境界線があいまいになった世界で力強く生きていくには
[2016年01月19日(Tue)]
2015年はコモンビートの海外のイベントやプロジェクトが多く行われました。そのため、私自身も海外出張が4か国(台湾・タイ・韓国・アメリカ)に向けて12回を数え、月に1度は海外に出ていきました。
自分自身は大学の頃からバックパック背負って海外旅行に出ていて、さらには10年前にピースボート地球一周の船旅に参加して16か国を旅した経験があり、海外への興味は強い人間です。ですが船旅から帰国してコモンビートの活動に参加すると、立ち上げ期だったのもあり国内活動に従事することが続き、気付けば2007年に海外旅行をして以来、昨年最初の海外出張までに7年間海外に行っていませんでした。
7年振りの海外はとても刺激的で、何よりもまずインターネットの普及の仕方が旅行という概念を全く変えてしまっていることに気づきました。大学生の頃は、旅本を片手に道に迷いに迷ってようやく目的地にたどり着いたり、ホテルの予約から何からプリントアウトした紙を持っていました。今の海外旅行はWiFi環境があれば自分のスマホをつないでその場で調べ物ができるようになったり、路線図を写真で撮影すればそれを見ながら移動することができたり、旅の本を持ってなくてもその場で自分でなんとかできる環境があります(もちろん、そうしない選択をした旅行もできますけどね)。
インターネットがあれば地球の裏側の人ともリアルタイムにつながることができ、あらゆる情報にアクセスすることができます。外国であることを伝えなければ、相手は海外と連絡をとりあっていることに気づかないこともあり得てしまいます。そういう意味では場所にこだわらず仕事をしたり遊んだりできるようになってきていて、そういう意味では国境線は非常にあいまいになり、様々な概念や考え方が飛び交う世界が生まれてきていると思います。
ですが、自分自身の昨年の海外経験の中で言えば、できるだけオフラインで自分に今備わっている能力(語学力・問題解決力・地図を読む力・コミュニケーション力などなど)で物事にチャレンジしていく環境の方が、よりハングリーで面白いなと感じました。インターネットとは適度に距離感を保って、やはり自分の目の前にある「今」「ライブ感」を大事に生活していくことが大切だと思いました。その経験をすることが自分を鍛え、新しい自分の発見、今の自分の再確認につながるのではと思いました。
そういった意味では、この境界線があいまいになった世界では、「自分らしさ・たくましさ」を自分で決めて、自分に責任を持って行動する力が必要なのだと思います。「SNSの中の自分」、「他者の思う自分」ではなく「自分の思う自分」で日々生き抜いていくことがとっても大切なのではないでしょうか。
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