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ストーリーと一致させる [2016年08月18日(Thu)]

どうもどうも、林田です。

最近は、あるNPOの経営者さんとお仕事をさせていただいています。
いや〜、、打ち合わせするにしても、その方の発言の節々に経営者たる片鱗といいますか、
やっぱこの人は違うな、というものが光りますね。

今日の打ち合わせで印象に残ったのが「ストーリー」という言葉でした。
新規サービスのオペレーション(申込以降の仕事の流れ)をどうするか、という議論の中で、
ユーザーにとっての利点、パートナー企業にとっての利点、
自団体の利点、この3点を一致させるストーリーは何か?を
判断の基準にされていました。

特に、そもそもこのサービスが立ち上がった内部的なストーリーは何か?
そのストーリーと、オペレーションが一致しているかどうか。
さらに三者の利点を兼ね揃えているかどうか。

判断に迷った時、そもそもの原点に立ち返られる思考を持つ。
そもそものストーリーを思い出せること、これもリーダーの資質と言えるかもしれません。

デザイン進行をしていくと、ともすると見栄えをどうするか?
という議論や思考に走ってしまいがちになります。
そういう時こそ、原点やストーリーを忘れないようにすることが大事である。
そんなことを学ばせていただいています。
伝えることは、かくも難しき。 [2016年08月08日(Mon)]

どうもどうも、林田です。

伝えることは、かくも難しき。
最近セミナーで「相手を中心に考えること」が
デザインで重要なこととお伝えしています。

チラシでも、名刺でも、パンフレットでも、
渡す相手を想定することが最初の一歩。
その相手に与えたい印象と、促したい行動を表現する。
これがデザインです、と。

もちろん、デザインには他にもいろんな意味があります。
NPOの広報物をデザインする上で、どう定義することがベターなのか、
考えに考えた現段階での答えになります。

でも、伝えることは難しいですね。
渡す相手を想定してみましょう、と呼びかけてみても、
「渡す相手を限定するわけにはいかない」
「渡したい相手は不特定多数だから考えられない」
「渡したい相手が100人くらいいて、絞れない」

という反応をいただきました。

事例を出しても、例え話をしても、ワークシートをつくっても、
壁を破ることはできませんでした。
原因は伝え方の悪さ、唯一点にありと考えています。

自分の未熟さ、至らなさを痛感しています。
相手を中心に考えることが大事と言っておきながら、
セミナーに参加される相手を中心に考えきれていないのですから。

相手を想定することが、いかに重要か。
それを「よし、わかった」とご納得いただくほどの
説得力を持っていないわけです。

と言っても、ここであきらめるわけにはいきません。
「相手を想定するなんて、ありえない」
と思われるのと同じく、
「相手を想定しないなんて、ありえない」という世界で生きている者として。

相手を想定しないデザインほど、身勝手なものはない。
相手を想定しないデザインほど、かっこわるいものはない。
NO TARGET. NO DESGIN.


「デザインは、相手の想定が大事」の信念は曲げず、精進してまいりたいと思います。
プロボノプロジェクトで難しかったこと [2016年08月04日(Thu)]

どうもどうも、林田です。

前回の投稿に引き続いて、プロボノに関する話題です。
「プロボノプロジェクトで難しかったこと」について書いていきたいと思います。

難しかったことは、
上から目線を脱却すること
です。

プロボノは、自身の慢心との戦いです。
いかに無知の知でいられるかがプロボノの基本姿勢と思います。

プロボノをする側の人間が、
NPOの皆さんよりもビジネススキルを持っていたとして、
「こんなことも知らんのか」という態度で
「ああせいこうせい」と余計なアドバイスをしたとたん、
相手の尊厳は傷つき、信頼関係が崩れると思っています。

プロボノは、自分の経験やスキルを披露する場ではないと思うんですよね。

NPOのスタッフ、代表者がたとえビジネス知識に疎くても、
扱っている社会課題に関する知識量や情熱は計り知れないものを持っています。

ないもの探しではなく、あるもの探しができるかどうか。
してあげているではなく、させていただいていると思えるかどうか。
企業も行政も取り組めない課題に取り組んでいる方々に、尊敬の念を持って接することができるかどうか。
この姿勢と行動が問われるんじゃないかと思います。


ま、そんな難しい話は置いといて、
今週末、広島県福山市でプロボノ経験者として以下のイベントに登壇します!

