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2013年02月22日

【陸前高田の団体紹介B】一松商店

比較的暖かい日差しの今日の陸前高田市です。(風は強めです…)
さて、お久しぶりの、陸前高田市で活動する団体紹介第三弾。
今回ご紹介するのはNPOではないのですが、雇用創出と陸前高田市の新しい「銘菓」づくりという視点から復興に取り組んでいる方々です。

工場の中に一歩入ると、お醤油の香ばしくも美味しそうなにおいでいっぱいでした。
「株式会社一松商店」は、草加せんべいを陸前高田市で製造、卸売りをしている会社です。
草加せんべいと言えば有名なのは埼玉県の草加市。代表取締役の菅原さんが埼玉の大学に通っていたという縁で、草加の知人から支援をもらって「陸前高田手焼きせんべい」の取り組みが始まりました。

事業を起こすきっかけは東日本大震災でした。
震災により多くの人が、多くのものを失いました。職を失った人も大勢いました。
菅原さんは震災後、この町に雇用の場を作ろうと考えたのです。
その手段が草加せんべいでした。草加せんべいという伝統の技を学び、作り、売って賃金をもらう。
それが、被災地の復興への第一歩になると信じて事業を続けています。

当初は菅原さんとお兄さん、菅原さんの知人の三人でスタートした陸前高田手焼きせんべいは、2012年1月に株式会社となり、今では8人のスタッフが働いています。
ちなみに、社名の由来は一本松…「一」と「松」を取って一松商店です。

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陸前高田手焼きせんべいの特徴は、一枚一枚手焼きで製造している事。
焼き用の二台の機材の前では、地元のおかあさん達が手際よくせんべい生地を焼いていました。
慣れるまで苦労されたのでは?と伺ったところ、最初の内は大きさが揃わなかったりしたけれど、2~3週間もすると作業も大分慣れたとのこと。
実は、一番大変なのは、せんべいの管理なのだそうです。
せんべいの生地というのは、その日の気温、湿度で機嫌が変わるもの。夏と冬でも乾燥にかかる時間は全く異なり、夏は20〜30分で乾くものが冬は2時間もかかります(!)。
試行錯誤を繰り返しながら、1年経ってやっと四季の感覚が掴めてきたと菅原さん。
製造にかかわるスタッフの皆さんの手つきはまさに職人技でした。

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陸前高田手焼きせんべいは現在市内のスーパー、川の駅の他東京の銀河プラザなどでも販売されています。また、陸前高田市フェイスブック上のFB良品や、一松商店のホームページからもネット通販が可能です。
3月は3/7(木)〜3/11(月)まで東京銀河プラザで、3/15(金)には盛岡のカワトクデパートで直販されます。

全国の人に知ってもらい、いろいろなところに置いてもらいたい。そして一番は、陸前高田市の人にもっと知ってもらいたい。
今は自分たちだけが草加せんべいを製造しているけれど、いずれは他の企業でも作るようになって、競争しながら高田をせんべいの町にできたら…、と最後に今後の夢も語っていただきました。

取材にご協力いただいた菅原さん、一松商店のスタッフのみなさま、ありがとうございました!

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一松商店のウェブサイトはこちらから
>>株式会社一松商店


※大きな写真は協働センターfacebookページにアップロードしています。
>>陸前高田まちづくり協働センターFBページ

2012年12月16日

米崎町にコミュニティ広場オープン!

