「子育て支援者講演会」を開催しました 9月6日(土)新宮市福祉センターで新宮市と
子育てあんしんネットしんぐう
(新宮市社会福祉協議会)の共催による講演会を開催しました
講師にNPO法人コミュニティ・カウンセリング・センター理事長の
三沢直子氏をお迎えし、
「これからの子育て支援のあり方」〜描画テストに表れた
心の発達の停滞〜 と題して約2時間半ご講演いただきました。
保育士や教育関係者、主任児童委員など関係者約70名の参加があり、みなさん熱心に
耳を傾けていました
「描画テスト」からは精神的な発達の状況などを知ることが出来るそうです。
近年は人を傷つけるような攻撃的、破壊的、非現実的な絵が増加していて、以前と比べて
明らかに異常をきたしていて、発達の停滞がみられるそうです。発達が停滞するということは、
脳の前頭葉の発達が停滞するということだそうです。前頭葉では「しっかりとした目的と計画を
持ち、社会的規範と状況に応じて適切な判断をしつつ、言動と感情をコントロールする働き」が
あります。その働きが停滞すると、社会的理性が未熟なまま、感情や欲望を適切にコントロール
できない状態が続き、人との適切なコミュニケーションや成熟した性行動を欠いたままになる
そうです。発達の停滞の原因の一つとして、テレビゲームやDVDなどの影響が挙げられ、幼少期
からそういったものに必要以上に囲まれた環境で生活すると、現実と非現実の区別がつかなく
なってしまうそうです。
先生は「描画テストからわかる発達の遅れは、幼稚園の段階からすでに始まっており、
大学生になっても遅れは続ています。これは脳の前頭葉の発育停止を示すのではないか」
と推測されていました。スマートフォンやタブレット端末などが広く普及している現在、
子どもたちの発達の遅れはさらに進むのではないかと危惧されていました。
もう少しわかりやすくご紹介できればいいのですが、ここだけでは先生のお話を十分に
お伝えすることができません。関心のある方は、三沢先生の著書などをお読みになって
いただければと思います
◆ 本日の講師
三沢直子先生 ◆ 会場の様子