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海炭市叙景 [2010年11月11日(Thu)]

「海炭市叙景」(小学館文庫)

1990年に自死した作家、佐藤泰志(1949生まれ)の遺作です。
函館市がモデルの「海炭市」に暮らすさまざまな人々の群像を描く短編18編からなる連作です
市電の運転手やプロパンガス屋の若主人、職安の課長補佐といった「普通」の市民の淡々とした日常を描き、日常の中の悲しみ、絶望、そして喜びがしみじみと描かれています。
長い間絶版になっていましたが、映画化を機に小学館文庫から発刊されました。

映画情報は映画海炭市叙景公式サイトhttp://www.kaitanshi.com/index.phpへ
有料老人ホームランキングに物申す [2010年11月08日(Mon)]
週刊誌などで有料老人ホームランキングをよく目にするようになりました。
この秋にも、週刊ダイヤモンドや週刊現代がそれぞれランキングを掲載していました。

有料老人ホーム経営者として、こうしたランキングを見るたびに釈然としない気持ちを抱いています。そのいくつかをお話しいしたいと思います。

【入居率計算の方法】
週刊ダイヤモンドのランキング評価項目の中に「入居率」があります。
この計算方法は次のようになっています。
  入居者数÷施設定員
この計算式では、元気なうちに入居していただく(入居時自立型=ゆうゆうの里、エデンの園、サンシティなど)ホームにおける正確な入居率をは把握することはできません。

特別養護老人ホームや介護専用型有料老人ホームの場合は、居室ごとの(個室または雑居室)の定員が決まっています。特別養護老人ホームでは、定員といわず「定床」と故障しているところもあります。病院の入院定床(収容人数)と同じような数え方をしていると考えてください。
これに対し、入居時自立型の場合は、一つの居室に単身で入居する方もいれば、パートナーとともに入居する方もいらっしゃいます。
大きい居室だから必ず二人で入居し、小さい部屋は一人だ…と決まっているわけではないのです。

一方、有料老人ホームの開設時には行政へ「定員」を届け出なくてはならないことになっています。このため、多くの入居時自立型有料老人ホームでは、
 ある程度の広さを超えた居室数×2、比較的小さい居室数×1の合計を「定員」と届け出ています。

この結果、定員数に対する割合でン入居率を計算すると、二人入居の方が少ない場合、たとえ空室が全くない満室状態でも、入居率が80%などと算出されてしまうのですs。

有料老人ホームのランキングは、入居検討者に正確な情報を提供することが目的で作成していると思われます。正確な入居率(居室契約率)を調査していただきたいものです。
難しいことではありません。
  契約済居室数÷全居室数
で計算すれば、正確な数字になるのです。


【第三者評価について】

他誌の有料老人ホームランキングを検証する記事が週刊新潮11月4日号に掲載されました。その中で、「第三者評価がAばかりで癒着している」と書かれています。

〈ゆうゆうの里〉全7ホームは、第三者評価を継続して受審していますが、「癒着」とは、とんでもない誤解であり、聞き捨てならない指摘です。

福祉・介護施設・事業所の第三者評価とは、認知症グループホーム等を除き、任意の制度です。もっとも受審率の高い東京都でも、平成20年度で、介護事業所約1万4,000カ所のうち、第三者評価を受けた事業所は1,817、受審率は13.1%にすぎません。
 *詳しくは、「とうきょう福祉ナビゲーション」で見ることができます。

有料老人ホームの第三評価の全容は不明な部分もありますが、入居時自立型ホームが多く加盟している(社)有料老人ホーム協会(有老協)がとりまとめた第三者評価基準に基づく、評価事業が毎年実施されています。
しかし、残念ながら有料老人ホームの受審率は極端に低調です。昨年度は30に満たないホームしか受審していません。そのうち7ホ−ムは私たち〈ゆうゆうの里〉でした。
審査にあたるのは、有老協が指名する数社の評価事業者です。
何をもって「癒着」などといわれるのか大変不愉快に思っています。

第三者評価を受けてみて、確かにA評価が多いのは事実です。自己評価より甘い評価がされる場合もあり、逆に評価に納得できないものもあります。

問題は「癒着」ではなく、第三者評価という仕組みが、未だ成熟していないことにあります。
あえて指摘しますが、審査機関や実際に評価に当たる評価者の力量が発展途上だからだとも言えます。

上述の東京福祉ナビゲーションには、認知症グループホーム(受診義務付け)の審査結果が公表されています。ご覧になればわかりますが、どの施設もAが並んでいて、優劣がつげ難く、利用の参考にはならない状況です。

介護保険とほぼ同時に始まった第三者評価が普及すること、利用者や家族がサービスを利用する際の判断に役立つものとしなければならないことは間違いがありません。

第三者評価には多くの課題があることは認め、改善の努力を継続していかなければなりません。
だからと言って事実も見ずに、「癒着」などという決め付けをする報道が許されて良いものではありまっせん。
利用者や市民のために役立つ視点で、記事をまとめていただきたいと望みます。


なお、日本老人福祉財団では、〈ゆうゆうの里〉の第三者評価の結果を入居者に掲示してお知らせし、ホームページ上でも開示しています。

P.ドラッカー「マネジメント」?? [2010年03月16日(Tue)]
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
(ダイヤモンド社刊、1680円)


