• もっと見る

« 2014年07月 | Main | 2014年09月»
プロフィール

林田全弘さんの画像
最新記事
カテゴリアーカイブ
リンク集
<< 2014年08月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/rindazenko/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/rindazenko/index2_0.xml
心配を吹き飛ばすほどの [2014年08月07日(Thu)]

IMG_1797.jpg

こんばんは、林田です。

いま力を入れて取り組んでいるNPO、
子どもデザイン教室では、親と一緒に暮らせない子どもたちに
描いてもらったキャラクター(通称 こどキャラ)を、
企業の広告制作物(パッケージやCSRレポートの表紙等)で
使ってもらう、そんな活動をしています。

こどキャラについて http://c0d0e.com/cdb/corabo/

大阪を代表する、大阪人なら誰もが知っている企業のCSRレポートの表紙に
採用されることが決まり、あとは完成を待つのみです。

その冊子をみたとき、子どもたちにはどんな感情が生まれるんでしょうか。
嬉しいと思うんだけどなぁ。喜んでくれたらいいな。


僕が高校生のとき。
美術の時間に、文化祭のポスターを描くっていうのがありました。
優秀作品は実際の文化祭ポスターに使われる、というやつです。

当時、舩井幸雄の生き方論にはまっていた僕は、

 近代化がもたらしたエゴという鎖につながれた足が、
 平和を踏みしめながら未来へと歩み進める


という、今思い出すと赤面レベルの痛々しいテーマで
インパクトあるポスターを描いていました。

結果、、、
もちろん選ばれませんでした。

でも、佳作扱いになりまして、校内の渡り廊下に展示してもらいました。
4,50枚貼られた佳作の中の、僕の作品。
それでも嬉しかった。

渡り廊下を通り過ぎる度に「やっぱ俺のポスターはかっこいい」とか勘違いをしつつ。
認められた喜びを噛み締めていました。

自分がつくったものを、他者に認めてもらう喜び。
多くの人の目に触れる場に置いてもらえる喜び。

そんな喜びを、子どもデザイン教室に通っている子たちも感じてもらえたら、僕も嬉しいです。

でも。
その喜びを分かち合う人が周りにいるのだろうか。
その自慢話を無条件に受け止めて、聞いてくれる大人はいるのだろうか。
それが心配です。

舩井幸雄はかつて、
  自慢は親か配偶者以外にはしないほうがいいいようである。
と語っていました。

自慢話をいくらでも喜んでくれるのは、せいぜい親か配偶者。
親や配偶者に代わるくらい親身になってくれる人がいるだろうか。
と少し心配になっています。

僕の場合は、両親がいました。
「ねえねえ、聞いて。今日さ、文化祭ポスターの優秀作品に選ばれたんだ。」
って自慢できたからこそ、よい思い出になっているのかもしれません。

うーん。難しく考えだすと、よくわからなくなってきます。

でも、この「こどキャラ」というしくみは、
親と一緒に暮らせない子どもたちの「いま」に潤いを与え、
採用した企業のイメージアップにもつながり、
企業からいただいた報酬は子どもたちの学資資金とつながります。

このしくみを、もっと広く、もっと深く、もっと壮大に、
していきたいな、と思っています。
いま抱いている心配を吹き飛ばすほどの。


| 次へ