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【満員御礼!】10/24 NPOのためのデザイン無料相談 [2015年09月25日(Fri)]

150826D4N_event.jpg

どうもどうも、林田です。

9月に開催してすぐに予約いっぱいになってしまった「NPOのためのデザイン無料相談」を、また10月にやってみようと思います。

無料相談をやろうと思ったきっかけは、
今年の3月に、奈良市ボランティアインフォメーションセンターさん主催の
NPO向け相談会で、3件のデザイン相談をお受けしたんですが、、

これがとても楽しかったし、嬉しかったんです。

自分が日々、プロの現場で自然にやっている考え方や技術を
「相談に乗る」というシンプルな形で提供し、それで喜んでもらえるなんて、と。
これまで8年間、「つくる」という行動でNPOを支援し続けてきましたが、
それ以外の方法でも、こんなに喜んでいただけるとは、、、目から鱗が出た瞬間でした。

デザインのことをひとりで抱え込んでしまってドツボにはまること、僕でもあります。
でも、第三者からの視点でみると、あっという間に解決しちゃうことも、よくあります。

そんな場をもう一度つくってみたい!と思うようになりました。
ぜひお気軽にご相談ください。

★ご参加いただいた方限定で
「デザイン向上につながる特製クリアファイル(1,000円相当)」
を進呈します!



以下、広報文です。転載歓迎します。
====================ここから
現場で日々奮闘されている大阪のNPO・市民団体の皆さんのために、
無料のデザイン相談会を大阪で開催します。

「チラシをつくってみたけど、もっと良くするにはどうしたらいい?」
「活動紹介のパンフレットをつくりたいけど、何から始めればいいかわからない」
「ロゴってやっぱり必要?でもどうやってつくったらいい?」
「できるだけ安く印刷する方法を知りたいけど、どうやって調べればいいの?」

といったお悩みを抱えていませんか?

NPOの広報制作物を数多く手がけてきたプロのデザイナーが親身にご相談に乗ります。


<開催概要>
10月24日(土)8時30分〜/10時30分〜(各回1団体・1時間)
※必ずご予約をお願いします(別の日程でも調整可能です。お気軽にご相談ください)


<対象>
NPOの職員・ボランティアスタッフ(法人格の有無は問いません)


<場所>
JR天王寺駅近くのカフェ
(お申込いただいた方に店舗詳細をご連絡いたします)


<相談料>
無料(一般の飲食店を利用するので、飲食費を各自ご負担ください)
営業目的の相談会ではないので、この場でのお仕事のご依頼はお断りしています。


<相談役>
林田 全弘(はやしだ まさひろ)
NPOのデザインワークをするために、デザイナーになることを決意。
独学でデザインを学んだ後に、中堅広告デザイン事務所、
大型商業施設の商品デザイン部署、大手コンサル会社のデザイン部署を経て独立。
本業の傍ら、2007年からNPOのデザイン支援を開始し、
延べ21団体50以上の制作物を手がけてきました。
これまでの制作実績はこちら⇒ http://azukidesign.com


<お申込方法>
info@azukidesign.com 宛に
お名前、当日つながるお電話番号、希望日時、所属団体を書いてメールしてください。
必ず折り返しのメールをお送りします。


<お申込状況(随時更新していきます!)>
10月24日(土)
08:30〜09:30 ご予約済み
10:30〜11:30 ご予約済み

Facebookイベントページもあります。ぜひシェアしてください。
https://www.facebook.com/events/519087634924940/

====================ここまで

チラシ、パンフレット、ロゴ、ホームページ、名刺、印刷、紙選び、デザイン依頼術、クラウドソーシング、デザインの料金相場、デザイナー選び、デザインのトラブル回避法、IllustratorやPhotoshopの活用法などなど、素朴な疑問からややこしい難問までバシバシお待ちしております。
Posted by 林田全弘 at 14:13 | NEWS | この記事のURL
NPOのためのマーケティング講座 [2015年09月07日(Mon)]



