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コモンビートの中心から代表が叫ぶ!りじちょーブログ更新中!

特別なことじゃないダイバーシティ&インクルージョンの日常を切り取るNPO法人コモンビートりじちょー安達亮のブログです。平日は毎日更新しています!


「教育」と「共育」の違いをめっちゃ感じた高校学校訪問授業 [2014年05月20日(Tue)]
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こんばんは!
NPO法人コモンビートの安達です。

4月末から都立田柄高校でコモンビートの学校訪問プログラムを実施しています。名付けて「ハイスクールミュージカル」、6回の授業で36名のキャスト(生徒)たちと一緒に、田柄高校オリジナルのミュージカルを作ろうと頑張っています。

コモンビートでは小学校での学校訪問は何度か経験があるのですが、高校での学校訪問でかつ6回の連続授業という形では初めてのチャレンジになります。このプログラムの運営スタッフと打ち合わせをしながら試行錯誤で進めています。毎回の授業で新しい発見がたくさんあり、学ばせてもらっています。

こういったプログラム運営ではやはり、コモンビートのミュージカルプロジェクトのノウハウを使ったりするわけですが、これがどこまで高校生に通用するのかそもそもわかりません。通常のミュージカルは18歳以上の大人が「やりたい気持ち」でやってくるし、最初はそもそも仲間もいないし何もわかりませんから、こちらのオリエンテーションや説明などもよく聞いてくれます。

高校生たちに対しては、同じようにはいきません。

今回は2年生なのでそもそも1年間毎日仲間と顔を合わせているってこともあって、オリエンテーションや授業全体の取り組み方に対してのペースを握っているのは実は彼らなのではないかと思います。そういう意味では、完全にアウェイな中に、「コモンビートです!」って入っていって、彼らと一緒に何かをするのは非常にハードルが高いことでした。

また、コモンビートでは「共育環境」を醸成するので、前に立つ人が話をするときは聞き手も協力するというか支えているような環境になります。ですが、「教育環境」で過ごしている生徒たちは先生からの授業を聞くことに慣れているので、リアクションを求められない限りはしないだろうし、発言をすることにも慣れていません。

私も今回前に立って話をしましたが、集中力高く話を聞いてもらえたわけではありません。
自分自身、今までに何度も人前に立って話してきましたが、そのノウハウが通じなかった感じです。なので正直伝わらなかっただろうなとへこみました。

ですが、次の授業に参加してみると、僕が話した内容から話しかけてくれる生徒がいました。伝わってたんですね〜。聞いているんですね〜彼らは。

これが「教育」と「共育」のちょっとした違いなのかなと思いました。
受ける側の姿勢がそもそも違うので、僕自身も「共育」側から話をして、そのリアクションを欲しがってしまったのかなと思います。6回の授業でなかなかそういった姿勢に彼らがなるのは難しいと思うので、いかにこちらからの話を分かりやすく、視覚的な素材も使って伝えていけるか、リアクションがなくても伝わっていると彼らを信じて動いていけるかが勝負だなと思っています。

そうはいっても2回の授業が終わり、キャストたちの顔や名前も覚え始めて、少しずつ彼らとの心の距離が縮まってきていると感じています。あと4回の授業しかありませんし、既に愛着が生まれているのでまずはハイスクールミュージカルを成功させるべく、彼らと一緒に切磋琢磨したいと思っています!!

また、コモンビートの環境から出たアウェイな場所での雰囲気づくりにはまだまだ不得意なことが多くあります。10年間ある意味自分たちで作った環境の中に参加者に入ってもらっていたので、今後は参加者がいるところにコモンビートが入っていって活躍するような流れを生み出したいと思っています。

その両者を続けることで、コモンビートのノウハウが社会に伝わっていくための相乗効果になると信じて。

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