長い題名の本です
書店のビジネス書コーナー平台に並んでいます
著者は岩崎夏海氏、東京藝術大学建築学科卒業後、放送作家として、『とんねるずのみなさんのおかげです』『クイズ赤恥青恥』『ダウンタウンのごっつええ感じ』などにかかわり、またプロデューサーとして、アイドルグループ『AKB48』などにも関わってきたという人物

表紙を見ると、「大丈夫?」と思ってしまいますが、読んでみると、やや設定に無理はあるものの、ドラッカー先生も笑って承認!するかも、と感じます。

あらすじは、野球部の女子マネージャーのみなみちゃんが、ドラッカーの『マネジメント』を読んで仲間達と甲子園を目指というもの。甲子園に行けるのかどうかは読んでのお楽しみです。

高校野球の女子マネージャーのみなみちゃんは、野球部のマネージャーの仕事のために、書店で見つけたドラッカー先生の『マネジメント』を買ってしまいます。
はじめは、難しくて後悔しますが、野球部のマネジメントにも生かせることに気付きます。顧客は誰か?、強みは何か?・・・と。

異色 のドラッカー入門書です

リンゴが教えてくれたこと(木村秋則著) [2010年01月26日(Tue)]
青森岩木山のふもとで自然農法のリンゴ園を経営する木村さんの本。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演されていました。

木村さんのリンゴ園は、農薬や肥料を一切使いません。


不可能と思われるリンゴ栽培の秘密は、雑草が伸び放題の畑です。
できるだけ自然の状態に近づけた畑には、豊かな生態系が生まれ、害虫を食べる益虫も繁殖し、害虫の被害は大きくなりません
リンゴの樹にもさまざまな菌が生息することで、病気の発生も抑えられます。

木村さんは、人工的にりんごを育てるのではなく、りんごが本来持っている生命力を引き出し、育ちやすい環境を整えることに力を注いでいます。
害虫の卵が増えすぎれば手で取り、病気を防ぐために酢を散布します。

基本は、徹底した自然観察だ
「私の栽培は目が農薬であり肥料なんです」
と木村さんは言います。

木村さんのリンゴ食べてみたいですね。

木村興農社ホームページ☛http://www.akinorikimura.net/
立岡晄著「共同作業所のこころと実践」 [2010年01月20日(Wed)]
滋賀県社協の講演会で、長浜市のひかり福祉会副理事長立岡晄さんから御著書をいただきました。
立岡さんは「きょうされん」(旧称:共同作業所全国連絡会)の理事長を長く務められていた方です。

苦学して日本福祉大学を出られて知的障碍者の名古屋の共同作業所で働き始めた立岡さんは、その後写った滋賀県の共同作業所で、理事長一族の法人私物化のもとで施設が競売にかけられるという事件に遭遇します。
施設を守る運動は、「この作業所で働き続けたい」という当事者の願いを基に、10年に及ぶ競売差し止め訴訟の結果勝利を収めました。
立岡さんは、その中心にいて、今目の前にある課題に積極果敢に挑むという現実的な対応に徹しつつ、障碍者福祉の在り方について夢や展望を描き、その夢に向かって着実な運動も展開してこられました。

この著書は、障碍者福祉と共同作業所の発展、福祉の考え方(思想)を一つの軸
もう一方に軸には、立岡さんが若いころであった障碍者(仲間)との現在に至るかかわりを据えて書かれています。

障碍者福祉に限らず、福祉全体の課題に鋭く迫る好著です。
多くの皆さんに読んでいただきたいと思います。
著書紹介(注文書付き) ☛ http://www.kyosaren.or.jp/book/tateoka.pdf

立岡さんは、
逆境に立たされたときこそ、徹底して、「福祉の原点、思想」に学ぶこと、そしてどこまでも「仲間たちの願いや夢を語り、地域に打って出ること」で、大きな危機も乗り越えられることを、私は身をもって体験した
と書かれています。
日本理化学工業、TV東京「ルビコンの決断」 [2009年10月16日(Fri)]
昨夜「ルビコンの決断」(TV東京)を見ました
「あなたはなぜ働くのですか?〜日本一優しい会社が問い続けた50年〜」と題して、川崎市の日本理化学工業が取り上げられていました

この会社は日本で始めて「粉の出ないチョーク」を開発したチョークのトップメーカーです
この会社は、従業員の中途退職がほとんどありません
50年前に就職した65歳の女性は今もなお働いています
勤続50年、無遅刻・無欠席で、「仕事が楽しい。まだ働きたい」と笑顔で答えていました
この会社は従業員の70%以上が知的障がいを持っています
この65歳の女性は、50年前に就職を希望して会社を訪れた知的障がいを持つ少女でした

番組では、山川会長(50年前は専務)へのインタビューも交え、会社の経営と障害者の雇用、従業員の不満と経営者の苦悩など多くの困難を乗り越えた歴史が紹介されました

山川会長は語っていました
障がい者の雇用を開始した当初、彼らが辛い毎日の中「なぜ、休まず出勤し、働き続けるのか」と疑問を持ちました
そんなとき、偶然出会ったった禅宗のお坊さんから次の言葉を聞いたといいます
「究極の幸せは四つです。一つ目は「人に愛されること」二つ目は「人に褒められること」三つ目は「人の役に立つこと」四つ目は「人に必要とされること」です。愛はともかく、あとの三つは仕事で得られることですよ。」
山川会長は続けます
「企業は人間みんなが求める究極の幸せを与える場だったのです。企業の大きな使命を教えてもらった」と

心に刻まれた言葉でした