どうもどうも、林田です。

NPOにはデザインの力が必要だ!と思っているんですが、
心の中では、もっと大切なことってあるよな、、とつぶやく自分がいます。

狭義でのデザイン、つまり、、、
見栄えを良くしたり、分かりやすい表現をしたり、
期待通りの印象を与えたり、次の行動を促したり、
といったスタイリングとしてのデザインよりもっとNPOにとって大切なことは、
マーケティングだと常日頃、感じています。

広報物のデザインは、結局のところマーケティング施策の一部分なので、
やっぱりマーケティングのことを踏まえておかないと、
効果的な広報物をつくるのは難しくなります。

きれいなチラシ、かわいいWebサイト、かっこいいロゴだけでは、
人もお金も動かせない
と思っています。

NPOで活動する人にとって必読の書とも言うべき一冊といえば、
長浜洋二さんの「NPOのためのマーケティング講座」でしょう。


NPOのためのマーケティング講座


この中で、NPOが情報発信をする際に5つの視点を
バランスよく伝えることが大切と述べています。

(以下引用)
まだまだNPOは、その存在や役割が社会的に正しく認知されておらず、
信頼性も低いと思われているため、自団体からの情報発信だけでは、
共感や説得力に乏しいものになってしまいます。

このため、NPO、受益者、支援者、協働パートナー、第三者という5つの視点からの
情報をバランスよく盛り込むことでNPOの想いを伝えながら、
情報の客観性や信憑性を担保することができます。

なお、ここでいう第三者とは、権威や影響力のある個人や団体のことで、
学者・研究者、学会、業界団体、各種認定・認証機関、著名人、メディアなどを指します。
(引用以上)

そして、制作物を開発していくためには、
まずは制作物の方向性について4つのポイントをもとに決定していく必要があり、
さらにその上で5つの項目を盛り込みながら制作を進めていく、と説いています。

4つのポイントについては以下の通りです。
(以下引用)
(1)活動分野の分析
(2)目的の明確化
(3)ターゲットの設定
(4)競合の認識
(引用以上)

その上で盛り込みたい5つの項目は以下の通りとなります。
(以下引用)
(1)期待するターゲットの反応
(2)ターゲットが得られるベネフィット
(3)団体の理解促進
(4)団体の権威づけ
(5)行動の誘発
(引用以上)

各項目の詳しい説明については、ぜひ本書をご覧ください。
上記のマーケティング的な視点ができてはじめて、
ビジュアルデザインが活きてきますので、
ぜひ今一度、自団体の広報物の中で足りない部分がないか、チェックしてみてください。


最後に、この本ではNPOにおけるマーケティングを
「社会に対する新しい価値の提供や社会課題の解決のための仕組みづくり」
と定義しています。
とても分かりやすいですよね。

では、NPOのためのデザインとは何か?
上記の定義に乗っかる形にすると、
「社会に対する新しい価値の提供や社会課題の解決のための仕組みづくり、を促進させる表現手法」
になりますし、もっとシンプルにすると
「NPOの成果を後押しする表現手法」
と言えそうです。

NPOのための、分かりやすいチラシをつくる7つのチェックポイント [2015年09月06日(Sun)]

IMG_0461.jpg
どうもどうも、林田です。

チラシやパンフレット、ロゴなどの制作物を評価したり、
新しいものを考えたりするときに使えるツールにを、コツコツつくり始めています。

今での経験上、
つくったものを評価するときに有効なのは、チェックリスト
これからつくるものを考えるときに有効なのは、ワークシート
と考えています。

例えば、今年の3月に奈良市ボランティアインフォメーションセンターさんで
実施したデザイン相談では、こんなチェックリストを作成して喜んでいただけました。

題して、
NPOのための、分かりやすいチラシをつくる7つのチェックポイント

□ オモテ面の上部に重要な情報を、わかりやすく、短くまとめていますか?
□ 参加者のメリット(参加する価値)やベネフィット(得られる有益なこと)は書いていますか?
□ 講師に一言説明文は付いていますか?
□ 専門用語は言い換えるか、補足説明をしていますか?
□ 装飾によって文字が読みづらくなっていませんか?
□ 初めての人でも安心させる情報(他者のリコメンド)は入っていますか?
□ 信頼させるような情報(実績など)は入っていますか?


