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新会計基準のB/S科目A [2012年11月30日(Fri)]
こんばんは。
金曜日担当、冨里です。

さて、前回の続きです。
今回は「1年以内〜〜」について見ていきたいと思います。

借入金を例にとると
金額 1000万円 10年間で返済予定=1年で100万 とします。

今までは
現預金 1000万  /  長期借入金 1000万(固定負債)
と処理していましたね。

しかし、新会計準では1年以内に返済する部分を流動負債に「1年以内返済予定長期借入金」と表示するので
現預金 1000万  /  1年内返済予定長期借入金 100万(流動負債)
              長期借入金       900万(固定負債)
と処理します。

支払時も「1年以内〜〜」から返済する処理をします。

と、ここまでが、実務で使うところです。
ここからは、マニア向けの話をしますので、興味がない方はスルーしてください。

そもそも、「流動資産(負債)」と「固定資産(負債)」の差ってなんでしょうか?
実は、流動にするか固定にするかを決めるには、2つの基準があります。
1.正常営業循環基準
   普通に営業している中で出てくる資産(売掛金、未収金など)
2.1年基準
   1年以内に回収や支払の期限がくるもの
ズバリ!2つめ、そのまんまですね。
今までは、1つめの基準だけで判定すればよかったのですが、新会計準では、新しく2の基準でも判断してね、ということです。

これは、一般法人、特に大企業では、すでに導入されている考え方です。
処理はたしかに、一手間増えるのですが、メリットもあります。
B/Sを見たときに、流動資産と流動負債を比べて見ると「1年以内に回収されるお金」と「1年以内に出ていくお金」が比べられます。
もし、流動負債の方が大きいと、お金が出ていく予定の方が大きい=払えない!となり、何か手をうたなくちゃいけなくなるわけですね。
一手間増える代わりに、財務分析はしやすくなるのです。

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