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2年男子、旅に出る [2018年07月14日(Sat)]

●7月11日(水)

大げさなタイトルですが、
そのわけは、2年生男子に
「今日は旅をするで」と
伝えたところから始まりました。


  サッカー 4ヶ月で3個 サッカー


W杯の影響もあり、
サッカーをしてあそぶことが増えています。

しかし、もう何度もボールを失くしてしまっていて…
この4ヶ月くらいで3個!

今あるのは、ぺこぺこのボール1つ。
この人数では1つでは足りなくて、
バスケットボールでサッカーをする子も
出てくるような状況です。

そこで指導員間で相談してボールを増やすことに。

2年男子がサッカーボールをよく使っていて、
途中でほったらかしにしてしまうことも多いため、
その子たちがボールを買いに行くことで、
モノを大切にする気持ちが
強くなってほしいと思いました。

このことを2年男子にも話をして
買い物に行くことに。

まず、玉造小のお迎えに行った時、
AYs.KとAS.Tに伝えました。

「今日は宿題の後、
ちょっと一緒にやってほしいことがあるねん」

「何するん?」と聞かれたので、
「旅に出るねん」とだけ言いました。

真田山小の子たちは、もりもりから
「いでっち帰ってきたら、話あるみたいやで。
お説教かもしれんで」と言われていたらしく、
ドキドキしていたそう。

そんなことを道々、話しながら、お店へ向かいました。

何しろ初めて2年生だけで買い物に行くので、
テンション高く歩いていました。

メンバーは、AA.I、AK.K、AYm.K、
AYs.K、AS.T、AM.Y、AS.Y。

下校時は2年生は1年生と隣同士になります。
久々に横に並んだAYs.KとAS.Tが手をつなぎながら、
学童に入ってから仲良くなった順番について話していました。

耳をかたむけていると、
お互いの名前を一番に出しあっていたことが
ほほえましかったです。
その後は、それぞれが
保育所の頃の話をしていました。


  サッカー カラフル派と銀色派 サッカー


そして、お店に到着。

お目当てのサッカーボールの売り場に行くと、
全く違う柄のボールが2つあり、
意見が分かれました。

AK.K、AYm.K、AYs.K、AS.T、AM.Yは
カラフルな色のボール。

AA.IとAS.Yは銀色のボール。

それぞれが主張します。
「かっこいいから」

はじめはどちらも
見た目の好みで選んでいました。

どうやって決めるかという話になると、
じゃんけん、多数決と意見が出ましたが、
それは嫌だと反対の声が上がりました。

「いでっちは、どっちがいい?」と聞かれたので
「いでっちはどっちでもいい。
みんなで決めて選んだやつにしてほしい。
じゃんけんと多数決が嫌やったら、
話し合って決めるしかないで」と答えました。

そこから、見た目以外の意見が出始めました。
まず、サイズが違うこと。

カラフルなボールは小学生用の4号球、
銀色のボールは中学生以上向けの5号球。

カラフル派は
「こっちのボールの方が蹴りやすい」。

銀色派というと…。
実はこの銀色ボールは以前失くしたものと同じ商品。
「前に使えててんから、使えるやん」と返します。

お互い譲らずで、なかなか決まりません。

「どうしよか?」と、いでっち。

AS.Yは、「ぼくはそっちでもいいで」と意見変更。
AA.Iが1人、銀色派に残りました。

ここで、えらいなぁ、と思ったのは、
カラフル派の子たちが
人数差の優勢でまくしたてることはなく、
「どうしよう」とスタンスが変わらなかったこと。

みんなでやいやい言って、
AA.Iに意見を変えさせようとはしませんでした。


   サッカーぼくが信じてみる サッカー


しかし、話は平行線
どう決着がつくのか︎。

今度は、カラフル派が
「銀のボールは1回なくなってるから、
派手な方が目立ってなくなりにくいやん。
派手な方がなくさんとこうと思うし、人にも取られへん。
1回、このボールでなくさへんようにやってみたい」

AA.Iは、
「こっちだって、もうなくさへんようにしたらいい」

その後、どう使ったらいいかという意見に
変わっていき、いい感じになってきました。

しかし、子どもたちは決着がつかないことに
どうしたらいいかと困っています。

僕も正直困りましたが
「どっちも良いこと言ってるし、
あとはどっちかが相手の言うことを
信じてみようって思うしかないんちゃう」
と投げかけました。

すると、しばらくの沈黙の後、
AA.Iが「ぼくが信じてみる」と言いました。

一度決めると、めったに折れることがないAA.Iが
そう言ったことに驚きました。
でも、新しいAA.Iの一面が見られて、
とても嬉しかったです。

ボール1つとはいえ、
こんなやりとりができるなんて、
すごいことです。

カラフル派には、
「譲ってくれてんから、AA.Iにお礼言いや」と言うと、
次々に「ありがとう」と言っていました。
AA.Iは、しばらくは固い表情をしていました。

かれこれ20分ほどのやり取りでした。
6年生が行ったとしたら、
すんなり決まることなので、
これは低学年だからこそのやり取りですね。


  サッカー 誰が持つ? サッカー


さて、ボールも決まり、あとは帰るだけ。
しかし、そう簡単にはいきません。

次は、誰がこのボールを持つかで、
もう一山ありました。

みんな、自分が持ちたくてしょうがない。
そりゃそうです。
しかし、大人な反応をする子もいます。

AYs.Kは、
「もめるからいでっちがもったらいいねん!」。
AS.TとAS.Yも続いて繰り返します。

でも、いでっちはそうは思わないので(笑)、
「じゃあ、じゃんけんしよ!
じゃんけんで順番決めて、
電柱2つ通ったら交代な」。

そして、じゃんけんで順番を決めて
持って帰ることにしました。

それぞれにボールを持つ順番が回ってくるごとに、
もう、うれしくてたまらん!という表情。

さっきまでのやり取りはなんやったん?
というくらいの雰囲気です。
AA.Iの表情も緩んでいて、安心しました。

電柱の間隔はそれぞれ違います。

「こんどは長いなー」
「次は短い」
「だれでおわるやろ」
「もう一回、回ってくるかなぁ」

と、楽しんでいました。


  サッカーなくさんようにサッカー

  
学童の手前でうまい具合に二巡すると、
AS.Yが「最後はいでっちに持ってもらおう」。

「そうしよー」とみんなが言い、
最後は持たせてもらいました、ありがとう(笑)。

おわりの会で、
新しいボールを買ったことを全員に報告。

「何て言って、このボールに決めてんやった?」

AYm.Kに問うと「なくさんように」と
あっさりした答えでしたが、
「2年生男子が今度はなくさへんようにって
決めて買ったものやから、
みんなで大事にしよな」と、伝えました。

買い物に行っている間に、
もりもりがどのボールがいくつあるかのリストを
作ってくれていて、カゴごと公園に持っていき、
そこに必ず片付けることを確認しました。

片付けには本当に苦労しているのですが、
こういう積み重ねで失くさないように、
元の場所にしまえるようになっていってほしいです。

軽く「旅」と言ったように思われるかもしれませんが、
2年男子にとっては、ひとつ大きな経験をした
まさに「旅」になったのではないでしょうか︎。

これを機に、モノを大事にしてほしいですし、
子どもたちの関係性も強くなっていくと嬉しいです。

                (いでっち)

Posted by 真田山子どもクラブ at 06:09 | さなだやま日記2018 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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