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2017年09月21日

【奈良県立医科大学附属病院クリニクラウン訪問レポート その2】

【奈良県立医科大学附属病院クリニクラウン訪問レポート その2】

クリニクラウンが病室を訪問すると、こどもたちはいろいろな反応をしてくれます。
クリニクラウンは、病室のドアをあけた瞬間からこどもや家族の様子を感じとります。
こどもが少し警戒しているときは、クリニクラウンこどもとの距離感をたもち、すぐには近寄りません。

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こどもの様子をみながら、言葉の投げかけ方やテンポ、声のトーンを変えていきます。
そして、いつの間にか遊びが始まり、こどもの心が和らぐと、自然と距離が縮まっていきます。

しばらくすると、廊下からでもこどもの大きな笑い声が聞こえてくるほどでした。
病棟スタッフの方も、短時間でのこどもの変化にびっくりしていました。

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時には、病室でダンスがはじまったり、ガウンをつけておめかしして演奏会がスタートしたり、本当にこどもたちと家族が楽しそうにしている様子が伝わってきました。
つづきは次回【訪問レポートその3】で紹介します!
お楽しみに!
【事務局熊谷】
posted by cliniclowns at 20:02| クリニクラウン

2017年09月18日

「なんの音?だれの笑い声だろう・・・」

「なんの音?だれの笑い声だろう・・・」

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静かな病室で聞こえてくるのは電子音や人の足音...
クリニクラウンは、ときにハーモニカでやさしく、にぎやかに音楽を奏でます。
すると、病室がパッと明るくなり、そこにいる人たちの顔もふっと和らぎます。
さっきまで、静かだったお部屋が音楽や人の笑い声にあふれ、それは、こどもの成長に欠かせない刺激となります。
posted by cliniclowns at 20:05| クリニクラウン

2017年09月11日

「初めて、見るクリニクラウン」

「初めて、見るクリニクラウン」
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少しドキドキしちゃうけど、ママと一緒だったら安心だね」
クリニクラウンは、こどもと関わる時、こどもとの距離感を大切にします。それは、体の距離だけでなく心の距離も。クリニクラウンと一緒に遊びたいこどももいれば、遠くからその様子を見ていたいこどももいるからです。
その子の「今この瞬間」とクリニクラウンは向き合います。
posted by cliniclowns at 20:09| クリニクラウン

2017年09月04日

「クリニクラウンの世界へようこそ!」

「クリニクラウンの世界へようこそ!」

日本クリニクラウン協会のFacebookがスタート!
クリニクラウンが病院を訪問する様子を、写真と一緒に紹介していきます!

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すべてのこどもに「こども時間を」
その子が、その子らしく過ごせる時間、それが「こども時間」
さあ、クリニクラウンの世界を覗いてみましょー!!

日本クリニクラウン協会公式Facebook
認定特定非営利活動法人 日本クリニクラウン協会 - CliniClowns Japan -
@CliniClownsJapan
https://www.facebook.com/CliniClownsJapan/
posted by cliniclowns at 20:11| クリニクラウン

2017年01月15日

かっこいい彼!

クリニクラウンが部屋に入ろうとすると、その子ははベッドにうつぶせで寝ていました。

扉が開いていたので、「そっちにいってもいい??」とクリニクラウンが聞くと、その男の子は、恥ずかしそうに「うん」といってくれました。

うれしくなったクリニクラウンは、急いで部屋に入ろうとするのですが、なぜか部屋に入るタイミングが同時になって、ぶつかりあってしまいなかなか入ってこられない。

そんな2名のクリニクラウンたちを見て彼は、クスクス笑っていました。
「やったー!やっと入れた〜」クリニクラウンが喜ぶと恥ずかしそうな笑顔で迎えてくれました。

「これやろうよ!」クリニクラウンがお皿を出します。
彼は、少し恥ずかしそうに「うん」
そして、お皿回しをすると、彼は難なくお皿を回します!!