12月15日(土)、陸前高田市に待望のコミュニティー広場がオープンしました。

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こちらの黄色の看板が目印です。
NPO法人再生の里ヤルキタウンが開設を目指して準備を進めていたコミュニティー広場は、この日オープンを迎えました。 
オープンを盛り上げようと、10時前には地元のバンド二組によるライブが行われました。馴染みのある音楽を自分たち流にアレンジして演奏したり、ベンチャーズの演奏では懐かしい音楽についつい踊ってしまうおかあさんたちの姿も見られました。
コミュニティー広場オープンまでのヤルキタウンの活動を振り返った後、オープンセレモニーが始まりました。あいにくの雨ではありましたが、それでも大勢の方がセレモニーに参加していました。

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法人理事長の熊谷さんの第一声「やっとできました!」というこの一言に、この日を待ちわびていた気持ちが込められていたと感じました。
あいさつの中で、この「憩える!集える!元気を発信する!みんなのコミュニティ広場」を、地元の方、市外の方、県外の方などいろいろな方にご利用いただき、またご活用いただきたいとお話しになりました。

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来賓の戸羽太市長も祝辞の中で、このコミュニティー広場が地域の交流の拠点になっていくように期待しているし、今後も応援していきたいと述べられていました。

テープカット
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米崎保育所の子ども達 虎舞披露

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会場の様子
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この日から、米崎町にはみんなが気兼ねなく、ふらっと立ち寄れる場所が出来ました。ちょっとお茶っこを飲みながら、集まった人たちで楽しくコミュニケーションを取る、そんな場所として是非、この場所に足を運んでいただきたいと思います。

NPO法人再生の里ヤルキタウン
“憩える!集える!元気を発信する!”みんなのコミュニティ広場
場所:陸前高田市米崎町字脇の沢33-1 再生の里ヤルキタウン
同時オープン店舗:産直&軽喫茶「みんなの茶ロン」、ビデオレンタル「オラホビデオ」、てづくりのお店めぐみ

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ホームページ >>>NPO法人再生の里ヤルキタウン

2012年12月12日

◆団体情報 再生の里ヤルキタウン・コミュニティ広場12/15オープン!


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NPO法人再生の里ヤルキタウンは、待望の“憩える!集える!元気を発信する!みんなのコミュニティ広場”をオープン、被災者、地域の皆さまにご利用いただく運びとなりました。

この企画は、二次的被害や犠牲者を出さない!出してはならない!を主たる事業として活動している「再生の里ヤルキタウン」のコア事業で、復旧復興に繋げる“再生への足掛かり”として、喫緊的にコミュニティの場が必要と発災直後より米崎町字脇ノ沢で進めていた地域復興プロジェクトです。

陸前高田をよみがえらせる発信源として、元気と魅力を取戻し次世代に繋がる新たな発見と交流拡大をめざし、地区外の人・県外の人たちを受け入れるみんなの広場としてご利用いただき、地域ではぐくみます。

◆◆コミュニティ広場オープンセレモニー◆◆
日時:12月15日(土) 10:00会場(オープンセレモニー開始)
場所:陸前高田市米崎町字脇の沢33-1 “再生の里ヤルキタウン”
各種イベント:
バンド演奏 / 映画上映 / 餅つき / 焼きホタテ販売 / バルーンアート 他
詳細につきましては上のちらしをご覧ください。
多くの方のご参加をお待ちしております!!

公式HP ≫ NPO法人再生の里ヤルキタウン


2012年12月11日

陸前高田市復興サポートステーション

2013年1月15日、特定非営利活動法人パクト(P@CT)が運営を行う陸前高田市復興サポートステーションが開設されます。
同ステーションでは、市内の住民から寄せられるニーズへのボランティア紹介や、住民生活の向上に向けた支援活動の調整の他、市内の活動者のネットワーク構築や住民への声掛けを通し、住民を主体とした陸前高田市内の復興・生活向上に向けた活動の取り組みを推進していきます。

同ステーションでは開設と同時に外部からのボランティアの受け入れを開始する予定です。
合わせて、12/15日(土)よりボランティアの募集を開始いたします。
主な作業例及び同ステーションの詳細につきましては、運営するP@CTへお問い合わせください。

【陸前高田市復興サポートステーションに関するお問合せ先】
特定非営利活動法人パクト(P@CT)
TEL 0192-47-4977
E-mail p@ct311.org
〒029-2206
岩手県陸前高田市米崎町字樋の口63-2

