希望のつくりかた [2010年10月26日(Tue)]
玄田有史氏の新著『希望のつくりかた』(岩波新書、2010年10月、760円)を読みました。
![]() 玄田氏は、若年者支援を研究している労働経済学者で、サポステの政策化にも大きく影響を与えてきた方です。玄田氏によれば、「希望は気持ち、何か、実現、行動の4本の柱から成り立っている。希望が見つからないときは、4本の柱のうち、どれが欠けているのかを探す」。 「いつも会うわけではないけれど、ゆるやかな信頼でつながった仲間(ウィーク・タイズ)が、自分の知らなかったヒントをもたらす」。 「過去の挫折の意味を自分の言葉で語れる人ほど、未来の希望を語ることができる」。 「無駄に対して否定的になりすぎると、希望との思いがけない出会いもなくなっていく」。 「わからないもの、どっちつかずのものを理解不能として安易に切り捨てたりしない」。 それぞれに含蓄のある言葉です。就労と自立を目指している若者のみなさん、そして支援活動に携わっているみなさんにぜひ一読をお勧めします。 |