市民記者になりたての頃の私は、正直なところ「市民活動とは何か」もよく分かっていませんでした。けれど取材を重ねる中で、団体の方々のあふれる思いに触れ、誰かのために行動することの尊さ、あたたかさを知ることができました。そして、私たちの暮らしが多くの市民活動団体の支えによって、少しずつ住みやすくなっているのだということにも気づかされました。
チームが一丸となってつくり上げる「ええやん新聞」は、私にとってかけがえのない宝ものです。事実を伝える日刊紙や情報誌とは違い、人の思いや人生のストーリーを大切に届ける、唯一無二の新聞。数名の記者が「どこに心を動かされたのか」「何を伝えたいのか」を何度も何度も話し合い、思いを温めながら、長い時間をかけて完成させます。会議では白熱した意見が飛び交いますが、それはすべて、読者の心を動かす新聞を届けたいという共通の願いがあるからです。
チームで作り上げるその工程自体が、1面を飾る「ええやんピープル」のように、ひとつのストーリーでした。何度も何度も記事を書き直し、心が折れそうになることもありましたが、そんな時にはヘルプカードを差し出し、みんながそっと手を差し伸べてくれる。生みの苦しみを経験したからこそ、紙面が完成した瞬間の喜びは、何ものにも代えがたいものでした。
取材のたびに感動の嵐でしたが、それ以上に、チームメンバーに支えてもらうあたたかさや、人と人とのつながりの素晴らしさに、何度も胸を打たれました。市民記者として過ごした時間は、仕事として学んだこと以上に、人のあたたかさや、あふれんばかりの感動を教えてくれました。感謝の気持ちでいっぱいです。
3年という節目を迎え、残念ながらこのたび卒業することになりましたが、記者として経験したすべてのことを胸に、これからは私自身も「誰かのために」一歩を踏み出していきたいと思います。
すべての方へ、心からのありがとうを伝えたいです。
ぶちええやん!
吉田
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