HP≫P@CT公式サイト

2012年12月05日

【高田の団体紹介A】NPO法人再生の里ヤルキタウン

12月に入り、市内では積雪も記録されました。朝晩は氷点下になる日も増えています。道路の凍結に注意しながら車を運転する時期です。

さて、今日は市内で活動する団体を紹介する第二回です。
みなさんは陸前高田市立米崎中学校の後ろの山に、重機で整備している場所があるのをご存知でしょうか。

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(左側の山の向こうが米崎中学校です)
ここでは園芸広場が解放されて、今は冬の野菜が育てられています。
約二坪ずつ区分けした畑は、20人ほどの住民が利用して農作業を楽しんでいます。

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他にもオランダから送られてきたチューリップを植えるための準備や、桜や梅などの花木を植えるための整備などが行われています。

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ここを管理しているのが米崎町を拠点に活動している、NPO法人再生の里ヤルキタウン。
震災以降“うつ病や孤独死などの二次的被害者、犠牲者をこれ以上一人たりとも絶対に出してはいけない!”を基本理念に、住環境整備とコミュニティ広場の建設・整備、そして被災地間交流など様々な活動を続けています。

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対応してくださった、理事長の熊谷 耕太郎さんです。
熊谷さんが活動を開始したのは、震災直後からでした。当時は福島県郡山市で働いていた熊谷さんは、震災後米崎町へ戻ってきて同法人を設立しました。
その縁もあり、福島県との被災地間元気交流「ふくしま&たかた元気交流プロジェクト」にも力を入れています。風評被害に苦しむ福島の様子を聞き、被災地同士で助け合わなければと思い始まった交流事業では、米崎町の住民が福島県二本松市を訪問して現地の被災者の方々と伝統工芸を通して交流したり、浪江町のご当地グルメ浪江焼きそばを楽しみました。
今度は福島の方に陸前高田市を訪問してもらいたいと、引き続き交流事業の準備を行っています。

再生の里ヤルキタウンが現在力を注いでいるのが、コミュニティ広場の創設事業です。
陸前高田市には震災後仮設の商店街が複数建ちました。しかしそこはあくまでも商店の集まり。“子供からお年寄りまで誰もが集まれるコミュニティー広場”がこの町にはない、そういう場所が今必要だと感じた熊谷さん達は、みんなが集まれる場所づくりを始めました。

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山の一角には花木を植えてヤルキタウン“花画廊”として一年を通して様々な花を楽しめるようにしたいと、ご自身の土地を提供して整備を行っています。場所を解放して花や眼下の景色を見ながらバーベキューなどを楽しんでもらうという構想もお話しいただきました。地域の方がお花見をしに来るのもいいし、また観光ツアーで外からのお客様にも立ち寄ってもらえる場所にしたい。そして、継続してまたこの町に来てもらえるきっかけの一つにこの場所をしていきたいと考えています。

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オランダから支援で届いたチューリップ2万5000株もこの場所に植えられます。花が咲いた時を想像すると、いまからわくわくして来ます。

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こちらは開設に向けて準備を進めている、法人名と同じ名前のコミュニティー広場ヤルキタウンです。海産物の取扱、ヤル貴婦人の会による産直コーナーを併設した喫茶「みんなの茶ロン」や生活の相談に対応するスペース、その他にもレンタルビデオ店やクラフト工房などが入る予定です。今後の土地計画なども考えると、住宅地の中心部分に位置することになるのではないでしょうか。

仮設住宅はもちろん地域の人たちが集まる場にしたいとヤルキタウンでは考えています。
先に書いた園芸広場では、別の町から米崎中学校仮設住宅に住んでいる方も農作業を通して他の住民と打ち解けられたなど、コミュニケーションの場として着実に成果を挙げています。
今後この輪が広がり、園芸広場や花画廊も含めたこの場所が、「ここに行けば誰かがいる。だから顔を出しに行こう」と思って外へ出るきっかけになることが期待されます。