「あっ!もう1枚あるんだ〜」クリニクラウンがそう言うと、もう片方の手に棒を渡して・・両手で2枚の皿回しにチャレンジです。

「1、2の〜3!!」もう1枚お皿を乗せると。。。
「すご〜〜〜い!!」

気付けば、部屋の外には子ども達やお母さん方が集まって拍手を送ってくれていました。
彼は、寝たままの体勢で左手と右手の両方の皿回しに見事成功しました!!
その瞬間恥ずかしそうだった彼の顔が、一変自信に満ちた笑顔へと変わりました。

クリニクラウンがその部屋から出ていくと、彼は「僕もいく!」と車いすに飛び乗り後からついてきてくれました。
ナースステーションで会議していた医師や看護師の方々が驚いて思わず立ち上がって、嬉しそうに彼の姿を見ていました。

後から保育士さんが教えてくれたのですが、彼は足のオペをしたばかりで、怖くて起き上がることもできずにいました。そして、痛みがあるので車いすに乗ることも拒否していたそうです。そんな中、クリニクラウンを追いかけたいと、自分で車いすにのり、自分で車いすを漕いで廊下に登場したので、病棟のスタッフはみんなびっくりしたといってました。

クリニクラウンとの遊びを通して、彼の中で自信や好奇心が目覚めたのかもしれません。

車イスに乗ってさっそうとついてくる彼は、とてもかっこよかったです!!!!

きゃしー



posted by cliniclowns at 13:48| クリニクラウン

2016年12月15日

クリスマスプレゼント


訪問先病院のスタッフの方から心のこもったクリスマスプレゼントを頂きました!!!

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それは、優しさが溢れるメッセージとともにツリーの形をかたどったクリスマスカードとアイディア満載のおもちゃでした。

このおもちゃは、本当によくできていて小さいペットボトルの中に、これまた小さいアヒルちゃんと色とりどりのビーズが入っていて押すと「ピッ!」と音が鳴るものです。

えっどうして鳴るのかって〜?
それはっ!!
中に入っているアヒルちゃんについていた音が鳴るパーツをペットボトルの蓋に埋め込んだ事で音が鳴るという仕掛けです!!
ねっ☆☆アイディア満載でしょっ!!

お忙しい中で、こんなに素敵なプレゼントを作ってくださり心がとっても温まりました!
有難うございました。
posted by cliniclowns at 13:37| クリニクラウン

2016年12月09日

クリニクラウンとトナカイ

「クリニクラウンとトナカイ」

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クリニクラウンが廊下で出会った男の子と楽しく行進しながら、その男の子の病室に到着。

すると、その男の子の向かいのベッドのカーテンの中から
「いや!」
と女の子の声が聞こえました。

女の子は、今は遊びたい気分ではなかったみたいです。

クリニクラウンは、女の子がカーテン越しにこちらの声を聞いているのを感じながら、男の子と遊び始めました。

何も入っていない箱を男の子がトントンとノックすると、中から小さな赤い鼻のトナカイが出てきます。
「わぁ〜なんで〜」
と歓声が上がりました。

箱の中に戻して
「ちょっとトナカイさん!まだクリスマスじゃないよ!」
「かくれててよ、バイバイ〜」
と言うと箱の中が空っぽに・・・・

「え〜いなくなった!」
そこで、男の子が急いでまた箱をノックすると・・・

そんなことを繰り返していると、向かいのベッドの女の子がそっとカーテンのをあけて、すき間からこちらを見ています。

「このトナカイさんどうしてもみんなと会いたいんだって〜」
とクリニクラウンが箱の中をその女の子にも見せるとニコニコ顔になって、カーテンを開けて一緒に遊ぶことができました。

複数の子どもと一緒に遊ぶ時は、子どもによって気持ちの温度差があります。
積極的な子どもたちだけで盛り上がってしまっても、他の子どもがさみしい気持ちになってしまいます。

クリニクラウンが一人ひとりの子どもの様子を見ながら、タイミングをみて声をかけてみる。
そして、その子どもの様子を受け止める。

焦らずにその子の気持ちを大切に・・・
そして、子どもの心が動く瞬間を見逃さないようにしていきたいと思います。

ゆうかり
posted by cliniclowns at 17:01| クリニクラウン

2015年12月08日

気持ちに寄り添うことの大切さ

GCUをクリニクラウンが訪問しているときのことです。
乳児とそばにいたお母さんに「来たよ!!」と
やさしく声をかけました。

乳児は少しねむそうにしていたので、
「この音楽好きかなぁ?」
といいながら手回しオルゴールを奏でると、
乳児はその音楽を聴きながらウトウトしはじめました。

その様子を見てお母さんが急に目に涙を浮かべながら
微笑んでくれました。
そして、クリニクラウンに伝えてくれました。
「NICUにいるときにクリニクラウンが来てくれたこと。」
「不安なときに普通に言葉かけしてもらえたのがうれしかったこと。」
「やっとここまでこれた(大きくなってきた)、がんばったんだ」
という想いをつたえてくました。