「プロボノ」って何?入門セミナー
日程:2016年8月6日
場所:まなびの館ローズコム 4階
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/machisapo/73151.html
プロボノプロジェクトで学んだこと [2016年08月01日(Mon)]

どうもどうも、林田です。

「プロボノプロジェクトでの学んだこと」について書いていきたいと思います。

2006年に初めて参加したサービスグラントのプロジェクト。
支援先は、アムネスティ・インターナショナル日本。アムネスティ・フィルム・フェスティバルという映画祭のロゴを担当させていただきました。

【ロゴ】アムネスティ・フィルム・フェスティバル
https://blog.canpan.info/rindazenko/archive/16

学んだことは、
・チームでプロボノをすればリスク軽減につながる
・調査→中間提案→本提案→納品、という堅実なプロセス
・自分のスキルのレベルの低さ

この3つです。

個人がNPOに飛び込んで、プロボノとして活躍できるかというと、
結構難しいんじゃないかと思います。

NPO側の困難さとしては、
そのNPOにきちんとボランティアコーディネートできる人がいるかどうか、
そもそも、自団体の課題を的確に把握し、最適な改善策をプロボノにお願いできるかどうか。

プロボノ側の困難さとしては、
往往にしてNPOって課題の宝庫だったりするので、
まずは課題整理をして、自分のスキルを役立てることができる土壌作りから
はじめないといけないケースもあったりします。

とてもじゃないけど、1人のプロボノで抱えきれない課題が山積み。
何から手をつけていいか、わからない状態。
そんなNPOに単身飛び込むのは、とてもリスクが大きいです。

それがチームなら、あるいはサービスグラントが事前に課題をフォーカスしていたら、
クリティカルな課題といいますか、いま本当に解決すべき最初の課題に
集中して取り組めるんじゃないかと思います。


今週末、広島県福山市でプロボノ経験者として以下のイベントに登壇します!

「プロボノ」って何?入門セミナー
日程:2016年8月6日
場所:まなびの館ローズコム 4階
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/machisapo/73151.html
プロボノをはじめたきっかけ [2016年08月01日(Mon)]

プロボノをはじめたきっかけについて書いていきたいと思います。

人生最初のプロボノは、ちょうど10年前にさかのぼります。
2006年にはいくつかのプロボノをやらせていただいたのですが、
後年のプロボノ観に大きな影響を与えることとなったのは、サービスグラントのプロジェクトでしたね。
支援先は、アムネスティ・インターナショナル日本。アムネスティ・フィルム・フェスティバルという映画祭のロゴを担当させていただきました。

詳しくはこちらのブログ記事に書いております。
【ロゴ】アムネスティ・フィルム・フェスティバル


では、そもそもなぜプロボノをやりたいと思うようになったのか。
それはさらに時計を逆回転して、、、今から19年前の1997年まで振り返らないといけませんね。
高校を卒業して、大学入学までの春休み。
福井県三国町沖のナホトカ号重油流出事故に、人生初の災害ボランティアとして赴いたときが、私のスタート地点と言えるかもしれません。

ボランティア登録のため、受付へ。
その際に聞かれた質問が「林田さん、何かできることはありますか?」
この質問にガツーン!という衝撃を受けた記憶があります。

高校は体育会系の部活に所属していた程度で、特に「これができます!」と言えるものがありませんでした。ですので、私の回答は「いえ、ありません。体力くらいです」というものでした。

重油回収ボランティアをさせていただくなかで、周りを見渡せば、たくさんの社会人ボランティアが職能を活かしてキビキビ動いていらっしゃいました。

タクシーの運転手さんは、ボランティアの送迎を。
整体師さんは、肉体労働で疲れたボランティアのマッサージを。
Webサイトをつくれる人は情報発信、リーダーシップのある人は会議を仕切り、
料理をつくれる人は炊き出しをしていました。

「ああ、僕もいつか、これができます!と言えるような人間になりたい」
そんなコンプレックスが生まれた瞬間だったと思います。


その後、親切な方のご厚意のおかげでデザイン会社で修行させていただくことができ、
会社に置いてあった雑誌ソトコトの連載記事で、サービスグラントのことを知りました。
その連載記事を執筆していたのが、サービスグラントの創設者、嵯峨さんです。


私にとってのプロボノ10周年を記念する今年、
なんと今週末に広島県福山市で、プロボノ経験者として
お話をさせていただくことになりました。
嵯峨さんや、その他のプロボノワーカーさんも登壇されます。
とても楽しみです!


「プロボノ」って何?入門セミナー
日程:2016年8月6日
場所:まなびの館ローズコム 4階
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/machisapo/73151.html