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2016年02月05日

さくらおろちpresents 水源地域環境セミナー@松江

 期せずして連続開催となりました環境セミナーも間近に迫り、連日準備に走っております。
「水源地域環境活動」の報告展示もやります。来場者には小学生の写生絵はがきを全員にプレゼント!!!

2016-02-05

詳細は以下のページをご覧ください。

◆facebookページ

○2月11日(木・祝)……ぐるぐるまわる経済、環境、そして技術。
場所……松江市市民活動センター(STIC)
午前(10:00〜12:00)
 展示と報告『竹から紙をつくり、竹の山を焼く冒険』
 ガイド…面代真樹(NPO法人さくらおろち)
 体験コーナー:金魚すくいならぬ竹紙すくいにチャレンジ!
午後(13:30〜15:30)
 講師…有田昭一郎(島根県中山間地域研究センター主席研究員)
 講演『中山間地域は子育ちを支えられるか〜家族のための働き方・暮らし方、経済と技術を考える〜』


○2月14日(日)……故郷の記録を保存して、故郷の記憶を記録する。
場所……松江市市民活動センター(STIC)
13:30〜16:00
講師…板垣貴史(島根大学法文学部准教授)
講演『見向きされなかった近現代資料(自治会の引継文書など)を住民の手で活用していくために』
報告…面代真樹
レポート『中山間地域における人口減少のリアル〜何が失われようとしているのか』


2016年01月25日

スティック冬祭りの日は寒波の余波のなかで

 1月25日(月)。記録的な寒波の訪れもなんのその、松江市市民活動センター・スティック冬祭りに出店してきました。いやね、さすがに、人は来ませんでしたよ。とりやめた団体もいらしたし、なにより初天神の出店も今日は中止になっていたとか。
 おまけに、準備で会場入りしたとき、床がスプリンクラーの誤作動で床が水びたしになっていました。暖房もなぜか電源が入らないとか。。。このまま中止かと思いましたが、それでも何人かの方と、ダムのこと、水のこと、竹のこと、蕎麦打ちのこと、いろいろとお話する時間がとれました。よかったです。

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 展示は「水源地域環境活動」を中心としたもので。「尾原ダムは行ってきたよ」という声をけっこうかけていただきましたが、会場のSTICが白潟本町にあるという事情もありますね。大橋川拡幅事業との関係ですね。

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 水の飲み比べは、八川の延命水と、阿井の福寿水の違いを。同じ奥出雲町でもまったく異なる性質の水なんですね、これが。

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 会場へ向かう道すがら。大東の海潮界隈。
 ちなみにこの日、尾原ダムの積雪は50センチあったとか。

2016年01月12日

尾原地区とんどさん2016は17日(日)です

 尾原地区とんどさんは今週末の日曜日、17日の午前10時頃からです。
 くわしくはこちらから。
  尾原地区とんどさん2016

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2016年01月07日

1/18〜江頭宏昌「在来作物の魅力を生かす」@松江テルサ

 ニュース速報!
 山形大の江頭宏昌氏の講演です。映画「よみがえりのレシピ」で、知った方も多いでしょう。
http://y-recipe.net/
 画像のチラシは、「在来作物の魅力を生かす」と題した講演と、島根大での取り組み紹介です。申し込み不要、参加費無料。2月18日(月)17時〜松江テルサの4階大会議室です。



 江頭氏は「在来野菜は地域の文化財であり、その保存が急務である」という故・青葉高博士の意思を継いで、地道な調査と活動を続けておられます。
 さて、小ネタでもあり、野菜の本質をついてもいるのがこの表。ほとんどの野菜の起源が中近東です。カブは中国から渡来したと思っている人も多いようですが、さにあらず。中近東・地中海起源であって、麦の随伴雑草がそのルーツ。随伴雑草とは、地中海農業が畦を造らず・耕地にそのまま種子を散播する農法と一体のものです。
 すなわちムギなどの穀物といっしよに、くっついてやってきた雑草が伝播先の土地で「これは食える」と目をつけられ、半栽培(たとえば山菜をとるように)から栽培へと管理化される過程で、作物化していく……というのがおよそすべての野菜の「進化」あるいは人間と共生するための「適応」であったということです。ここから、いろんな想像ができるのが楽しい〜〜。
 え?わからないって? ならば、行って、見て、聴いてみましょう!



※表の出所:縄田栄治,山本宗立:野菜のドメスティケーションを考える,2009

2016年2月!山と川と湖の食べごと塾開催!

