なんでうまくいかないんだ。会社だとうまくいくのに!
[2015年10月20日(Tue)]
NPOでチームリーダーをしている人からよく聞く言葉です。
そうなんです。会社ではうまくいくやり方もNPOではうまくいかないことがあるんです(逆も然り)。
ただ、それを認識できずに、「自分のやり方が一番だ」と思い込んでいると、リーダーの空回りの原因になります。
法人格ごとに属性は違いますし、団体・企業ごとに組織の性格も違いますし、さらには構成員の性格も含めて違います。大多数の人が営利企業で働いているのであって、なかなか非営利組織での仕事の仕方に免疫を持っている人は少ないはずです。その全ての状況・環境が合わさって、団体の文化や慣例、やり方が生まれてくるので、異なる組織にまたがって仕事をする場合には、それぞれに合わせたやり方を意識する必要があります。
特にNPOは最近プライベートと仕事ともう一つの居場所(サードプレイス)的な捉え方になり、会社が終わってからNPOに参加していたり、余暇をNPOに費やす人も増えています。自分の時間(空き時間、休息時間、すきま時間など)をどう使うかを決める時に、その場所が「会社的な運営をしているか」「楽しみながら参加できる運営をしているか」は大きな決め手になるのではないでしょうか。
もちろんそれは組織の属性ですから、どれがよくてどれが悪いとは言えません。会社っぽいNPOもあれば、NPOっぽい会社もあると思います。ただ相手が求めているものと、団体の運営性格が異なるとなかなか苦しい結果が訪れてきてしまうのではないかと思います。
会社とは違う性格の組織に参加していると参加者は感じて欲しいですし、会社とは違う組織にきてくれていると運営者は思って欲しいと思います。そこが両立できてはじめて、新しいやり方が生まれ始めると思っています。この新しいやり方がフィットした時に、組織はうまくいくのだと思っています。そのやり方をクリエイティブに作り出すのがNPOのリーダーの腕の見せ所ですね。
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