれた刺激コイルに瞬間的に電流を流すことで磁場を誘導し、その誘導電流で脳に連続的に刺激を与える治療。薬物が効かないうつ病、難治性疼痛、パーキンソン病、運動麻痺などでの効果が期待されている。
 阪大と帝人ファーマとの共同開発品TEN−P11は、患者が在宅で使用できる装置を目指している。省エネタイプの刺激コイルで、位置がずれても標的とする部位を刺激できる仕組み。磁気センサーを用いることで患者が簡単に刺激する位置を調節できる。
 既存のrTMS装置は病院などに設置する大型装置で、患者が通院して治療を受ける必要がある。在宅rTMS装置が開発できれば、患者は在宅で継続的に治療を受けることが可能になり、治療効果が増すことが期待されている。
 阪大の研究グループは、このほどTEN−P11の医師主導治験を開始した。対象は脳卒中や脊髄損傷の後遺症などで起こる神経障害性疼痛で、薬物療法が効かない患者。痛みを引き起こす原因となる脳内の運動野を刺激することで痛みを取り除く。
 目標患者登録数は144人で、18年の治験終了を計画している。治験終了後は共同開発先の帝人ファーマが医療機器として承認申請し、国内での上市を目指す。
 帝人ファーマは、在宅酸素療法に用いる酸素濃縮器、睡眠時無呼吸症候群治療に用いるCPAP療法装置などのレンタルを手掛け、在宅医療分野では国内トップの営業網を構築している。在宅用rTMS装置という新たな製品をラインアップに加えることで、医療事業の拡大を図る。
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