人を尋ねてどこまでも
[2019年04月09日(Tue)]
若いときは「観たい観たい」と世界遺産や景勝地を観て回る旅の仕方をしていました。いろんな場所に「行ったことがある」というのが自慢の種で、それを増やしたかったというかなんというか。
それから年を経て、コモンビートで「人」をテーマに仕事をしてきたのもあって、いつしか自分にとっての旅は「人を訪ねるもの」になっている。もちろん世界遺産や景勝地を訪れることもそれはそれで好きなのであるが、一番ではなくなってきた。
なぜか。
人を通したその土地や地域の文化や伝統が見たかったり、その人の価値観に触れることが楽しくなったからな気がする。自分だけじゃない多様な観点で、いろんな人や場所とつながっていくことの方が価値が高い気がしてしまったからだ。
そして、人は動く(世界遺産は動かない)。
ある場所に住んでた人が、違う場所に移動したら、両方に僕は行くことができる。人に会うためなら、その人がある場所が魅力に変わる。
そういう意味では、地球に住む人たちと出会えば出会うほど、旅先が増える。いろんなことやものを体験できる。今度マダガスカルに長期滞在をする友人がいる。今まで興味なかったけど、そんな話を聞いたらマダガスカルに興味持ってしまった(笑)。
人を単位に旅をしてみたら、どこまでも行ける気がする。