• もっと見る

2018年07月17日

山口でもできることは“あります”

西日本豪雨の発災から10日が経とうとしています。
私の母校がある呉市では町のいたるところで大きな被害がでました。
まだ断水が続いている地域もあるものの通行止めが解除されるなどインフラが徐々に復活。少しずつ復興に向かって動き出しました。それでも復興ははじまったばかり。
土砂災害に遭った実家の片づけに追われている旧友や現地へボランティアに入った友人の話を見聞きするたびに何かしなくてはと焦りが募りますが、腰痛持ちの私が現地に入ったところで役に立てそうもなく・・・せめて情報発信と募金で力になりたいと思っています。

さぽらんて登録団体のなかにも今回の西日本豪雨に関して支援活動を始めた団体さんがいくつかあるようです。

りす会山口
被災地で被害に遭った写真やアルバム等の洗浄・清拭を行い、再アルバム化して現地の返却活動団体と連携して持ち主に返却する活動を行っている団体です。
洗浄依頼の受付を11日より開始し、ブログでの告知やSNSで情報の拡散を行なっています。現在、広島の被災地から依頼がありそうとのこと。依頼が確定次第、ボランティアを募集して作業を実施する予定だそうです。


山口災害救援
全国各地の被災地で様々な支援活動を行う個人の災害ボランティアで結成した団体です。
今回は岩国市社協の本部ボラセン、周東支部ボラセン、光市社協のボラセンの立ち上げをバックアップしました。現在は各ボラセンの運営支援や現場作業を行なっています。

アレルギーっ子の会「ぽれぽれ」 
アレルギーっ子をもつ親の会で、防災に関する情報発信や啓発活動も行っている団体です。現在ブログで、被災したアレルギーの方たちのための相談窓口や非常時の対応の仕方について紹介しています。

寄付先に迷ったら、自分がこういうことをしたかった!という活動をしている団体に寄付するというのも手ですよ。寄付についてはこちらの記事も参考にしてもらえればと思います。
一日も早い復興を虹雲に願いつつ。

IMG_2101.JPG


(スタッフ 川上)



posted by さぽらんてスタッフ at 10:45 | Comment(0) | 災害支援

2014年09月28日

あの街に桜が咲けば


私たちは、悔しいんです。


10mを超える津波の可能性が、震災前から声高に叫ばれていれば!

震災前の防潮堤には、限界があることを知らされていれば!

津波によって奪われた命は、もっと少なくて済んだのではないか?


その思いを同じくする者が集まり、次の時代が、この悔しさを繰り返すことのないように、今回の津波の到達点を桜の木でつなぎ、後世に伝えたいと立ち上がった団体



現在714本の桜の木が約170km(年2回の植樹)にわたり、たくさんのボランティア、寄附者の応援により植えられている。

10年20年後に東北で、津波の到達点に10メートルおきに17000本の花は咲く。

被災者した地権者や地元の人たちが、このプロジェクトでたくさんの人の応援を受けていくことで、復興に向けての生きる力、希望となることを願い、後世の子ども達がまちの誇りにしていけるようにと。


このNPO法人は、水害の痛みに寄り添える彼らは、広島土砂災害、セルビア共和国洪水水害にも義捐金を送っている。



その様子を、淡々と記録したドキュメンタリー映画あの街に桜が咲けば」。


あのさくチラシ山口版_ページ_1.jpg


【山口上映会】

日 時:10月5日(日)14時〜

場 所:山口県教育会館

参加費:500円


東日本大震災を経験した人の、悲しみを悲しみで終わらせないで強く生きる姿勢や命の尊さを伝える40分。

そして、家族や大切な人と観て欲しい、という小川光一監督の講演20分。


今年1月に完成し、3月より全国順次公開中のこの貴重な映画と山口をつないでくれたのが、山口からの東日本支援をたゆまず行われている、





実行委員会の面々。


桜ライン311の佐藤さんも、東日本大震災の犠牲を無駄にしないでほしいというメッセージを携えて駆けつけてくださいます。


今回は、要約筆記さん、手話通訳さんも、聴覚障害者へ備えを伝える身として、ぜひボランティアで協力させてほしいとのお申し出も頂き、山口の真心のつながりに本当に感謝です!


