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2013年11月04日

生命のメッセージ展から受けるもの

11月2・3日と山口県立大学では学園祭が行われていました。
表では青春を謳歌するきらきらした生命が賑わい、その一方、室内の一角では静かに「生命(いのち)のメッセージ展」が開かれていました。

生命のメッセージ展、それは・・・
犯罪や事故、いじめなどによって理不尽に命を奪われた犠牲者と、残された遺族によるアート展です。犠牲者一人ひとりの等身大パネルはメッセンジャーと呼ばれ、その胸元には本人の写真や家族の言葉が貼られ、足元には「生きた証」である靴が置かれ、命の大切さを訴えかけています。

生命のメッセージ、それは叫びでした。
ある日突然、理不尽に生命を奪われ、当たり前の日常を奪われた犠牲者と家族の強い怒り、憎しみ、悲しみ、苦しみ、絶望、喪失感。二度と取り戻すことができない生命への叫び。

以前テレビで、ある事件の被害者遺族の方が「鬼のように人を憎んだ自分を、優しい感情の持てる普通の人間に戻してほしい」と訴えていたのを思いだしていました。


ひとつ、ひとつ読んでいるとだんだん苦しくなってくるのです。

パネルに貼られた生前の写真はどれも笑顔でした。
小さなパネルには、かわいらしい小さな靴が。
大きなパネルには、それぞれの靴が。たのもしい青年の靴。若い女性の靴。大きなお父さんの靴。



メッセージを読んでいると、いやおうなしに思わされる。

我が子が、このパネルになってしまったら、靴だけ残して肉体が消えてしまったら・・・。想像するだけでも、恐怖で狂いそうになる。

だけども、残された遺族の苦しみは、現実で、終わる事がない。

それを見るのが苦しい。でも私が泣いてはいけないような気がしました。


会場にいらした、主催団体Nさんが笑顔で迎えてくれました。「ゆっくり見ていってね」と。
そして、Yさんは「よくきてくれたね」と。

パワフルな笑顔で、楽しい話をたくさんしてくれるいつもの笑顔を見た瞬間、なぜだかホッとして泣いてしまいました。


一緒に連れて行ったやかましい二人の息子にも、声をかけてくださり、苦しかったパネルからのメッセージとはまた違う、メッセージを感じることができました。
生きている残された家族の生命というか・・・すみませんうまく言葉にはできません・・・


会場にはYさんの小学4年生の娘さんもお手伝いに来ていました。
数日前、亡くなられた娘さんの誕生祝いのケーキを母娘で手づくりし、お祝いする様子をFacebookで拝見したばかりでした。なんとなく勝手に親近感とつながりを感じました。

生命のメッセージ展。奪われた生命の叫びは、苦しいものばかりですが、見てほしい。知って欲しい。という思いと、生命が尊いものだということをつなげて欲しいという思いが込められています。

もし自分の大切な人が・・・と想像するだけで胸が苦しくなる。それは生命が尊いものだと実感できる瞬間であるかもしれません。

会場を出ると、表では学生の賑わいが再び目にとまり、やはりここでも生命を感じました。
今回の展示の実行委員は県立大の学生さんです。
学際で「命の大切さを伝えたい」と学生自らがピアサポートこはるさんにアプローチし開催が決まったそうです。


つながれ つながれ いのち




<スタッフ おだ>


生命のメッセージ展〜つながれ つながれ いのち〜 in 山口県立大学
主催:NPO法人いのちのミュージアム・県立大学大学生命のメッセージ展実行委員会
共催:山口県立大学社会福祉学部、ピアサポートこはる


会場入口にはいのちをつなぐシンボルの赤い毛糸玉。
美祢市にある美祢社会復帰促進センター(刑務所とは呼ばないそうです)でまずは加害者である受刑者からつないでもらったそうです。
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ツリーには来場者の感想がたくさん下がっています。両日ともに100人を超える来場があったそうです。
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メッセージパネルの向こうにも見える生命。
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posted by さぽらんてスタッフ at 12:47 | Comment(0) | 団体紹介・活動
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