
宮城県産肉用牛の登録偽装 8月21日の委員会で父子DNA不一致の全容究明等を求めました。一部に民間育成の種牛精液が使用されていたことが判明。[2019年08月21日(Wed)]
【宮城県肉用牛のDNA不一致、12年前から。民間育成の精液が一部に使用されていた。
全容解明と信頼回復、畜産農家の支援が重要。=宮城県議会 8月21日 速報】
宮城県議会の環境生活農林水産委員会に8月21日、宮城県産肉用牛で23頭のDNA不一致の和牛が発見されたことが報告され、集中的な審議が行われました。
石巻の獣医師が人工授精した和牛の中に、届け出されたものとは別の精液が使われていたことがわかり、この時点では遺伝子検査で父子のDNA不一致と判断された牛が23頭もいました。偽装登録は、宮城県の畜産業全体の信用を著しく失墜させる行為で、あってはならないことです。
当該獣医師が人工授精した資料は5年分1025件あるという答弁でした。(一部の先行する報道で1023件とされていましたが、修正されました)
生存していて検査できた一番古い和牛は2003年生まれのもので、このうち遺伝子不一致が判明した一番古い和牛は2007年6月1日生まれでした(一部の先行する報道では2008年生まれとされていましたが、修正されました)。少なくとも12年前から問題が発生していたことになります。
子牛の遺伝子が一致しない種牛に、宮城県が地元畜産農家向けに精液を安価に販売している県有種雄牛のほかに「民間育成の種雄牛も含まれている」かを質問しました。「一部に含まれている」と、答弁がありました。この答弁は初めてです。
宮城県畜産試験場が普及している精液は1本3千円ほどで、民間育成の精液は約3万円とのこと。当該獣医師は、「暗い所で作業した場合などで取り違えた」などと説明していますが、経費がかかるようなミスを続ける人がいるのでしょうか。全容究明が急務です。
当該獣医師は8月から」種付けを自粛し、判明した事案については損失を賠償する意思を示しているとのことですが、厳正な対処が必要です。
昨年、輸出検査を受けていない和牛の精液と受精卵が中国に持ち出されていたことが判明しました。今回のようなことが二度とおきないような対応が求められます。被害に遭った農家の相談体制、要望・意見によく耳を傾けて対応することが必要です。
委員会の様子が、テレビのローカルニュースで放映されました。凍結された精液には種牛の名前が記されています(写真は「茂福久」のもの)。繁殖を手がけている農家や獣医師から、「作業上のミス」という当該獣医師の説明を疑問視する声が絶えません。



全容解明と信頼回復、畜産農家の支援が重要。=宮城県議会 8月21日 速報】
宮城県議会の環境生活農林水産委員会に8月21日、宮城県産肉用牛で23頭のDNA不一致の和牛が発見されたことが報告され、集中的な審議が行われました。
石巻の獣医師が人工授精した和牛の中に、届け出されたものとは別の精液が使われていたことがわかり、この時点では遺伝子検査で父子のDNA不一致と判断された牛が23頭もいました。偽装登録は、宮城県の畜産業全体の信用を著しく失墜させる行為で、あってはならないことです。
当該獣医師が人工授精した資料は5年分1025件あるという答弁でした。(一部の先行する報道で1023件とされていましたが、修正されました)
生存していて検査できた一番古い和牛は2003年生まれのもので、このうち遺伝子不一致が判明した一番古い和牛は2007年6月1日生まれでした(一部の先行する報道では2008年生まれとされていましたが、修正されました)。少なくとも12年前から問題が発生していたことになります。
子牛の遺伝子が一致しない種牛に、宮城県が地元畜産農家向けに精液を安価に販売している県有種雄牛のほかに「民間育成の種雄牛も含まれている」かを質問しました。「一部に含まれている」と、答弁がありました。この答弁は初めてです。
宮城県畜産試験場が普及している精液は1本3千円ほどで、民間育成の精液は約3万円とのこと。当該獣医師は、「暗い所で作業した場合などで取り違えた」などと説明していますが、経費がかかるようなミスを続ける人がいるのでしょうか。全容究明が急務です。
当該獣医師は8月から」種付けを自粛し、判明した事案については損失を賠償する意思を示しているとのことですが、厳正な対処が必要です。
昨年、輸出検査を受けていない和牛の精液と受精卵が中国に持ち出されていたことが判明しました。今回のようなことが二度とおきないような対応が求められます。被害に遭った農家の相談体制、要望・意見によく耳を傾けて対応することが必要です。
委員会の様子が、テレビのローカルニュースで放映されました。凍結された精液には種牛の名前が記されています(写真は「茂福久」のもの)。繁殖を手がけている農家や獣医師から、「作業上のミス」という当該獣医師の説明を疑問視する声が絶えません。


