LIFEは「水・緑・人で国際協力」をテーマに、
インドとインドネシアの植林活動や農業支援に取り組んでいるNGOです。
担当の方の、ウルトラ協力的な姿勢のおかげで、
半年もの期間をたっぷりかけて、じっくりつくることができました。
このLIFEという団体、知れば知るほどおもしろい!のです。
・国際協力というコトバがまだ世の中に浸透していない20年前、
いちはやく活動を開始したというフロンティア精神。
・その土地にある資源を活用するという国際協力のスタンス。
つまり、食料送ってはい終わり、みたいな
押し付けの国際協力じゃなく、
それこそ土地の形状から落ちてる岩、そこに住む人材まで
トコトン活用しちゃうんです。極端なハナシ。
・そして、関わる誰もが「雰囲気がいい」と口にする組織文化。
特に一番最後。
何人かのスタッフやインターン生にヒアリングをしたのですが、
全員、異口同音に雰囲気のよさを語ってくれました。
大学時代からいくつものNGOを見てきましたが、
ここまで、よい人間関係を築ける団体もなかなかないと感じました。
で、パンフレットに盛り込むわけです。
盛り込まなきゃいけないわけです。
この「あったかさ」を。
いかに文体や色のトーン、写真などから醸し出すか、
その表現がとても難しかったです。
最終的に5面折りの振込用紙付という
盛り沢山なパンフに仕上がりました。
そうそう、このパンフレット、
NGOとしては初?の試みをしてみました。
裏面にクイズを載っけたんです。
最初は脳トレにしようと思ったんですが、
(あなたはインド人脳?それともインドネシア人脳?みたいな笑)
なんとLIFEの国際理解教育という活動で
使っているクイズが、もうある、と。
なので、そのクイズをそのまま活用しました。
解答はWEBで公開しており、
パンフ→WEBへの導線になっています。
そうですね。。
楽しめるパンフレットにしたかったんです。
手にとって見てくれた希少で貴重な方に。
決して、こちらからの一方的なメッセージを送るだけの、
そんなパンフレットにはしたくありませんでした。
そんなNGOパンフレットがそこかしこに溢れているので。。。
感じたのは。
僕が目指すデザインワークのスタンスも、
LIFEのものと似ているなあ、と。
その団体にないものを外から無理矢理持ってくるのではなく、
すでにあるものを引き出して、カタチにする。
NGOのデザインに必要なのは、
デコレーション(装飾)じゃない! エモーション(感情・想い)なんだ! そうカツを入れながら制作しました。
各地のボランティアセンターなどで、
このパンフレットを見かけたら、ぜひ手にとって、
遊んでみてくださいまし。
○サイズ/580mm×226mm(5面折) 表紙サイズ118mm×226mm
○制作年/2007年4月
○クライアント/地球の友と歩む会/LIFE