
NPO法人の監事不足に関する作戦会議[2015年03月22日(Sun)]
NPO法人の監事不足に関する作戦会議
日時:2015年3月22日(日)10:00-12:00
場所:あいちNPO交流プラザ
本日のお品書き(案)
1.自己紹介
2.NPO法人の監事の役割・位置づけ、論点提示
3.実際の監事(経験者)にきいてみよう!
4.これからできること、やること
+延長戦(ランチ)
2015032NPO法人の監事不足に関する作戦会議.pdf
監事になってもらえませんか?監事を紹介していただけませんか?という依頼が多いので、
監事を求めているNPOと監事人材とのミスマッチは何なのかを考えたいと思ってお集まりいただきました。FB広報のみで10名!ありがとうございます(NPO役員、事務局長、監事、元経理スタッフ、元事務局、ボランティアほか、税理士の参加もあり)。
今日の学び
<監事監査>
○小規模NPO法人向けとある程度の規模のNPO法人向けの監査はべつに考えた方がよさそう
○一般に、会計業務と監査業務の違いが認識されていない
○役員構成と監事の独立性・第三者性・専門性
・やはり、業務監査と会計監査の2人は欲しい。
・NPO法人の場合は、理事及び監事の設置が必要である。が、特に資格や要件の規定はない。
社会福祉法人などの場合、有資格者の要件あり。顧問として管理している税理士が監事を兼ねることはできない(外部の監査で指摘される)。また、評議員会などを設置している。
・会社の監査役と、NPO法人の監事の違いなどが理解されていない
※NPO法人は、行政関与を少なくし、情報公開で信頼性を担保するという趣旨である以上、
行政が役員構成に口を出すようなありかたは、問題がある。
NPO法人の成長段階に合わせた、意識の持ち方が必要。
○理事や監事の成り手がいない
・活動をしたくてNPOに入ってくる人はいるが、会計や管理をしたくて入ってくる人は(めったに)いない
・仲間内で立ち上げたNPO法人は、外部の人が入ることに抵抗感を示す場合が多い「わかっている人でないと」
・NPOに対する期待の高まり、公金の活用・流入により、急激に事業規模が拡大するNPO法人も多いが、事務管理体制が追い付いていないケースが見受けられる。
→ガバナンスをどう考えるかという課題。
○どうやって監事を探すか?
(活動の関係者から探す)
・「商業高校を出たから」「簿記の資格を持っているから」などの理由で監事を頼まれることも多いが、習った簿記とNPO会計は違う。
・もう、仲間内でやれそうな人は一巡した
・身内や理事長の知人では、監事としての第三者性・公平性に問題がある
・現役世代は時間的に難しい。リタイアしたかたにお願いしてはどうか
(監事を引き受けた税理士さんの経験より)
・HPで検索して、依頼してきた人がいた→受けた
・中間支援組織経由で依頼が来ることもある
・税理士会に聞いてみるとよいかも(NPOの研究会などがある)
・無報酬では難しい。日当程度はご用意できないか。
(学ぶ機会が必要)
・NPOについて学びたい!という人材は一定いると思う。
・NPOについての理解がないと、監事として機能できない。引き受ける方も不安。
・NPOの監事が何をすべきか?の整理が必要。
○NPO側の課題
・役員が法律、定款などを意識していないことが多い
・監事の問題について話し合っているが、もともとは理事構成やガバナンスの問題ではないか。
NPO法には規定はないが、一定規模以上になったら外部理事を入れるなど、事業の成長と組織の整備についてのチェックや目安が必要な段階。
・理事や監事が学ぶ場に出てこない→2015年度の愛知県事業に期待。
しかし、1名だけ学んでも、組織として変われない。
複数名での参加、自団体の課題を理解するための評価尺度(チェックリスト)が必要ではないか。
<多額の行政資金が入っている場合>
○ある程度の規模のNPO法人の場合、行政資金などが多額に入っていることが多い。その段階では、専門家の監査が必要になってくるのではないか?
→多額の公的資金(国の機関の関与があるもの)については、行政の委託金の中から監査費用を出している事例もある。
*****************
今回はかなりいろいろなヒントを頂けました。
まずは、いま「監査」といわれているものは何を指すのか?ということの現状の整理。公認会計士の監査、NPO法人以外の行政の監査、社会福祉法人他、他の非営利法人についても一定理解する必要があります。
また、NPOの「監事監査」をタスクに落とすと、どこまでやればよいか?
「NPO法人のチェックリスト」が出ていますが、小規模法人用に簡略化したものがあってもよいかも。
一方、一定の規模以上なら年1監査ではキビシイので、どの程度やるのか?
