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2013年03月14日

「笑顔」を贈る提案

現在、NPOギョーカイの旬は「ファンドレイジング」である。
平たく言えば、資金集め。
これがなかなかうまくいかない理由の一つは、
日本に寄付文化がないためだとよく言われる。
日本の子どもがお年玉から貯金をするように、
欧米の子どもはおこづかいから寄付をするらしい。

寄付と言えば思いだす話がある。
どこで読んだのか、何の本だったのかも忘れたが。

ある老人の話。
裕福で、健康で、家族にも恵まれているが、生きる気力を無くしている。
毎年クリスマスには、たくさんのプレゼントをもらうが、
今さらほしいものなどない。
ある年のクリスマス、孫の一人が老人にプレゼントを買う予定だったお金で、
地域のフットボールチームにボールを寄付した。
老人には、ボールを持ってほほ笑むチームの写真と、
メンバーからのお礼の手紙をプレゼントした。
この贈り物に老人はたいそう喜んだ。
それから毎年、クリスマスごとにどこからか届くお礼の手紙を楽しみにしている。

私もこの素敵なアイディアを見習って、
第4子出産の内祝はユニセフに寄付し、
第5子の時は世界貧困撲滅キャンペーンの寄付つき白いリストバンドを購入して、
出産祝いをくださった方々に贈った。
お礼の言葉とともに、
「我が子に与えられた祝福を、
世界中の子どもたちにおすそ分けさせて下さい。」と書いた手紙を添えて。
それでもなんとなくバランスが悪いように感じ、お菓子も付けてたら、
「お菓子なんていらないから、全額寄付してくれてよかったのに!」
と言ってくれた人もいた。

考えてみれば、
日本に寄付の文化はないけれど、儀礼的な贈り物の文化はある。
種々のお祝いのお返しに贈られる内祝、お見舞いのお返しの快気祝い、
結婚式の引き出物、葬式の香典返し、クリスマスのプレゼント交換などなど。

近々そういう贈り物をする予定のある人は、
ぜひ選択肢のひとつとして「寄付」を考えてみてほしい。
寄付先は、ネットでいくらでも見つかる。
子ども、環境、平和、女性、障がい者、国際交流などなど、
贈り物の内容に合わせてジャンルを選んだらよいと思う。
「何もあげないのはなんだか申し訳ない」と感じる方は、
寄付のお返しにニュースレターやカードをくれるところや、
ちょっとした物品を寄付つきで売っているところをチョイスして、
それを贈ってもいい。
そういえば、香典返しを社協に寄付する習慣はあるじゃないか。
葬儀社や結婚式場も、そういうシステムを検討してほしい。

もらう方も、お礼のしるしにもらうだけなら、
必要ないものをもらうよりも、
その分どこかで誰かの役に立っていると思う方が、きっとうれしい。
贈られるのは、「子どもの夢」や「地球の未来」。
すごく素敵じゃない?

NPOも、応援したくなる魅力的な活動と、
寄付した人の心が温かくなる「見返り」を提供することが、
ファンドレイジングの第一歩。
まずはそこからがんばっていこう。
posted by さぽらんてスタッフ at 11:02 | Comment(0) | (カテゴリなし)
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