御嶽山の噴火、土砂災害など、大きな悲しみに包まれている日本。人ごとでは済まされないと感じている人は多いと思います。

でも実際、どのように備えていけばよいのか、戸惑っているのではないでしょうか。


そして、何より私たちは、未来の子どもたちの笑顔が守れるのでしょうか?

市民活動をしながら、ひるむときにはいつもそこを思います。

放っておいてよくなるとは考えられないのです。

一人の100歩より、100人の一歩。(これは、以前取材した引きこもり支援をしている方が言われたコトバですが・・・)人が支え合うまちづくりは、防災、減災にもつながり、子どもたちの生きていく希望、喜びをつないでいくことになると思うのです。


私たちが、明日のまちづくりをしていくためにぜひ観てほしい映画です。

そして、何より観ることで東日本支援になります。

皆様のお越しを心から心からお待ちしております。


そして、さぽらんてでは、防災月間として、非常持ち出し品等の展示を行っています。

1.jpg


2.jpg


防災ハンドブックも配布中!

5.jpg


<わたなべ>


さぽろぐでこれまでも東日本支援のことが書いてあります。

災害支援のカテゴリーには50以上も。その中でいくつか再度ご紹介。








posted by さぽらんてスタッフ at 13:59 | Comment(0) | 災害支援

2014年08月19日

チャリティ屋台舞台裏その2〜巻き込み〜

さて、チャリティ屋台舞台裏その2・・・
たっぷり夏休みをいただいたので、少し時間が空いてしまいましたが、秋になる前に書いてしまいたいのでお付き合いください。

今年度に限らず、東日本復興支援の企画にあたって、さぽらんてとしての最重要課題は「どれだけ人を巻き込めるか」につきると思っています。

時間の経過とともに薄れていく、被災地への関心。風化こそが復興の一番の妨げとなります。企画の根底には、一人でも多くの人が、一時でも被災地に思いを寄せるきっかけになればという思いがあります。

ってことで、ちょっと早い5月から巻き込み開始!
学生さんが「ボランティアあるある」を語り合うランチ会に混ぜていただいて、募集のかけかたのヒントをゲット!! ((φ(..。)フムフム ※ランチ会の様子
6・7月の円卓会議でもひたすら情報収集!! メモメモ(*._.)φ))ホゥホゥ

募集のキーワードは、ボランティア参加のうまみ
チャリティ屋台に費やす時間と労働の対価はなんだろう・・・

つながり、楽しい、達成感、やりがい・・・ 
何かひとつでも返せたらと思いますが、何をうまみと感じるかは人それぞれ。

7月Yuccaサロンでは、思いつく限りのうまみと、「チャリティ屋台」という参加型で祭り型の復興支援ボランティアの提案をしました。

そして、県立大学からは、おもしろそう!やってみたい!と手を挙げてくれた学生さんと、彼女らが巻き込んでくれたお友達の7名が参加してくれることに!!
06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg


そして、そして、屋台メニューはポップコーンがいいだろうと話していると、なんと業務用のポップコーンマシーンを自前で所有しているという奇特な方が!!
06683250.jpg

りす会山口リーダーの金子さん・・・どんだけポップコーン好き!?

しかも、マシーンだけでなく、材料も!
さらに、あらいぐまさん(りす会写真洗浄部隊の愛称)3名も派遣してくれることに!!ヒャッホウ!
06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg

そしたら、そしたら、そのあらいぐまさんが、お知り合いの山大職員の方を導いてくれました!!
その方が、なんと学生ボランティアの追加募集にご協力してくださることに!!
たった数日で山口大学から5名参加決定!
06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg

そんな感じで、巻き込んだ人がさらに人を巻き込んだ結果、両日合わせのべ19名の屋台チームができあがったのでした。
06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg
06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg06683150.jpg06683250.jpg

つ・づ・く・・・


■その1はこちらから


<スタッフ おだ>
posted by さぽらんてスタッフ at 17:33 | Comment(0) | 災害支援

2014年08月09日

チャリティ屋台舞台裏 その1

大盛況だったちょうちんまつりでの「さぽチャリティ屋台」の舞台裏を数回のシリーズでご紹介していきます。(活レポ・収支のご報告はこちら

祭りの後の静けさを感じつつボチボチ更新しますので、お付き合いください

今回、すごーく重要だなぁと思ったことのひとつは、事前のオリエンテーションです。しかもまかないつき。同じテーブルを囲んで、みんなで同じ釜のカレーを食べる。思いを語る。