監事監査と公認会計士の監査の違いを考える
→合わせて人材の掘り起しとマッチングが必要。
だが、誰でもいいわけではないので、ゆるやかなNPO会計についての勉強の場を作り、そこでお互いの合意の上で就任していただくのがよいのかもしれません。その辺りを次年度やっていきます。
日時:2015年3月22日(日)10:00-12:00
場所:あいちNPO交流プラザ
本日のお品書き(案)
1.自己紹介
2.NPO法人の監事の役割・位置づけ、論点提示
3.実際の監事(経験者)にきいてみよう!
4.これからできること、やること
+延長戦(ランチ)
2015032NPO法人の監事不足に関する作戦会議.pdf
監事になってもらえませんか?監事を紹介していただけませんか?という依頼が多いので、
監事を求めているNPOと監事人材とのミスマッチは何なのかを考えたいと思ってお集まりいただきました。FB広報のみで10名!ありがとうございます(NPO役員、事務局長、監事、元経理スタッフ、元事務局、ボランティアほか、税理士の参加もあり)。
今日の学び
<監事監査>
○小規模NPO法人向けとある程度の規模のNPO法人向けの監査はべつに考えた方がよさそう
○一般に、会計業務と監査業務の違いが認識されていない
○役員構成と監事の独立性・第三者性・専門性
・やはり、業務監査と会計監査の2人は欲しい。
・NPO法人の場合は、理事及び監事の設置が必要である。が、特に資格や要件の規定はない。
社会福祉法人などの場合、有資格者の要件あり。顧問として管理している税理士が監事を兼ねることはできない(外部の監査で指摘される)。また、評議員会などを設置している。
・会社の監査役と、NPO法人の監事の違いなどが理解されていない
※NPO法人は、行政関与を少なくし、情報公開で信頼性を担保するという趣旨である以上、
行政が役員構成に口を出すようなありかたは、問題がある。
NPO法人の成長段階に合わせた、意識の持ち方が必要。
○理事や監事の成り手がいない
・活動をしたくてNPOに入ってくる人はいるが、会計や管理をしたくて入ってくる人は(めったに)いない
・仲間内で立ち上げたNPO法人は、外部の人が入ることに抵抗感を示す場合が多い「わかっている人でないと」
・NPOに対する期待の高まり、公金の活用・流入により、急激に事業規模が拡大するNPO法人も多いが、事務管理体制が追い付いていないケースが見受けられる。
→ガバナンスをどう考えるかという課題。
○どうやって監事を探すか?
(活動の関係者から探す)
・「商業高校を出たから」「簿記の資格を持っているから」などの理由で監事を頼まれることも多いが、習った簿記とNPO会計は違う。
・もう、仲間内でやれそうな人は一巡した
・身内や理事長の知人では、監事としての第三者性・公平性に問題がある
・現役世代は時間的に難しい。リタイアしたかたにお願いしてはどうか
(監事を引き受けた税理士さんの経験より)
・HPで検索して、依頼してきた人がいた→受けた
・中間支援組織経由で依頼が来ることもある
・税理士会に聞いてみるとよいかも(NPOの研究会などがある)
・無報酬では難しい。日当程度はご用意できないか。
(学ぶ機会が必要)
・NPOについて学びたい!という人材は一定いると思う。
・NPOについての理解がないと、監事として機能できない。引き受ける方も不安。
・NPOの監事が何をすべきか?の整理が必要。
○NPO側の課題
・役員が法律、定款などを意識していないことが多い
・監事の問題について話し合っているが、もともとは理事構成やガバナンスの問題ではないか。
NPO法には規定はないが、一定規模以上になったら外部理事を入れるなど、事業の成長と組織の整備についてのチェックや目安が必要な段階。
・理事や監事が学ぶ場に出てこない→2015年度の愛知県事業に期待。
しかし、1名だけ学んでも、組織として変われない。
複数名での参加、自団体の課題を理解するための評価尺度(チェックリスト)が必要ではないか。
<多額の行政資金が入っている場合>
○ある程度の規模のNPO法人の場合、行政資金などが多額に入っていることが多い。その段階では、専門家の監査が必要になってくるのではないか?
→多額の公的資金(国の機関の関与があるもの)については、行政の委託金の中から監査費用を出している事例もある。
*****************
今回はかなりいろいろなヒントを頂けました。
まずは、いま「監査」といわれているものは何を指すのか?ということの現状の整理。公認会計士の監査、NPO法人以外の行政の監査、社会福祉法人他、他の非営利法人についても一定理解する必要があります。
また、NPOの「監事監査」をタスクに落とすと、どこまでやればよいか?
「NPO法人のチェックリスト」が出ていますが、小規模法人用に簡略化したものがあってもよいかも。
一方、一定の規模以上なら年1監査ではキビシイので、どの程度やるのか?
監事監査と公認会計士の監査の違いを考える
→合わせて人材の掘り起しとマッチングが必要。
だが、誰でもいいわけではないので、ゆるやかなNPO会計についての勉強の場を作り、そこでお互いの合意の上で就任していただくのがよいのかもしれません。その辺りを次年度やっていきます。