初日や二日目には「さぽらんて」がどのような業務を行っているのか、山口市のNPO法人や市民団体としてどのような活動を行っているのか、ほかそもそも私たちのあり方とはいったものを学びました。「ええやん新聞」の打ち合わせに参加させてもらったときには「ええやん新聞」に対するこだわりやかける思い・情熱というものを知りました。情報発信というものは二の次で他の業務に集中していると思っていた私は愚かであったと反省しています。このような情報発信を含め、全ての業務を全力でやってこそ市民活動支援というものではないかという当たり前のことを再確認させられました。また、私自身経験から発達障害の子と触れ合う機会があったにも関わらず、貧困で困窮しているこどもの話や、災害時の自閉症の子の現状などを知り、私の価値観というものが大きく変えられたと感じています。
私は以前から少しだけではありますがNPO法人の意義というものを学ぶことがありました。しかし、今回その実態というものを実際に聞いたことでどこか他所事にも考えていた私は近くでその現状をさぽらんてのスタッフの方々から聞き、直接の実習先で見ることで知ることができました。
実習先として、「こども明日花プロジェクト」と「Happy Education」の二か所に行かせて頂きました。
「こども明日花プロジェエクト」は家庭の事情や経済的理由などの困難をかかえていたり、見守る保護者がいないといった子どもたちを支援している団体です。私は今回その中の「学習会スタッフ」と「なのはなハウススタッフ」に参加させて頂きました。「学習会」では、私はわからない生徒に問題を教える教師係スタッフという形で対応を行いました。教師役としてどのように教えればわかりやすく伝えられるかということはもちろん、わからないけどスタッフの人になかなか質問できないという生徒に気づいてあげられるかということを学びました。子どもたちの中には今回の勉強の事例のように、わからない・悩みがあるといったことを自分から言えず抱え込んでいるといった人もおり、私たち大人はその悩みがあったりわからないといったことに気づき、子どもが言えるように対応するということも大切であるだろうということに気づかされました。
「なのはなハウス」では、子どもたちの遊び相手や勉強を教えたりするといった役を行いました。そこを担当している方からボランティアを行う上でのさまざまな注意点というものを教えてくださり、ボランティアとしてすべきではないことというものを再自覚することができました。私はここでも主に勉強を教える役目をしていましたが、ここでは「勉強会」でのなかなか質問できない生徒に気づいて自ら声をかけるということをうまく活かすことができました。しかし、私自身が最初緊張していたためその緊張が子どもたちに伝わってしまいうまくコミュニケーションをとれないことがあったことが悔やまれます。子どもたちは感情の察知というものに敏感であり、私たちスタッフはそこをうまく対処しなければならないということにも気付けた貴重な経験となりました。
「Happy Education」は不登校の子どもと保護者の心に寄り添うコミュニティです。私は今回「フリースクールスタッフ」の子どもの遊び相手といったことを行う役を行いました。こちらでは「Happy Education」の役割といったことを教えて頂き、不登校支援の現状・大切さというものを学びました。こちらでは自分から声をかけれるときは子どもたちに積極的に声をかけ早く馴染めるよう努力しました。「こども明日花プロジェクト」で学んだことを活かすことができ、とても気軽な感じで向こうからコミュニケーションをとってくれるようになったときは本当に嬉しかったです。子どもたちは皆思い思いに行動しており、とてものびのびと過ごせていることができていました。この日私は改めてそのような「場所」が必要なのだと知ることができ、そして子どもを相手にするうえで大切なことということを学べる貴重な経験を得ることができました。
私自身の話になってしまって申し訳ないですが、私は以前アスペルガー障害の子どもたちが集まる団体というものに母・姉と行っていたことがあります。それは母がその団体にて重要な役職に就いていたから行っていたのか、姉がアスペルガー障害だったのか、それとも私がアスペルガー障害だったのか…事実は未だに知りませんし、実際にその質問をだれかにしたこともありません。何故なら変わらなかったからです。そこの団体にいた子どもたちも、学校の級友たちも、そして私たち家族も話しかければ会話できますし、遊べば仲良く遊ぶことができますし、手伝いをお願いしたら一緒に手伝ってくれます。今回このインターンシップを通して、人に変もおかしいもないという事をいろんな人に知ってもらいたいと思いました。
私はまだこのようなボランティアをするうえで不完全ではあります。緊張はまだ消えきることはありませんし、すぐに子どもたちの悩みに気付けるわけでもありません。それでもこれからもボランティアを続けていき自身の理想に近づけたらと今回の経験から考えました。
最後に、今回のインターンシップでお世話になりました実習先にて関わってくださった多くの方々、そしてなによりインターンシップ生として受け入れてくださったさぽらんて職員の皆さま、誠にありがとうございました。これからもさぽらんてで得た経験・意志を胸にして過ごしていきます。