それだけで、初対面でも大事なことを共有できるなぁと感じました。

【6日の事前オリエンテーション】
6日ミーティング.jpg

【7日の事前オリエンテーション】
7日ミーティング.jpg

始動前のわくわく感も共有できたように思います。

続いてちょうちんの火入れ体験。浴衣姿だといっそう風情がありますね。
【6日の火入れ】
6日火入れ@.jpg
6日火入れA.jpg
6日最年少ボラ.jpg
こんなちびっこもお手伝いしています。

【7日の火入れ】
中山間地域活性化研究会の備後さん率いるロシアからの留学生さんたちも参加。
7日備後さん.jpg
7日火入れ外国人@.jpg
7日火入れ外国人A.jpg
りす会山口あらいぐまの鳥居さんがレクチャーしています。(日本語で)
びゅーてぃふるですね!

こちらはそれぞれの持ち場で、汗を流すチーム屋台
呼び込む
7日ガンガン呼び込み.jpg

呼び込む
6日売り子部隊@.jpg

コツを伝授?!
6日あらいぐま@.jpg

ガンガン呼び込む
7日呼び込み.jpg

ついに製造部隊最前線で呼び込み
7日ラストスパート.jpg


まかない担当でもあるセンター長「同じまつりなら参加しなきゃ損よねっダッシュ(走り出すさま)(鼻息)!!」と言ってました。
6日火入れA.jpg

そう。そのとおり。
ポップコーンに塩をふりながら、私はすでに来年のチャリティ屋台の構想を練っていましたけどね・・・フ フ フ


<塩味担当 おだ>

posted by さぽらんてスタッフ at 18:04 | Comment(0) | 災害支援

2013年04月03日

コトバにならない・・・


ここは、陸前高田市の高台にある松原苑から海を見下ろした風景。


1.jpg

圃場整備でも、野原の造成でもありません。
写真には写しきれませんが、この風景が全方向に広がっています。

ここに、3000世帯以上の家や市役所、病院、スタジアムなど主要な市の建物があったとは・・・
一部の鉄筋コンクリートを残して痕跡すらなくなっている、まさに壊滅的。。。

ガレキこそほぼなくなっているものの、広範囲に重機とダンプが行き交い、砂埃がまっています。

2013-03-27 10.37.33.jpg

私の数少ない、ボキャブラリーでは表現できません。
数枚の写真で想像してみてください。
どんなに大きな波が押し寄せてきたら、このようになるのか、と。


2013-03-27 10.24.14.jpg

できたばかりだったというスタジアムも見る影もなく
2013-03-27 10.27.10.jpg

DSC01964.jpg

風光明媚な自慢の松原7万本は全て打ち流され、残った奇跡の一本松

2013-03-27 10.40.18.jpg

帰路での気仙沼。
どんな波が来たらこの船が流されるのだろう。

2013-03-29 08.40.51.jpg

年度末の慌ただしい中、東日本に行ってきました。

訪問のきっかけは、昨年の陸前高田市長の講演会。
なかなか進まない復興作業。この現実を知ってほしいという訴え。
「来て、見てくれることが支援になる」と言われたことが、向き合うチカラとなりました。

陸前高田市の被害は、
8000世帯中、3600世帯余りが全壊。まだまだ多くの人が復興住宅ができる3年後まで仮説住宅の生活を余儀なくされています。
甚大な人的被害は言うまでもありません。
被災前、24000人だった人口が、現在は22000人。
警察発表の死亡者数は1500人。

私たちが、訪問した時に、美容室をしていたある方は、知っている人が400人も亡くなられたと。。。お母さんも、お姉さんも。

いっぱいいっぱいになりながら、地域の人を支援している人には、かける言葉もみつからなかった。この現状を見た私が、これからいかに生きていくのか。それを問われている気がした。

陸前高田市、戸羽市長が言われた、
「日本の活性なしに、東日本の復興はないと思っている」

リアルな風景とともに、この言葉が横切る。

DSC01952.jpg

年度末、慌ただしい時に、わがままを聞き入れ、休ませてくれたみんなに感謝。

亡くなられた方の永世を祈りつつ、私は、私の仕事を一生懸命にする。

〈わたなべ〉


posted by さぽらんてスタッフ at 19:46 | Comment(0) | 災害支援