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中嶋れん(日本共産党 宮城県委員会政策委員長)のブログ
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「県民の安全を守る立場から、水蒸気爆発問題に関する再検討をお願いする要望書」を、「女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」の若林利男座長あてに提出しました。[2019年10月03日(Thu)]
女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会
座長 若林利男様

県民の安全を守る立場から、水蒸気爆発問題に関する再検討をお願いする要望書

 「脱原発をめざす宮城県議の会」は2018年3月22日、貴職あての要望書を提出し、格納容器下部への注水が水蒸気爆発を引き起こす危険性について、TROI実験の報告書すべてを取り寄せて評価し検証していただくことを求めました。
 福島第一原発事故を発生させてしまった痛苦の教訓を踏まえて、県政には県民の命と安全を守る責務があります。原発の格納容器内で水蒸気爆発が起これば、猛毒のプルトニウムを含む炉心溶融物が微粒子になって拡散して福島第一原発事故を上回る甚大な被害を引き起こすと承知しています。「安全のための対策」が、逆に水蒸気爆発を招くことは、あってはならないからです。
 貴職から「東北電力に説明を求める」という趣旨の回答があり、本年8月30日の第19回女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会で、東北電力の説明がありましたが、新たな疑問がわきました。
 第1は、「実機の温度で水蒸気爆発は発生していない」という説明に関連してです。
 東北電力が検討会に示したTROI実験に関わる資料には、実験者が報告した溶融物温度とはまったく異なるデータが引用され、「実機の温度での水蒸気爆発」が発生していたことが分からないようにされていました。
 これは検討会の委員をミスリードしたものではないでしょうか。
 第2に、「実機には水蒸気爆発のトリガーはない」という説明に関連してです。
 検討会では、「TROI実験では、実機付近の温度では外部トリガーなしの自発的水蒸気爆発は発生していない」と説明があり、その根拠としてTROIの実験者が2003年に著した論文が引用されました。
 しかし、水蒸気爆発の専門家が2015年から雑誌『科学』などで、「TROIの実験者が温度の測定に習熟し、データの正確な評価ができるようになったのは2007年の論文から」で、2003年の論文を根拠に否定することは不正確だと、指摘しています。
 以上の点について、専門的知見を有する貴検討会に判断していただくとともに、「水蒸気爆発の可能性は小さい」という東北電力の説明の適否についても、あらためて検討していただくことを要望するものです。

2019年10月3日

脱原発をめざす宮城県議の会
会  長=佐々木功悦  
事務局長=岸田清実  
副会長 =菅間 進
副会長 =中嶋 廉

以上
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