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ソーシャル・コミュニケーター素描

国際協力、ソーシャルビジネス、政治、CSR。興味のままに公益活動のかけらをかじりつつ、ふらふらと歩きまわるYokouchiの日々のブログ。猫ネタやプライベート日記も多いですが、どうぞご笑覧ください(^^)。


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民意を反映させるということ [2012年09月27日(Thu)]
色々と生活が目まぐるしく変わっていて、ついブログを長期間放置してしまいました・・・。そろそろ再開・・・ちゃんと続けられるかな^^;)?

今日、ソトコト9月号にフローレンスの駒崎弘樹氏が書いているコラム「参加論」を読みましたが、とても良かったです。テーマは市民の政治参加について。実は、政治に民意を反映する機会というのはきちんと存在するぞという話。

省庁のHP等に設けられている「パブリック・コメント」欄がそのひとつ。駒崎さんは休眠口座の活用を訴えた話を例に出して、意外と意見は考慮してもらえるが、あまり一般の市民は意見を言わないため、結局、利害に敏感な業界の声のほうが大きい結果となり、これが「民意」とされてしまう状況を説明されていた(自分からの意見1件に対して、銀行業界からは5件の反論があったので、慎重に検討するという結果となったとか)。政治は業界や既得権益ばかり守ると思われがちだけれど、市民の無関心がそういう結果を政治にもたらしている面も大きいという意見、私も共感します。

私が永田町勤務していた短い期間の経験で言うと、選挙区の有権者が国会議員に電話やメールで言われる意見も、かなり大事に扱われていた。議員にもよると思うけど、選挙という厳しいスクリーニングがある以上、プラチナ・シートのある議員でもないかぎり、有権者の意見は無視できないのが普通だと思う。自分のところではかなり大事に返答させていただいていたし、国会質問にも反映させていた。

しかし、そういう風に意見が反映されうるものだということが、市民間に全く浸透していないように感じる。だから、一部の強い意見のある個人や、既得権益のある業界団体の声ばかりが永田町に伝わることになり、民意がゆがんだ形で伝わってしまいやすい。

もう永田町勤務ではなくなったけど、その経験上、私が第一に感じたのは、とにかく重要政策に関しては、相手に伝わる場できちんと意見を言うべきだということ(地元議員へのメールでも、省庁へのコメントでも)。それも、「何が正しいか、どうあるべきか」という理想だけじゃなくて、その理想を持ってきちんと1億2千万人が路頭に迷わずに生きていける現実的かつ具体的な意見を提示していくことが重要だと思う。例えば消費増税に反対ならば、それなら歳出削減ではとても焼け石に水であり、万能薬たる景気対策もなく消費・労働人口も減っている今の状況で、1000兆円近くの借金にどう対処するのかも、一緒に考えて知恵を提示する必要がある。

第二に、賛成意見こそきちんと提示すべきだと感じている。というのは、反対意見はビンビン国会に届いてたけど、賛成意見は「サイレント・マジョリティ」となってしまい、何ひとつ聞こえてこなかったから。それだと、反対意見だけが民意だと偏った解釈をされてしまっても仕方ない。応援すべきところは応援し、反対すべきところは反対する、それも現実的かつ建設的な意見を、相手に聞こえるところで、責任もって言うことが大事だと思う。

私は、これからの政治は「育てる」視点が特に大事だと思っている。あまりに政治が劣化しているので、もう期待しないと言う意見もよく聞くけど、結局政治は私たちの生活や仕事に全部影響するので、無視しきれない。かといって、100%任せられる完璧なリーダーや政党もないのが現実。だったら、不完全な部分を民間の知恵で補いつつ、理想のリーダーや政治を育てていくしかない。育てると思えば、批判も評論家的にならず建設的なものになるし、ときに褒めて育てることも大事だと思えてくる。今は、例えば首相なんかあまりにも孤立無援すぎて、能力のあるなし以前に仕事させてもらえてない感がある。その一番の責任はトップを支えようとしない与党内にあると思うけど(自民も民主も)、国民が良いとか悪いとか、もっと親身になって反応してあげることが道を作ってあげることにもなると思うのだ。民意は本当に強いもので、これだけが既得権益に勝てる唯一の武器ではないかと思うし、どんなに気に食わなくても首相はその都度ひとりだけなので、その人に仕事をしてもらえる環境をつくらないと結局自分の生活に返ってきてしまう。

鳩山さんや菅さんのような例外はともかく、野田さんや、安倍さんには首相の器はあると思うので、もちろん色々懸念ポイントはあるけれども、良い政策は応援していきたいと思います。