ホームページはこちらからどうぞ ≫NPO法人 再生の里ヤルキタウン

NPO法人再生の里ヤルキタウンでは、花画廊に植える花木のオーナーを募集しています。
興味・関心をお持ちになった方、詳細を知りたいという方は同法人までお問い合わせください。
合わせて、活動上必要な備品など不足しているものがあります。詳細は下記リンク先ご覧ください。

皆さまからのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

2012年11月30日

【陸前高田の団体紹介@】NPO法人陸前たがだ八起プロジェクト

一日の最高気温が一桁台という日も増えてきて、めっきり冬らしくなってきた陸前高田市です。
日が沈むのが本当に早くなってきました。

さて、今日は陸前高田市で活動しているNPOの活動についてご紹介させていただきます。
震災以前にはNPOという言葉はほとんど耳にする機会のなかった言葉ですが、震災をきっかけによく聞くようになったのではないでしょうか。
物資の支援、子供たちへの支援、見守り活動、移動の支援…様々な形で被災者の生活をサポートしてくれています。
しかし、市内で活躍しているのは、何も外部からの支援団体だけではありません。

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モビリア仮設住宅内に事務所を構えているのが、「NPO法人陸前たがだ八起プロジェクト」です。
(「たかた」ではなく「たがだ」なのがポイントです)

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NPO法人陸前たがだ八起プロジェクト事務局長の蒲生 哲さんです。今回は蒲生さんからお話を伺いました。
陸前たがだ八起プロジェクトさんが事務所を置くモビリアは、震災以前はオートキャンプ場として大勢の方が利用していました。
震災直後には指定避難場所ではないにもかかわらず300人もの住民が避難してきたモビリア。キャンプ場という広大な敷地は、現在は市内でも最大規模の仮設住宅団地となっています。
陸前たがだ八起プロジェクトは、モビリア仮設住宅団地サポートセンター運営、仮設団地集会所運営、住民主体の活動のサポートなど、モビリア仮設住宅の支援事業を中心に活動しています。

様々ある業務の中でも重要と位置付けているのが、住民の自立支援です。
やりがいづくり、生きがいづくりに重きを置いて活動していますが、これは過去の例を参考にしているとのこと。過去の奥尻島、阪神、中越などの大災害に見舞われた被災地では、支援団体やメディアが震災の2〜3年後には大部分が撤退しているという共通項を持っています。
おそらく、東日本大震災も同様のことが起きるだろう、支えられたままその時を迎えれば、急に支えの手を失ってよろける人が出てくるかもしれない…そうなってしまわないように、その時にしっかりサポート出来るように、今は組織としての基盤をしっかりと整えているところだそうです。

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モビリア仮設住宅の集会所内に設置されている、モビリア仮設住宅サポートセンターの運営は、住民が安心・安全に楽しく暮らせるコミュニティづくりをミッションに掲げて運営されています。住民のみなさんの相談に乗ったり、戸別に訪問して見回りをしたり、また外部からのボランティア活動やイベントのマッチングなど様々な業務が行われています。
更に行政、社協、保健師などを交えたモビリア仮設住宅支援協議会も置かれており、各方面との情報共有、連携の仕組みが出来ています。例えば、「○○さん最近元気がないみたい…」と相談があれば、それを社協や保健師へ伝えることが出来るのです。
実は、仮設住宅団地の中にこうしたサポートセンターが設置されているのは、陸前高田市ではモビリア仮設住宅しかありません。しかし、他の地域へ行けば実はこの形が一般的なもの。
「モビリア仮設住宅団地を陸前高田市の仮設住宅のモデルケースにしていきたい」と蒲生さん。
復興が長い道のりであることを踏まえ、数年先を見据えて活動の計画を立てているのが印象的でした。

(柴田トヨさん筆の詩)
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(集会所壁にはいっぱいの写真とメッセージ)
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HPはこちらからどうぞ ≫ NPO法人陸前たがだ八起プロジェクト