お母さんは、目に涙を浮かべながらも微笑んでいて、
気持ちを表せて、どこか安心したようにも見えました。

母親の気持ちが乳児に伝わったのか
乳児は眠たい目を一生懸命あけて
お母さんのことを見ていました。

「お母さんのことが心配だから、
眠たいのに目を開けようとがんばっているみたいだよ」
とクリニクラウンが伝えると、
「本当だね」といってお母さんの表情が緩み
涙を浮かべながらもとってもいい顔をしてくれました。

「ふたりの気持ちがつながっているんだね」と
お母さんに話しかけると、母親は笑顔になってくれました。

緊張の連続でいっぱいになっていた母親にとって
クリニクラウンの姿をみると、どこかほっとして、
隠していた気持ちが表れるのだと思います。

クリニクラウンができることは
ほんの少しのきっかけかもしれませんが、
お母さんの気持ちに寄り添うことの大切さをまた感じた訪問でした。

くま

posted by cliniclowns at 16:02| クリニクラウン

2015年12月03日

クリスマスツリーに飾られた綿ぼこの雪

12月の訪問で
うれしいクリスマスプレゼントをもらいました!

廊下からこちらをチラチラ見ている男の子がいました。
先ほど廊下で出会った子どもだったので、
「またね〜」と声をかけると、
その子はモゾモゾしていて、
とても恥ずかしそうな様子でした。

他の病室を訪問するために、一旦その場を離れて、
もう一度その場所に戻るとその子どもはいませんでした。

「もう行っちゃったのかなぁ?」と思っていると
病棟の出口近くにその子どもが立っていてくれました。

クリニクラウンが近づくと
彼はゆっくりと小さな手を広げて、
手の中にある真っ白なふわふわした綿を見せてくれました。
そして「これあげる!」と言ってプレゼントしてくれました。

クリニクラウンが「ありがとう!」と伝えると
嬉しそうにうなずき、自分の病室に帰っていきました。

訪問の時に、クリニクラウンの絵が描かれた
クリスマスカードを彼にプレゼントしたお返しに、
綿ぼこをずっと渡したくて
モゾモゾしていたみたいです。

彼のその優しい気持ちが何よりのプレゼントでした。

クリスマスツリーに飾られた綿ぼこの雪を見るたびに
そのことを思い出します。

メリークリスマス!!

きゃしー
posted by cliniclowns at 17:07| クリニクラウン

2015年01月12日

乳児の気持ち・母親の気持ち

先日訪問した病院で乳児ばかりのお部屋がありました。
クリニクラウンが部屋に入ると、
乳児を抱いてみんなで仲良く出迎えてくれていました。
乳児達は、お昼寝タイムでウトウト。
でも、母親達は「せっかくクリニクラウン達が来たのだから、一緒に遊びたい」
という気持ちが強いように感じました。

クリニクラウンが、オルゴールを奏でると「眠たくなっちゃうー」と、
母親達は笑いながらクリニクラウンと話をして、
そしてそのお部屋を後にしました。


訪問の終わりごろに、廊下で先ほどの部屋の母親と乳児に出会いました。
クリニクラウンの姿を見つけると母親は「やっと起きましたー!」
と嬉しそうに声をかけてくれました。

クリニクラウンはゆったりとした動きで、乳児に話しかけます。
そうすると、その子はじんわりと笑顔になり、
その表情を見て母親は、本当にうれしそうでした。

乳児はクリニクラウンが訪問してもタイミングよく起きているとは限りません。
でも、やさしい音色を聞いてもらっったり、
母親とクリニクラウンがお話をして、笑いあったりすることで、
母親のリラックスや、気分転換につながります。
そして、その時の母親の気持ちは乳児にきっと伝わるはずです。

お母さんの楽しそうな声や笑っている声を
子どもたちに届けたいとクリニクラウンは思っています。
その母親の声が乳児にとってのリラックスや安心感につながるからです。

そして母親から「今日は赤い鼻の人がここに来てママと遊んだんだよ」
と子どもたちにお話をしてあげて欲しいと思います。

クリニクラウンが訪問を終えた後も、
クリニクラウンと遊んだことをいろいろな人と話してもらう。
そうすることで、クリニクラウンが帰ったあとも楽しい雰囲気を病棟に残せたらと思っています。

クリニクラウンと遊んだことを誰かに話したくなる
そんなクリニクラウンを目指してこれからも頑張っていきたいと思います。

ゆうかり
posted by cliniclowns at 16:50| クリニクラウン