21世紀は水の世紀になると言われています。石油が産業と経済と政治を大きく動かし、世界を変えていったように。しかし、水は石油が世界をめぐるのとは別な仕方でめぐります。
川には雨が必要であるし、雨は山と森があるからこそ川となります。水はその過程で土中から溶け出す諸物質を含みながら田や畑を潤し、さまざまに利用され川に戻り、その汚染はさらに下り流れる間に、川に棲み着く数億という微生物や水生動物によって浄化されながら、湖へそして海へと至ります。そして水はふたたび蒸気となって、天にあがり、陸の山塊部によって冷やされて雨となるのです。
昨今、川にはあたりまえにいた雑魚の淡水魚が激減しているようです。宍道湖のしじみも減少傾向にあることは変わりません。原因はさまざまなことが言われていますが、この水の循環のなかでの変化にあることは間違いありません。
松江市、出雲市、安来市、雲南市、奥出雲町、飯南町……、古より、斐伊川の流れとめぐみによって生かされてきた地です。
ふだん、あたりまえすぎて、どう考えていいのかわからないことでもありますが、たとえば「しじみ」、たとえば「鮎」、「鰻」。山、川、湖のめぐみとして、みなで一緒に料理し、食べることで、山と街のつながりを学んでいけたらと思います。
きたる2月の14日と21日、「山と川と湖の食べごと塾」を開催します。詳細は下記リンクに。ふるってご参加ください。
2月14日●川と湖のめぐみ編
http://www.sakura-orochi.jp/index.php?mode=event_alone&id=319
2月21日●水源のふるさと編
http://www.sakura-orochi.jp/index.php?mode=event_alone&id=320
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