こんばんは、林田です。
世の中を良くして自分も幸福になれる「寄付」のすすめを読みました。
印象に残った点は、エリザベス・ダン博士による
「他人のためにお金を使うことで得られる幸福感を、より強くするための三つの戦略」について。
この戦略をNPOのファンドレイジングに活かすにはどうしたらいいか?
考えてみます。
(引用部分は青字にしています)
カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学准教授のエリザベス・ダン博士は、
他人のためにお金を使うことで得られる幸福感を、
より強くするための三つの戦略を教えてくれています。
まず一つ目は「選択する」こと。
困っている人を助けるか、助けないか、あるいは助けるとしたらどのように助けるかも含め、
その人が自由意志に基づいて「他人のためにお金を使う」ことを選択した時に、より大きな幸福感を得ることができる。金銭の寄付に限らず、多様な支援の方法を提示し、
ご自身で選んでいただくことが重要ということなのかもしれません。
今の自分だったらお金は出せないけど、Facebookのいいねなら押せるとか。
半年だけだったらプロボノできる、とか。
年末大掃除でちょうど古本が溜まったから、寄付にまわそうとか。
二つ目は、「つながりをつくる」こと。
たとえば、誰かに美味しいコーヒーショップの商品券を渡したとしましょう。
Aさんは、ただ相手に商品券を渡しただけ。
Bさんは、商品券を渡した人と一緒にコーヒーを飲む。
当然、Bさんのほうがより強い幸福感を得ることができます。
つまり、最も大きな幸福が得られるのは人々とのつながりを深めるようなやり方で、他人にお金を渡すことなのです。これはなんだ、どういうことだ。
ああそうか、他人のために自分のお金を使うというのが前提か。
つまりこういうことかな?
10,000円の商品券をプレゼントするより、
一緒にディズニーランドで遊んだ方が、まあ、そりゃ楽しいでしょうね。
相手は現金が欲しいのかもしれませんが、、
これをファンドレイジングに例えるとどうなるんだろう。
ネット決済とか振込だけのやりとりに終わらさず、
リアルにお会いする機会を定期的につくる、ということかな。
支援者向けのパーティとか、活動報告会とか、セミナーとか。
この部分、ちょっとよくわからないので、
エリザベス・ダン博士の著作「幸せをお金で買う 5つの授業」かあるいは、
その本の著者に名前が連なっているマイケル・ノートン氏のTED動画を見たら、
何かつかめるかもしれません。
ということで読んでみます&見てみます。
そして最後は、「インパクトを与える」こと。
相手に自分が与えたインパクト(影響)がどのようなものか、
具体的に知ることが、自分自身にとっても大きな幸福をもたらす重大な要素であるといいます。例えば3,000円寄付したら、その3,000円がどう使われているのか、
その3,000円が何を変えたのか、やっぱり知りたいです。
たった3,000円だから、そんなにインパクトはないのかもしれないけど。
神田昌典氏の「21日間感動プログラム」のように、
3日後、7日後、21日後に段階を追ってインパクトを伝えたらいいのかな。
それにプラスして、半年後、1年後にフォローをかけると。
「あなたの寄付はムダではありませんでしたよ」
「あなたの寄付のおかげで、○○が●●になりました」
「あなたのことを忘れていませんよ」こういうメッセージをきちんと伝えていくことが、
恩に報いるということなんでしょうね。
寄付する側も、寄付される側も、そしてもちろん、その寄付によって助かる側も、
この3者が笑顔に、幸せになれるしくみをデザインしていきたいと思います。