 チラシが明後日に届きますので、来週からぼちぼち道の駅などにおいていきます。





 21世紀は水の世紀になると言われています。石油が産業と経済と政治を大きく動かし、世界を変えていったように。しかし、水は石油が世界をめぐるのとは別な仕方でめぐります。

 川には雨が必要であるし、雨は山と森があるからこそ川となります。水はその過程で土中から溶け出す諸物質を含みながら田や畑を潤し、さまざまに利用され川に戻り、その汚染はさらに下り流れる間に、川に棲み着く数億という微生物や水生動物によって浄化されながら、湖へそして海へと至ります。そして水はふたたび蒸気となって、天にあがり、陸の山塊部によって冷やされて雨となるのです。
 昨今、川にはあたりまえにいた雑魚の淡水魚が激減しているようです。宍道湖のしじみも減少傾向にあることは変わりません。原因はさまざまなことが言われていますが、この水の循環のなかでの変化にあることは間違いありません。
 
 松江市、出雲市、安来市、雲南市、奥出雲町、飯南町……、古より、斐伊川の流れとめぐみによって生かされてきた地です。
 ふだん、あたりまえすぎて、どう考えていいのかわからないことでもありますが、たとえば「しじみ」、たとえば「鮎」、「鰻」。山、川、湖のめぐみとして、みなで一緒に料理し、食べることで、山と街のつながりを学んでいけたらと思います。
 きたる2月の14日と21日、「山と川と湖の食べごと塾」を開催します。詳細は下記リンクに。ふるってご参加ください。
2月14日●川と湖のめぐみ編
http://www.sakura-orochi.jp/index.php?mode=event_alone&id=319
2月21日●水源のふるさと編
http://www.sakura-orochi.jp/index.php?mode=event_alone&id=320
タグ:食べごと塾

2016年01月01日

ぐるぐるまわる経済‥‥

 1月24日の環境セミナーのタイトルは、「ぐるぐるまわる、経済、環境、そして技術」(いまだ仮題)に変えました。
 https://www.facebook.com/events/908667762542657/912177958858304/
 仮題とはいえ、いきなり「まわる経済」。あいかわらず「環境っぽくない」テーマ設定ですが、さにあらず。"地域経済循環”は、いま環境省的にも熱い題材であることの証左としてあげてみましたこの1枚目。平成27年度版の環境白書から引っ張ってきたもので水俣市の地域経済循環の概図です。
環境白書的にいえば、これ、「環境、経済、社会の統合的向上」をめざすための分析のひとつなんです。



さて、乱暴にいってしまいますね。
●東京への一極集中→なにが問題なの?→答え:だって、それは多様性をそいで日本という国の同質化を促進するじゃない。安く大量に生産する工場はこれから中国やほかのアジア諸国にかなうはずもないでしょ。日本はもうだいぶ前から高付加価値の産業への移行が求められていたよね。高付加価値なものの産出ってある意味「運」まかせなんだけど、確率を高める方図はいくつか指摘されていて、その大きなひとつが「多様性」。
●んでもって、地方圏の自立性が必要なわけ。文化のそれもだし、人のそれもだけど、そんなもろもろを下部構造的に支える経済の自立がここへきて(すなわち財政再建的に、人口減少社会的に)クローズアップ!ということね。
●しかし、地方経済の自律ってなに? それが、産業連関表をベースにした域際収支の考え方・分析なのですよ。実は島根県や中国5県は比較的早くからこれらを問題としてピックアップしてきました。
●それらの流れから、島根県中山間地域研究センターの有田昭一郎さんに、家計経済研究から見えてくるリアル(の一端)をお伝えしたい。
●そして、そして、本題は、その「経済」をふまえたところでの「子育ち」!!!!です。 
●仕事の時間、子どもと共有する時間。このままでいいのか? 中山間地には、霧の向こうにある子どもたちの未来をぐいっと自分でたぐりよせることのできる、何かがある!のではと。
●やや、でたとこ勝負のセミナーではありますが、面白いことになると思います。
●鋭意準備中!!!
※2枚目3枚目は、「中国地域の5県及び生活圏の経済的自立と持続のための方策調査」(H23)より。


2015年12月29日

【まわる経済・そだつ環境・つかう技術】チラシをつくりながら……

チラシをつくらねば! その前に内容をつめねば! とあせりがちであるのだけれど。
はてさて、これ、やはり、出たとこ勝負である。
そこらへん、ふまえて進めていこうと、自分に叱咤。
https://www.facebook.com/events/908667762542657/


【まわる経済・そだつ環境・つかう技術】(仮題)
◉日時
2016年1月24日(日)10時〜16時
◉場所
松江市市民活動センター504講義室(松江市 白瀉本町43番地 STICビル)※JR松江駅から徒歩13分。ビル内駐車場あり。
◉内容
午後の部(13時〜16時)
講師…有田昭一郎(島根県中山間地域研究センター主任研究員)
講 演 13:30〜14:30
『中山間地域は子育ちを支えられるか〜家族のための働き方・暮らし方、経済と技術を考える〜』
質疑応答 14:30〜15:30

午前の部
ガイド…面代真樹(NPO法人さくらおろち)
展示と報告『竹紙と焼き畑をめぐるパズルをとくために』
※竹を繊維にほどいていく各過程の展示と説明。紙すきコーナーあり(要道具持参……身の回りにあるもので)。

