インターンシップで来ています、高橋沙希です。
今日は、さぽらんてにいらっしゃっていた「かぎしっぽの会」さんにお話を伺いました。

「かぎしっぽの会」さんは、殺処分せずに野良ネコを減らす方法としてTNRを広め、様々な方面に働きかけている団体さんです。
TNRとは、T(trap)→保護する
N(neuter)→不妊手術を施す
R(return)→元の場所に戻す の頭文字をとったものです。
よく野良ネコの保護活動の一環で、”譲渡会”という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。しかし、里親になってくれる方と野良ネコの数が一致することはなく、野良ネコは年々増えていくばかりです。
そこで、TNRという方法を実施することで、一代限りの命を全うすることができ、野良ネコの増加を防ぐことができます。
実際、私はさぽらんてにインターンシップで参加する前までは、TNRという言葉は知りませんでした。
しかし今回、お話を伺ってみると、市民の方に向けてだけではなく、行政や獣医さんへの働きかけも行っており、今後一匹でも多くの野良ネコを減らそうと活動されていました。
自分が知らないだけで本当に色々な活動をなさっているのだと、自分には関係がないからといって無関心のままではいけないなと思い知りました。
そしてお話の中で、印象に残ったお言葉がいくつかあります。
「猫が好きな人でも、嫌いな人でも野良ネコはいなくなってほしいものなのです。」
「エサをあげるなとは言わない。ただエサをあげるだけではなく、手術までしてほしいんです。」
「手術一つで野良ネコが減るんですよ。」
TNRという手術一つで、新しい野良ネコが生まれることなく、また殺処分されることなく、その子自身の命を全うすることができます。
「かわいいから」「エサがなくて可哀そうだった」は、優しさではありません。そのネコちゃんのこと、その地域の今後のこと、それらを踏まえた責任ある行動をしなければならないと感じました。
”知る”ということは、とても重要です。TNRという手段だけでも知っておくと、野良ネコに対する選択肢がグッと広がると私は思います。
このブログで、一人でも多くの人にその選択肢を発信できれば幸いです。
貴重なお話を聞くことができて本当に学びになりました。
「かぎしっぽの会」さん、ありがとうございました!