チームワークにおける視点と視野
[2014年05月23日(Fri)]
こんばんは!
NPO法人コモンビート代表の安達です。
来月、サッカーのブラジルワールドカップが開幕しますね。
僕も小学校の頃からサッカー畑で生きてきた人間なので、とっても楽しみです。
今思うと、「サッカー」というチームワークスポーツを通じて、いろいろな経験をしてきました。僕はコモンビートで人を率いることが仕事になっていますが、その時の考え方の支えになっているのは、サッカーで教わってきたことが多く含まれます。今日は「視野と視点」というテーマで少し自分の考え方を紹介しようと思います。
サッカーで「いい選手」というのは様々な評価基準があると思いますが、自分は「視野の広さ」が重要だと思っています。あの広いフィールドで刻々と変わる状況や味方・相手・ボールの動きを全て把握するには、首を振ったり、体の方向だったり、想像力だったりといろいろな要素を組み合わせて空間認識するわけですね。でも、やはり全てを全部見ることはできないと思いますから、そこは味方からの声掛けだったりでカバーしていくわけです。
これはサッカーに限らずチームをマネジメントしていくのにも大切なことだと思います。目に見える範囲だけでなく、知識や考え方の幅が広いことはメンバーをまとめるために必要な要素だと思います。また、自分には見えない場所が必ずあると思いますので、そういった部分を誰かに頼って補っていくこと、誰がどのくらいの視野を持っているのかを把握することなどをメンバーが併せ持つことで強いチームになるのではと思います。行き詰ったら、周りを見たり、声を掛けあったり、話をしたりして視野を確保していく。関わる人みんなの視野が重なって、大きなビジョンが見えたときにチーム力はあがっていくのではと思います。
そして、視野の次に「視点」も大事だと思います。サッカーでも空間認識的に空から自分のポジショニングをイメージできるかがとても大切だと思っています。視野は補い合っていきますが、視点はメンバー各自がもつオリジナリティあふれるものではないかと思います。視点を高くしたり、低くしたり、相手の立場になったり、コントロールしてイメージできるってことはチームマネジメントにとってもとっても有力だと思います。特にNPOの多種多様な人達の集まりに置いては、様々なバランスをとって運営していかなければなりません。そのため、いろいろな視点から物事を考えて、チームに合わせたり、メンバー個人に合わせたりと調整していくわけです。多くの視点から繰り出されるアイディアや意見は、きっとメンバー個人それぞれの個性溢れるものになっていると思いますので、それを活かしながらチーム運営が進むと良いのではと思います。
「視点と視野」この二つの観点から、チームを見たときに両方とも欠かせないものだと思います。そして全てがメンバーの個性から成り立つものであり、どう引き出していくか、どう感じ取っていくかがとても大切です。それをリーダーが把握できて活かすことができたときに、強いチームが生まれるのではないかと思っています。自分の体験や経験則での話なので、異なる部分もあると思いますが、自分自身この二つの見極めを大切にしてコモンビートでNPO運営を10年間やってきました。
ぜひ、何かチームを率いるときにメンバーや自分の「視野と視点」を意識していただければと思います。
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