私ことですが、福祉の世界に飛び込んで3年目が過ぎようとしています。
毎日子どもたちと接する中で、
いろんなことを教えていただいています。
これまで考えもしなかったことに、気づかされるコトも多く、
子どもたちの純粋な言葉に、涙が出るコトもあります。
さて、1週間の中で4日ぐらいは送迎車にゆられ
往復30〜60分の道のりを(子どもたちの家と施設の間)行き来する日々です。
◆ある日の朝、送迎で感じたこと・・・
すがすがしい朝、
土曜日いうのに、祝日というのに、
年末というのに、なんとデイサービスの車が多いこと。
朝早くから、何台もの送迎車とすれ違います。
乗っているのは、子どもだったり、青年の方だったり、老人の方だったり、
同じ福祉車両に乗っていながら、
ついついすれ違う車の多さに驚くばかりです。
クリスマス・イブの日も、同じでした。
デイサービスは確かにありがたいサービスです。
「でも本当に、本人にとってありがたいサービスになっているのかなぁ・・・。」
自分が仕事をしていながら、ふと思うことがあります。
実は私の父もデイサービスにお世話になり、現在は施設にお世話になっています。
私が父を自宅から送り出すことはありませんでしたが、
送迎車に乗せる時、父は嫌がり大変だった、と母は言います。
確かにデイサービスを利用中、家族はとってもたすかります。
いろんな用事が出来る、ほっと一休みができるなど、とても大切な時間です。
でもそれが毎日だったり、祝日も年末もだったりすると
どうなんだろう・・・と考えてしまうことがあります。
◆カラダもココロも、充実してるといいなぁ・・・
最近、子育て・福祉など、すごく支援やサービスが充実していて、
住みやすい環境が整えられてきたのだなぁと思います。
その反面、私としては 「本当にこれでいいのかなぁ・・・?」
昔はみんな家で、あくせくしながら協力し合ってやっていたよね。
正直、核家族化がすすむ中、どんどん孤立化もしていきます。
希薄な世の中・・・。
利用者だけの立場なら、こんなことを考えることもなかったでしょう。
わからないままに飛び込んだ世界だからこそ、
3年目にしていろんなことが見えてくるようになりました。
ありがたい、みなさんが私を育ててくれます。
家族の中のわたし、学校の中のわたし、
職場の中のわたし、施設の中のわたし・・・わたしだっていろいろ。
どんな人でも、その場その場の環境に合わせようとする「わたし」がいるのです。
そう、何かしら気をつかっているのです。
まさに社会適応。
毎日いろんなところへ行っていたら、社会適応の訓練といいつつも
あんがいと心的ストレスもあるのではないかと、心配してしまいます。
そんな時は、やっぱり家がいいのです。
家って最高の安心安全基地!
◆走れ送迎車!
この年末の忙しいとき、
「先生、おはようございます!行ってきま〜す!」と子どもたちの元気な声。
すごくすごく、すがすがしい朝になります。
ことばがなくっても、送迎者に乗る様子でわかります。
社会の中では、嬉しいニュースや悲しいニュースが淡々と起こる毎日です。
だからこそ、日々を楽しみたい!
サービスを利用するほうも提供するほうも、共にココロはハレでありたい!
きっと皆さんには、いろんな背景があるでしょう。
でも、いいじゃない。
送迎車で迎えに行き、送り届けるまでの時間は、
共に楽しみましょう。
そして、いろんなことを教えてください。
何も話さない日もあるし、何も出来ない日もあるのです。
それでも、家を出てデイに来れたということはすごいこと!
それでいいんです。
今日は私にとって、今年最後の勤務日です。
はて、今日はどんな一日になるのだろう。
今日も、送迎車にゆられて出発だ!
いろんなことを見せてくれる、感じさせてくれるみなさんに感謝です。
そして、客観的に見ることができる視点をつくってくれた
私なりの無駄だろうと思える時間に感謝!
今感じている日々の経験を、ちゃんと社会の中にかえることができたらいいなぁ。
それが、私なりの市民活動へと展開していくはずだと改めて思います。
ながいつぶやきになりました。
ブログを読んでくださる皆様、今年も大変お世話になりました。
ステキな年を迎えましょう! <市民広報記者 原田>
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