昨日参加した「山災塾」でいちばん印象に残っている言葉です。
「山災塾」とは、山口災害救援さんが主催されている災害ボランティア研修のこと。
「災害ボランティアって何?」「被災地支援に関心があるけど自分にもできる?」という近年とにかく他人事ではなくなっている、「災害」と「支援」について学べる場です◎
受講している時から「これは話さんといけん!」と使命感がうずうず湧いてきていたので、筆不精ですが書いてみることにしました。最後までどうぞお付き合いください〜

《午前の部:災害ボランティアについて学ぶ》
午前中は脳みそに知識をどんどんインプットする時間。災害ボランティアの心構えや活動だけでなく、そもそもの「災害」の定義や、復興までのプロセス、ボランティアセンターの役割や運営など、講義内容は多岐にわたります。
グループに分かれて講義を受けます(写真提供:山口災害救援)
豪雨災害の多い山口県。「雨が降ると災害が起こらないか心配になるんです」と実際にボランティアセンターを運営される方からの言葉もありました。被災地でのお話を聞くにつれ、ボランティアとして活動する姿だけでなく「被災者となった自分」も思い浮かぶように。助ける側、助けられる側のどちらにもなり得るからこそ、知っておかなければならないことをたくさん学ぶことができました。
《お昼の部:実際に体験してみる》
お昼休憩後は体験の時間。塾生が二手に分かれて、資機材と土のう袋リレーをそれぞれ交代で体験しました。
”解きやすく解けにくい”土のう袋の結び方を練習中。
重たいペットボトルが入った土のう袋をリレーで運びました(写真提供:山口災害救援)
手袋をしていたり、土のう袋の中に土砂や瓦礫などが入っていることを考えると、一つひとつの作業をこなしていくことの大変さを実感しました。
リレーは横一列に並ぶより、ジグザグに並んで声をかけ合いながら行うと効率良く疲れにくいという新たな発見も
!実際にやってみることって大切ですね。

土のう袋体験のお次は資機材体験へ。
実際に持ってみたり、使用する際に注意した方がいいことを教えていただきました。
たくさんの資機材がありますが、全部名前がわかりますか?
(標準的な呼び方に加え、方言でも違ってくるそうです…)
こちらは一輪車の持ち方と荷物の載せ方のレクチャーです。
奥側(持ち手に近い方)に重心を置くと重く感じるけど安定して運べます
他にも無いものはあるものを組み合わせたり加工したりして作るんだと、当日朝に出来たばかりのペットボトルスコップを見せていただきました。
各資材の呼び名・使い方を正しく覚えること、そしてそれらが無い時に代用できるものを知っておくことの必要ですね

《午後の部:グループワーク》
最後は学んだことを身の回りで活かしていくためのアウトプットの時間。
災害ボランティアの大先輩である山災メンバーに活動についてのお話を聞いたり、自分たちがこれからやりたいこと・できることを模造紙に貼り出して話し合ったりしました。
赤いゼッケンを着ているのが山口災害救援さんです(写真提供:山口災害救援)
やってみたいこと・できることを書き出し、話し合っていきます。
グループで話したことは全体で共有しました。
塾生それぞれに実りのある1日となりましたが、災害ボランティアでいちばん大切なことは「被災された方が普段の暮らしを取り戻せるよう、寄り添いながらサポートすること」。ブログタイトルの言葉の「人を見よ」というのも、まさしく目の前のその人の思いを鑑みて行動するということです。
そのためにも、「自分の体調をきちんと管理する習慣を持つこと」「平時のつながりを大切にすること」が大前提!いつ起こるかわからない災害に備え、さぽらんてとして私個人として、山口県民130万人としっかり関係を築いていくことが、これからの人生に大きく影響していくのだと思いました。
今年度の「山災塾」は昨日で終わってしまったのですが、来年度もきっと開催されると思うので、ご家族やお友達とぜひ参加し、災害に遭った時のことや災害ボランティアについて考えるきっかけにしてもらいたいなと思います。
山口災害救援のみなさん、貴重な学びを本当にありがとうございました!
<土嚢リレーで絶賛筋肉痛のスタッフ畑中>
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