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静岡県苦情解決研修のまとめ [2010年12月08日(Wed)]
12月6日静岡で行った苦情解決担当者研修会の「まとめ」です

高いもの2つ [2010年12月04日(Sat)]


東京都庁31階からスカイツリー(12月3日)


新幹線車中から富士山(12月4日)
〈ゆうゆうの里〉職員研究発表会でした [2010年12月04日(Sat)]
 12月4日、〈ゆうゆうの里〉職員研究発表会が京都ゆうゆうの里で開催され、全国7か所の〈ゆうゆうの里〉及び財団本部からの参加者の他、招待も含め180名の参加者で大いに盛り上がりました。
 
 職員研究発表会は、今年で10回目ですが、今日のような形になってからは5回目です。
2001年、財団は過去の経営の失敗によりまことに厳しい経営状態で、今日の支払いにも困るほどの窮状の中にありました。苦しい中でも、サービスの質を向上させるために、各施設1演題を持ち寄り、研究発表会を始めたのでした。その後、職員の奮闘、周囲の関係者の温かい励ましなどの中で、財団再生の道筋が見えるようになりました。
5年前から、現在のような研究活動、発表会となりました。
 今日は、7施設+本部から22の演題が発表されましたが、この発表は11月に行われた各施設での研究発表会…ここでは総数64の発表が行われました…いわば予選を勝ち抜いた発表です。

 〈ゆうゆうの里〉における職員研究活動を振り返り展望を語ってみたいと思います。
 各施設から1演題を持ち寄って行われていた最初の5年間は、第一段階…ホップ…の時期でした。
 次の第2段階…ステップ…では、職員が日々の実践の中から改善すべき課題を見つけ、研究し、まとめ、発表することをめざしてきました第2期に入り5年が経過しましたが、研究に取り組む職員は課実に増加し、生活サービスやケアサービスと言った直接的なケア部門から、食事サービス、事務部門、説設備管理担当、入居者募集担当へと、財団のすべての部門で研究活動が行われるようになりました。また、正規職員だけでなく契約職員(いわゆるパートさん)の多くが研究活動に加わるようにもなっています。今日の演題発表者の中にも何人もの契約職員がいたことを大変嬉しく思っています。

 この間の研究活動について、私は次のように総括しています。

@研究を継続する中で、現場発想で研究に取り組む姿勢が強まってきていること
 研究のための研究や発表会のための研究ではなく、入居者と関係する幅広いケアの場面から改善点を拾い上げ、「こうしたら、もっと快適な生活ができるのではないか」「無駄な作業を無くしたい」「間違いをなくすためにはどうしたら良いのだろう」「入居検討者の思いに沿った募集活動はどうしたら良いのだろう」など具体的で実践的な課題への取り組みが増加しています。
 重要なことは、研究活動もクオリティ・マネジメントの考えに基づいて行われるようになってきていることです。
 財団の基本理念は、「安心と安全に裏付けられた高齢者の豊かな生活」と「働く者の人間性の尊重」であり、2005年には、基本理念を土台にしたケアスピリット「私にとってあなたはとても大切な人です」を定めています。
 職員の研究活動も、理念を土台に、事実を把握し、あるべき姿とのギャップを測り、計画を立て、実行し、検証していくというマネジメントの方法によらなければ良い結果が生まれませんが、この間の取り組みの結果、職員の多くがこうした方法に徐々に習熟しつつあるようです。
 研究テーマを設定するときにからケアスピリットに基づいて判断し、研究の節目ごとにチェックして現場での改善につなげていくという風土が生まれつつあると考えています。
こうした経験は、日々の業務の改善にも大きな効果があるものと確信しているのです。

A単発的ではなく、継続して研究活動に取り組む姿勢が強まってきていること
 今日の発表演台の中にも、2年以上にわたる継続研究の成果を発表するものが含まれていました。
 継続研究を土台にして、私たちの成果を広く有料老人ホームや高齢者福祉の現場に広める活動にも着手するようになりました。
 昨年から、実践研究を土台に、ブックレット「〈ゆうゆうの里〉ケア実践報告シリーズ」を発行しています。bP「食べる楽しみをいつまでも」に引き続き、本日12月4日、bQ「楽しみながらもっと元気に『さわやか健康プログラム』」を発刊しました。
 bP「食べる楽しみをいつまでも」の筆者は神戸ゆうゆうの里食事サービス課職員ですが、今年の夏に長野県社会福祉協議会主催の高齢者福祉施設調理担当職員研修会に招聘されソフト食(嚥下食)の講師を務めてきました。長野県では研修会後ソフト食作成に使用する増粘剤の売り上げが急増したという後日談もありました。

 最後に、今後の研究活動について展望と夢を語っておきたいと思います。
 現場発想の職員研究活動のうち、いくつかは研究の視点やフィールドをさらに広げ、高齢者福祉全体に影響のあるものに成長させていきたいもlのです。
 これまでの職員研究発表の中から、健康期から要介護期への変わり目…「移行期…についての研究や(主として)女性職員が働き続けることを可能とするための職場環境についての研究を、この2点について財団外の福祉関係者や大学の先生などの研究者と共同して深めていく予定です。
 また、ブックレットの発行も第3冊、第4冊と切れ目なく発行していくつもりです。
 このような活動を通じて、〈ゆうゆうの里〉におけるサービスの向上にとどまらず、日本全体の高齢者福祉サービスの質の向上にいささかなりとも貢献したいものと考えています。

 仕事の中から問題点や課題を見つけ出し、実践の場で研究し、業務を改善していく。この積み重ねがあって、サービスの質は高まっていくものと信じています。
 眼前の課題にやみくもに立ち向かうのではなく、理念に沿って目的・目標を定め、その実現に向かって取り組む姿勢が重要であり、「ケアを幅広くとらえる」ことも重要です。食事、排泄などといった「狭い意味のケア」を提供することだけがケアではなく、入居時の不安への対応に始まり、もっと活動的になりたいという思いに応えることも広い意味でのケアと言って良いからですと思います。
 今後も、幅広いケアの全場面、つまりご入居者と関わるすべての場面で「もっと良い方法はないのか」と考え続けていきたいものです。
 今日の発表会が、ゴールではなく、もっと良いケアを展開するためのスタートにしていかなければならないと改めて強く思いました。