座談会「学童指導員って、どんな仕事?」A [2016年10月22日(Sat)]
◆座談会「学童指導員って、どんな仕事?」@のつづきです◆ 【座談会参加者】 A:指導員歴1年 B:指導員歴半年 C:指導員歴6年 D:指導員歴5年 E:指導員歴8年 ・・・子どもの成長に立ち会える喜び・・・ Q:正規指導員はどんなスケジュールで1日、働いているのですか。 E:例えば昨日は、10時に出勤し、保育や行事についての会議、 保育に必要な物の買出しや作成、前日の保育の振り返りや、 その日の保育についての打合せなどをしました。 子どもたちが登所してくる15時までに、こうした事務作業を終わらせます。 研鑽のための講座などがある場合は、参加することもあります。 子どもたちが登所したあとは、宿題をしている様子を見たり、 一緒に遊んだり、工作をすることもあります。 体調の悪い子は看病し、いつもとは違う雰囲気の子には声をかけて話を聞きます。 必要に応じてご家族に連絡もとります。 おやつの時間になると、当番の子どもたちが日替わりで準備をして、 みんなで「いただきます」。 子どもたちは、他愛もない話で盛り上がることも、 行事にむけて話し合うこともあり、いろんな表情が見える時間です。 好きなおやつの時には「やったー」と喜んだ顔も見られます。 みんなで同じ思いを共有する大切な時間となっています。 その後は、主に外あそび。週に1回は全員で遊ぶ「みんな遊び」で 1年〜6年生まで一緒に思いっきり遊びます。 また、運動会などの行事が近づくとそれに向けての練習を行ったり、 みんなで絵本の読み聞かせを行う「おはなし会」もあります。 遊びたいこと、やりたいことはたくさんあって時間が足りないくらいです。 終わりの会終了後は、集団で帰る子どもたちのつきそいを交代で行います。 18時〜19時になると、親御さんがお迎えに来られるので、 子どもがその日頑張ったことや気になることがあれば、伝えます。 たくさんの親御さんと話ができればいいのですが、 みなさん、お忙しいので1日にすべての方と満足に話せるわけではありません。 しかし、できる限り子どもたちの様子を伝えることを心がけています。 最後の子どもが帰るのが19時半。 そのあと、そうじと1日の出来事を日誌にまとめて、1日が終わります。 Q:学童で働くなかで嬉しいことは? B:なかなかそばに寄り付かなかった男の子が、5か月くらい経ったある日、 私のひざの上に座って「イナバウアー」とギャグをした時は びっくりしましたが、嬉しかったですね。 信頼関係が築けてきたのかなと感じられました。 子どもたちが初めてのことに自分から挑戦したり、 すすんでお手伝いをしたりと、成長を感じる瞬間も嬉しいことのひとつです。 C:嬉しいことはたくさんありますが、 Bさんが言うように成長を感じる瞬間は、嬉しいですね。 特に卒所式は成長を感じる行事ですが、卒所した子どもたちと その後もずっとつながっていけるのが嬉しいですし、 学童だからこそ、なせることだと思います。 D:できなかったことができるようになったという成長ばかりだけではなくて、 「苦手やけど、やってみるわ」と、 取り組んでいる姿を見られるのもすごく嬉しいです。 E:学童では、集団作りを大切にしています。 運動会や駅伝などみんなでひとつの何かに取り組んだり、 低学年も高学年も緒になってひとつの遊びをする「みんな遊び」を したりするなかで、みんなの気持ちがひとつになって笑顔があふれる――。 そんな「輪」になる瞬間があります。 気持ちがひとつになるというのは時間がかかることですが、 その時の嬉しさは、なにものにも代えがたいです。 ◆ Bにつづく → |