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2019年12月02日

読書感想文を紹介します。

中学校二年生の読書感想文を紹介します。

スポーツと成長
   奄美市立崎原中学校二年 N・S

「走るのが苦手な僕のランニング日記」この本を初めて手にしたとき,
そのサブタイトルが目に入った。
「おそらくこの物語の主人公は運動が苦手で,
それを克服するための日記なのだろう。」そう思ったが,
読み進めると,主人公のジョセフが注意欠陥障害を抱えていることが分かった。
そして「ジョセフがランニングをするのは大丈夫なのだろうか。」と心配になった。
しかし,さらに読み進めていくと,その心配は感動へと変わっていった。
ジョセフは周りの人たちの支えと自分の努力の結果,
マラソン大会で自己ベストを更新していく。
「障害を乗り越え,努力を重ね完走することができるなんてすごい。」
と胸が熱くなった。さらに,この本のあとがきで,
作者の息子がジョセフのモデルだということを知り,
作者自身が身近で成長をみていたのかと想像し,
ジョセフの成長がさらにうれしく感じられた。
 本を読み終え,ジョセフと僕には共通点があると感じている。
ジョセフにとってマラソンが彼を成長させてくれたように,
バドミントンが僕を成長させてくれている。

 僕がバドミントンを始めたのは約一年前。
それまでは「バドミントン」という競技がどういうものかさえ知らなかった。
しかし,実際にやってみると想像以上に楽しく,自分でもできそうだと思った。
ゼロからのスタート,その四カ月後には,奄美大島の大会に出場し1勝した。
そのとき僕は初めて「スポーツで勝つことの快感」を感じた。

 それから約八か月後の五月一八日。僕はその日,桜島体育館に立っていた。
人の多さに僕の心拍数はさらに上昇する。いよいよぼくのシングルス戦だ。
いつもは船酔いしない僕だが,なぜか桜島フェリーで酔った。
「コールします。」
確かに聞こえた。僕はコートに立つ。今までとは違う光景だ。
観客の多さにプレッシャーが増す。
「お願いします。お願いします。」
大きな声を出したつもりが,緊張しているせいか出ない。
と思った瞬間,チャンスボールが見えた。「スマッシュ」今なら決められる。
しかし,体が思うように動かない。クリアになる。判定はアウト。
その後も思ったようなプレーができない。おかしい。
いつものプレーをすれば勝てる相手なのに。
「集中すれば勝てる。」
コーチからの声。「集中」言葉が詰まってしまう。プレーが再開する。
ラリーが続く。次の瞬間,僕は滑って体勢を崩してしまった。
それでも「ここで諦めるか」とドライブを続ける。
すると相手も体勢を崩し,こちらのポイントになった。
このポイントで気持ちが前向きになった。未だ五点差を縮められない。
気がつくと終わりが近づいていた。このまま終わっていいのか。
まだコートに残りたい。そう思った瞬間,それまであまり動いていなかった足が動いた。
僕が再起動した。いつの間にか僕のスマッシュが決まっている。
いつものあの感じだ。スライディングした左ひざが痛い。
しかしゲームはまだ終わっていない。再び僕のスマッシュが決まった。
九月の大会ではここから逆転して勝った。もう一度あの勝利をつかみ取りたい。
僕は百パーセントの力を振り絞った。
「ありがとうございました」
相手とコートに一礼する。県大会デビュー戦は一回戦敗退。
敗者審判のため,僕は主審をしなければならない。
しかし,マークシートは汗でにじんでいる。ふいてもふいても汗は止まらない。

 県大会から約三か月が過ぎた。今でもあの試合を時おり思い出す。
「集中しろ」
「努力すれば勝てたのに」
この言葉が耳から離れない。後悔が残る。
しかし,この後悔を後悔のまま終わらせることはできない。
この試合を通して「自分自身の力」も認識できた。
これまでは自分の力を百パーセント出し切ることはなかった。
まして,自分の力というものが何なのかも意識したこともなかった。
この大会を通して悔しさの他に大きなものを得ることができた。

バドミントンを始めて約一年半。
もともと幼いころから習っていた水泳を除いては運動が苦手であった僕。
その僕をバドミントンの世界へ導いてくれたのは,学校のみんなだった。
ジョセフと同じく,周りの勧めでバドミントンを始め,大会にも出場し,バドミントンが好きになった。
そして,バドミントンとの出会いが,僕自身を成長させてくれている。
この成長は,これからも続いていくだろう。
きっとジョセフもこれからさらに成長していくに違いない。
一年後の僕はどのような自分になれているだろうか。
その姿を思い浮かべ,僕は今日もラケットを振る。



 〜本を読み終え,ジョセフと僕には共通点があると感じている。
  ジョセフにとってマラソンが彼を成長させてくれたように,
  バドミントンが僕を成長させてくれている。〜
 主人公との共通点を見つけて,本に夢中になっている姿が思い浮かびます。

 〜きっとジョセフもこれからさらに成長していくに違いない。
  一年後の僕はどのような自分になれているだろうか。
  その姿を思い浮かべ,僕は今日もラケットを振る。〜
 スポーツは心も体も成長させてくれる素晴らしい存在であることに気がついた
 S君。 いつも体育館でがんばっている姿を思い出しました。 


12月に入りました。
子ども達が世話をしている
ポインセチアがきれいです。

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posted by 長ア at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童生徒作品紹介
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