◉参加費:一般 500円(資料代として)/大学生以下無料。

◉講師プロフィール
有田昭一郎(いたがき・たかし)
1969年熊本県熊本市生まれ
鳥取大学農学部連合大学院博士課程中退後、(株)関西計画技術研究所にて産業・保健・医療分野の調査・計画・事業サポートを携わる。2003年度から島根県にIターン、中山間地域研究センターの職員となり、コミュニティビジネス(直売所や加工)や地域運営の組織づくり、中山間地域の子育て世帯の家計・働き方・暮らし方、地域経済循環の研究に携わる。野外体験産業研究会事務局、Came.Lab(地域経営技術研究室)メンバー。
妻、長男(中3)、次男(中1)、長女(小3)とともに飯南町に暮らす。ライフワークは家づくり・庭・組織づくり・経済研究

◉申込み・お問い合わせ:NPO法人さくらおろち
島根県雲南市木次町平田779-1
tel&fax.0854−48−0729
参加ご希望の方は、資料や席の準備の都合上、事前にメッセージをいただけると大変助かります。このイベントページの参加ボタンを押されるだけでもよいです。

†しまね自然と環境財団助成事業(竹と山の学校〜斐伊川流域圏で考え、動くための連続環境セミナー)

主催:特定非営利活動法人さくらおろち

2015年12月27日

里山の竹林とつきあう技術研修その3

 2年ぶりに、みざわの館で竹林整備研修をやります。このときにできたチップですが、しゃんと検証できなかったので、ことしはやるぞ。自家の畑と三所の畑で。
 
 下の写真は2年前に実施したときの様子です。そして、今年はチェーンソー講習をしっかりやりたいと思います。

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 詳しい案内はこちらから。
 年があけて1月31日の日曜日です。雪が降るかなああ。
https://www.facebook.com/events/566330580182527/

2015年12月01日

奥出雲町そば打ち交流会

 11月の最後の日曜日、島根県仁多郡奥出雲町の布勢公民館で行われた「奥出雲町そば打ち交流会」の様子の動画をアップしておきます。
 どことどことの交流なのか?……斐伊川の上流(水源)地域と、下流地域(都市)地域との交流です。奥出雲町へ、松江市・出雲市から35名をお迎えしましたのです。
 エプロン姿の老若男女が、地元の蕎麦打ち同好会の皆さんに教わりながら、地元の前布施の農場でとれた蕎麦粉を使った10割蕎麦に挑戦。初体験の人がほとんどながら、よく打ててましたよー。しかも美味しい(自分でつくったからとかそういう次元の話ではなく)。そう。この奥出雲のそば打ち交流で打つ蕎麦は、いつも、味と香りが絶品なのです。そもそも奥出雲の蕎麦は美味いんですが、寒暖差がいいとか、なんとか、いろいろありますが、なぜなのでしょう。訳を問うてみると、長年蕎麦打ちの「先生」としてやってこられた老人曰く。蕎麦を育てることも、乾燥も、粉挽きも、水も、打ち方も……、「按配」「加減」しだい。
"L'essentiel est invisible pour les yeux."(肝心なことは目には見えないんだよ)。……そう言われた気がします。

2015年10月30日

奥出雲の味満喫ツアー、明日が締切です!

 さくらおろちの食べごと塾〜スペシャルとして、1泊2日で開催するものです。
 こちらは29日の中国新聞より。
 「ひりょうず(飛龍頭)」というのは、ポルトガル語のFillos(小麦粉をこねて油で揚げたもの)が語源でヒロス→ヒロウズ→飛龍頭となったのだとか。フリッター、天ぷらのルーツとも重なるのかな。
 「すもじ」は、女房ことばのひとつで、酢+文字のこと。寿司のすなのか、酢じめのすなのかといえば、前者でしょうか。
 「もじ」をつけると女房言葉になります。しゃもじ〜杓子の杓+もじ、、もそうだとか。婉曲表現でもあります。
 おこわ、おくらなどは、おをつけた女房言葉。
 「おすもじ」はお+す+もじ となっているわけで、より丁寧な言葉ですね。ハレの日のごちそうであったのだと思われます。
 奥出雲に限らず、日本各地にいまも残る郷土料理。どんどん消えてなくなっていきます。もったいないなあ。おしいなあ。くやしいなあ。そんな思いをすることがふえてきた今日このごろです。



 この「食べごと塾」ですが、農水省の交付金事業としてスタートしたものです。食べること、つくること、味わうこと、その根元の意味を、しっかりとつかまえておきたいものです。
 TPPの大筋合意を受けてのニュースを耳にすると、価格が下がるとか、やっていけないとか、競争していかなければとか、そんな言葉しか拾われていませんし、届いてきません。食べものをつくる場所で使うことばはそっちじゃないでしょ、と思いますですよ。はい。
 いや、自分のキモにめいじているのです。はい。