CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2020年11月16日

サキバルノサシバ

サキバルノサシバ

まずは,2枚の写真を御覧ください。

キャプチャ20.JPG
↑(図1)
キャプチャ21.JPG
↑(図2)

一枚目(図1)は,昨年10月13日に
校庭で撮影したサシバです。

二枚目(図2)は,
一枚目の写真を撮影したおよそ1年後の
今年10月24日に
校庭で撮影したサシバです。

人間に例えると,おでこにあたる部分に
特徴的な模様(傷跡のようです)
があることがわかります。

私は,どちらの写真にも
同じ場所に特徴的な模様があることから,,
同じサシバが崎原に戻ってきて
冬越しをしているのではないか,
と予想しているのです。

その根拠となるのは,
これまでの写真の比較結果からです。
サシバの額の部分に特徴的な模様があって,
顔写真を見比べることで
判断の基準になるのではないかと考えました。

実際に昨年10月から現在までに
崎原小中学校で撮影した
サシバの顔写真を比較してみましょう。
(図3・図4)

キャプチャ.JPG


光の当たり方や羽の乾き具合で
雰囲気が違うこともありますが,
額の部分の特徴的な模様は
どの写真にも共通して当てはまるようです。

昨年度は,崎原でサシバが越冬する様子を
10月上旬から3月中旬まで,
170日間ほど観察をすることができました。

その中で,サシバが越冬中も
なわばりを持っていて,
同じ場所に同じ個体が
滞在する様子も確認できました。

学校でよく観察できた個体は,
顔が灰色で,目の上の模様が
あまり白くないことから,
オスではないかと考えています。

また,草刈り機や芝刈り機の近くで,
飛び出す昆虫や小動物をつかまえることを
学んでいるようで,農作業中の人のすぐそばまで
近づいてくる姿も観察できました。

これは,このサシバが人里に近い里山での
生活経験をもっている可能性があることを
示しています。(図5)

キャプチャ5.JPG

サシバは,長距離の渡りをする習性を
もっていることから,夏を過ごす“繁殖地”
と冬を過ごす“越冬地”及び
その通り道である“経由地”
すべての自然環境の影響を受けやすい生物で
あることがわかっています。

しかも,最近はサシバの個体数の
急速な減少が心配されていて,
国境を超えた広範囲での
保護・啓発活動が必要な生き物でもあります。

今年も崎原の子どもたちと
サシバを大切に見守ることで,
奄美大島には多様な生態系を持つ
自然環境が残されていることに
気づき→調べ→守ることについて
共に考えることができたらいいなと
考えています。
posted by 長ア at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然
この記事へのコメント
コメントを書く
トラックバックの受付は終了しました

この記事へのトラックバック