伝えることは、かくも難しき。 [2016年08月08日(Mon)]
どうもどうも、林田です。
伝えることは、かくも難しき。 最近セミナーで「相手を中心に考えること」が デザインで重要なこととお伝えしています。 チラシでも、名刺でも、パンフレットでも、 渡す相手を想定することが最初の一歩。 その相手に与えたい印象と、促したい行動を表現する。 これがデザインです、と。 もちろん、デザインには他にもいろんな意味があります。 NPOの広報物をデザインする上で、どう定義することがベターなのか、 考えに考えた現段階での答えになります。 でも、伝えることは難しいですね。 渡す相手を想定してみましょう、と呼びかけてみても、 「渡す相手を限定するわけにはいかない」 「渡したい相手は不特定多数だから考えられない」 「渡したい相手が100人くらいいて、絞れない」 という反応をいただきました。 事例を出しても、例え話をしても、ワークシートをつくっても、 壁を破ることはできませんでした。 原因は伝え方の悪さ、唯一点にありと考えています。 自分の未熟さ、至らなさを痛感しています。 相手を中心に考えることが大事と言っておきながら、 セミナーに参加される相手を中心に考えきれていないのですから。 相手を想定することが、いかに重要か。 それを「よし、わかった」とご納得いただくほどの 説得力を持っていないわけです。 と言っても、ここであきらめるわけにはいきません。 「相手を想定するなんて、ありえない」 と思われるのと同じく、 「相手を想定しないなんて、ありえない」という世界で生きている者として。 相手を想定しないデザインほど、身勝手なものはない。 相手を想定しないデザインほど、かっこわるいものはない。 NO TARGET. NO DESGIN. 「デザインは、相手の想定が大事」の信念は曲げず、精進してまいりたいと思います。 |