〜テーマ〜
「第2次地域福祉活動計画」を策定するにあたり、社協の皆さんに期待すること第2次地域福祉活動計画策定委員会副委員長の
筒井三輝朗さんを講師に迎え、上記の演題で講演していただきました。
地域福祉活動計画は新宮市社会福祉協議会が
日頃の仕事を進めるにあたって
基本となるものであり、
それを策定する副委員長より講話していただく機会は社協職員にとって
貴重な時間となりました。
講演では
3つのキーワードを用い、わかりやすい言葉でご講話いただきました。
〜キーワード〜@普遍的に物事を考える問題の本質を考える。そのためには違う視点から物事をみることが必要となる。
鳥観図(マクロ的視点)、虫観図(ミクロ的視点)。
Aチームプレイ連携と理解。お互いを認め合うことから始まる。
B自分づくり人とのかかわりを通して、自分を育てること。
人は皆、幸せになることを願っています。その幸せとはどのようなことなのでしょうか?ある人にとっては幸せなことでも、別の人にとっては幸せでは無いことがあります。
人それぞれが違う考えを持っており、その違う考えを認めることが
相手を理解することにつながります。お互いの理解が人と人との
つながりをつくることになるのです。
政治学者のダニエル・アルドリッジ氏の新聞記事より、ソーシャル・キャピタル(社会的資本)は
人と人とのつながりを資本と考え、地域と地域住民のかかわりが
まちづくりを推進すると紹介されていました。選挙の投票率の高い地域ほど災害時からの復旧が早いという統計結果も出ているそうです。これは、地域のことへの
住民の関心度に正比例していると言い換えることができるでしょう。
まちづくりには
住民さんの主体性が不可欠となります。例え、地域にとって良いアイデアだとしても、それを行う住民さんの主体性が伴わなければ
良い結果にはならないこともあります。住民主体で行動するには、住民さん達が自分たちの課題を
自分たちで考えて、自分たちでその解決策を考えることが必要となります。そこに
社協職員も一緒になって住民さん達と参加し、一緒になって考えることが求められます。一緒に考える過程では考えの違う意見もあるでしょう。意見の違う考えも、
自分の視点を変えて相手の話を聞き相手を理解することで、新しいアイデアが生まれることもあります。
人とのかかわりが自分を育て、それまで気づかなかったことが気づくこともあるのです。
人と人との出会いは「
一期一会」。しかし、その一期一会も
必然があって巡り合うものであり、それを
普段から気にかけて、
大事に考える姿勢を身につけることが必要です。毎日、人と会うなかで「
笑顔」の中に
一期一会を感じながら仕事を行うことが大切です。
まちづくりは人づくり。そこに自分も一緒になり住民さん達と
共に育つと共に、住民さん同士の集まりの
場を作る役割を担うことが、社協職員に
期待されていると感じた講演でした。