僕自身、普段の仕事で気をつけていることにプラスして、
NPO向けにチラシづくりのセミナー講師をしている武永勉さんや、
同じく「行列ができるセミナー」で有名な坂田静香さん(旧姓:牟田静香さん)の
著作も参考にさせていただきました。


<参考文献>

こうだったのかNPOの広報
NPOのチラシづくりに必要なコツが端的にわかりやすく紹介されています。


人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方
広報に携わる全てのNPO/NGOスタッフに読んでもらいたい一冊です。


このように、最低限のポイントを7つ挙げたわけですが、
まだまだ不満なところがあります。
なので改善していきたいです。

どんなところが不満か、と言うと、
上記のチェックリストでは、表現方法についてだけしか評価できないんですね。
NPOのチラシづくりには、もっと大事なことがあります。
それはマーケティング計画です。

マーケティング計画と言っても仰々しいことをする必要はありません。
小さなNPOにとっては次の3つで十分です。
・正しいターゲットの設定
・正しい便益の設定
・正しいコミュニケーションの設定


ただ、この3つをいきなりつくれ、と言われても難しいので、
次の順番で考えていくと、自然と整理・発想することができます。

1 コミュニケーション課題(いま解決したい課題は何ですか?)
2 目的(その課題を解決するのは、なぜ、何のためですか?)
3 戦略(誰に、何を、どのタイミングで伝えますか?ゴールは何でしょうか?)
4 戦術(得たい印象、期待するアクションは何ですか?ツールの仕様を明文化しましょう)
5 期待する効果(ツールの制作コスト、成果見込み、波及効果をリストアップしてください)


ちなみに僕はこれを「見えないデザイン」と呼んでいます。
個人的にはビジュアルデザイン(見えるデザイン)がイマイチでも、
この「見えないデザイン」さえしっかりしていれば、
手書きだろうが、Wordだろうが、チラシは当たると思っています。

このあたりを盛り込んだチェックリストがつくれないものかなー、と思索しています。
新しいチェックリストをつくったら、また共有しますね!
チラシ打ち合わせでの学び [2015年09月02日(Wed)]

どうもどうも、林田です。

本日はあるNPOからチラシのご相談とご依頼をいただきました。

いつもきまって、チラシで心がけていること、
こちらから「こういうの盛り込みませんか?」と提案していることがあります。

それは、
・チラシのオモテ面の上部にターゲットにとってのメリットやベネフィットを書くこと
・参加する手間や申込する手間を軽く見せること
・他者の声を使って、その企画の価値や感想を語ってもらうこと
・私でも参加できそう、という安心感を持たせること
です。

あとは当たり前ですが、
専門用語を使わない、使うなら補足を入れる。
そのチラシを使うシチュエーションを明確にする。
ターゲットを明確にする。
こんなところを気をつけています。

特に、他者の声。
主催者側が「これはいい企画ですよ!」と言っても説得力ゼロです。
過去参加者や、そのターゲットに影響を与えるキーパーソンの口から
語ってもらう方が説得力があります。
例えば過去参加者のAさん(女性・20代後半)から、
「参加する前は不安でしたが、また行ってみたいです。初心者の方は超おすすめです!」
と語られたら、ちょっと受け取る印象が違う感じがしませんか?

なので、見栄えとか色とかビジュアルとか、装飾的なデザインは
さほど重要ではないですねー、ということを打ち合わせで言ったりもします。


でも今日は学びがありました。
依頼側のNPOの方から、
「見栄えのするデザインだと、そのチラシを見て欲しくて配りたくなるんですよ」
「ダサいデザインのチラシは、ちょっと配りたくないですねぇ」
という発言が。

なるほど、おっしゃるとおり。
確かに、そういう場合はあります。
配りたくなるチラシ、大事です。

どうせなら、
自慢したくなるロゴ、渡すのが楽しみな名刺、
シェアしたくなるホームページ、の方がいいですよね。

いいな、と思えるようなビジュアルデザインのツールは、
読み手だけでなく、使う側の士気を高める効果もあるのだという
学びをいただきました。