さて、体験のメインイベントはDIYでの補修体験です。
会場には奥出雲町内にNPOの会員が補修を前提に借りている古民家を提供してもらいました。
当日は、講師に島根県古民家再生協会会長の安達さん、理事の三島さんをお招きしてレクチャーと指導をいただく機会を得ましたよ。
ポイントを忘れないうちに整理しておく……と思ったのですが、けっこう時間がかかりそう。
そこで、考えるまでもなく手をつける手順として「掃除」と「通風の確保」、「水の浸入をとめる」という3点について。
【掃除】
掃いたり、拭いたり、磨いたり、……衛生の向上、気分の改善も含めて掃除の効用は多大であります。古民家にとっては、「見えるようになる」ということでしょうか。
汚れているものを人はあまりまじまじとは見たくないものです。
じーっとよく見ることで、まがり・ゆがみ・いたみ、などなどの状態が見えてきます。
【通風の確保】
掃除や片付けは、家の中だけでなく、家のまわりも、です。
とくに床下に風が通るように、軒先に置かれているものはどかすこと。雨でぬれて、腐りはじめているようなら即撤去です。シロアリがつくもとになりますのでね。
畳をあげる(お盆近いこの頃は一度あげていたものです)のと、その際に床をはずして状態をみることも。
→昔の家は、「蓋」をせずに「可視化」されていることで、常にメンテナンスができるようになっているので、そこに「蓋」をすることは、腐敗や歪みを隠してしまう。
→例えば地震に見舞われたときに、古民家は衝撃を「ゆれる」ことで吸収する。地震の後で歪みをなおしたり、落ちた土壁を修復するなどして対処した。
【水の浸入をとめる】
端的にいえば雨漏り。
いずれは修理して、というのでなく、まずシートをかぶせるなどして、とめることが大事。
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