CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2019年11月28日

二日月を読んで 〜読書感想文〜

二日月を読んで
   奄美市立崎原小学校 五年 H・A

 もし,自分が生まれ変わって,全然違う
環境で生きていたらどうだろうか。
例えば,外国に住んでいる。障がいをもっている。
今の性別と違うなど,たくさんの変化があると思う。

 私はこの「二日月」という話を読んで改めて
障がいというものについて考えてみた。
この本の主人公の杏の妹,芽生は生まれつき
ミルクを飲んでもすぐにはいてしまい
大きくなれないという病気を抱えていた。
一歳になっても歩けないし,立てない。
どうして大きくなれないんだろうか。
私が杏の立場だったら「どうして芽生が」という
問いでとまどってしまうと思った。

 私は,生まれてから今まで,
かぜなどにはかかったことはあるが,
大きな病気はしたことがない。
障がいをもった人と深く関わったこともない。
町で買い物をしているときに口を動かせなくて
話しにくそうにしている人とすれ違った。
私は思わずじっとみつめてしまった。
かわいそうだなと心の中で思った。
その人はとても苦しそうだった。
何かを伝えようとしていることは分かるが,
何を言っているのかは分からない。
聞き取る人も大変そうに見えた。
私はかわいそうだなとしか思わなかった。
 もし,逆の立場だったらどうだろうか。
気にしない人もいると思う。
しかし私はあまり人に見られたくないと思うだろう。
この本に出てくる芽生のことも
どこか他人事のように考えていた。

 しかし,三年前にたまたまテレビで見た
パラリンピックで競技をしている人たちを見て
私の考えは変わった。うでがない人や足の先が
ない人たちが私より速く走ったり,泳いだりしているのだ。
車椅子で,テニスやバスケットボールをしていた。
どうして私より速く泳いだり,走ったりできるのだろうか。
私の頭の中にはぎ問しかなかった。
今まで障がいをもっている人を見てかわいそうと
心の中で思っていた私にはしょうげき的だった。
 手や足に不自由があるとできることが限られている。
スポーツをするなんて無理だ。
そんな私の偏見を打ち破るようにどの選手も活躍していた。
どの選手も顔がいきいきとしているように見えた。

 障がいをもっている人のことをかわいそうと
思っていた私は恥ずかしくなった。
たとえハンデがあっても,努力し続ければ
たくさんの可能性があるのだと実感した。

 「人の心は月の満ち欠けに似ている。」
という言葉が本の中に出てくる。
私はこの言葉をよんではっとした。
私の心の中にもそういう部分があったからだ。
私は今まで障がいはかわいそうという目でしか見ていなかった。
それは,月の太陽が当たらない真っ暗な月の部分のようだ。
私の心の暗い部分とよく似ている。

 今,私の心は明るい月のようにキラキラしている。
障がいをもっているから何もできない,かわいそうという
偏見を持たずに同じ人としてみんなに優しく接していきたい。




二日月という本を読んで
考え方・感じ方が大きく変わっていく様子が
よく伝わってくる文章でした。

特に,もし自分が○○の立場だったら・・・。
と相手の立場に立ったときのことを考えたり
これまでの自分の経験を振り返ったりしながら
文書にまとめていくとこで,説得力のある
実感のこもった感想文になりました。

素敵な本に出会えて本当によかったですね。

それから,偶然にも今日の月齢は2。
二日月ですね。

月齢2.JPG
天候不良のため
天文ソフトで再現してみました。
posted by 長ア at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童生徒作品紹介
この記事へのコメント
コメントを書く
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック